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生体恒常性とそれを維持する11の器官系

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まずは生体恒常性(ホメオスタシス)を維持し、生命を維持し続けることが個体としての機能である。 生命維持活動のために、器官系が中心となっておおまかにいくつかの機能を司っており、より細かい分類でいくと器官、組織、細胞が機能に分化してそれぞれ個体の中で働いている。 器官系は11もある(画像とは直接の関係はありません) 環境の変化に応じ、身体に指令を出す。 身体の骨組み・運動機能・体表面を構成する。 体内の化学物質を循環させて、不要な物質と必要な物質のやりとりをする 体内に栄養をとりこみ、排泄する。 新しい個体を作る。 (器官系の分類:上の写真と比べて覚えたら楽しいかもね) 神経系 :身体内の各器官を調節するための通信網。司令塔・連絡者。ここからホルモンをはじめ様々な物質の調整、身体の随意・不随意行動の制御、といったことが行われる。 骨格系 :身体の支柱を作る。 筋系 :身体の運動を行う。 感覚器系 :環境の変化を捉える感覚器官(眼・耳など)から構成。眼や耳って独特の形をしているけど、それはそれぞれの感覚に特化した器官だから。 内分泌系 :ホルモンを分泌する内分泌腺(甲状腺など)から構成。 循環器系 :血液やリンパを体内で循環させる。 呼吸器系 :O 2 を生体内に取り入れ、CO 2 を生体内に排出する。 消化器系 :食物中の栄養素を吸収可能な形に消化・吸収する。 泌尿器系 :尿を生成し、排泄する。アミノ酸の分解から出た尿素などの不要な排出物を、必要に応じて体外に排出する。排出の仕方も適宜調節する。 生殖器系 :新しい個体(こども)を作る。 外皮系 :身体の外表面を覆って外部から生体を保護する。 そして、疾病は、これらの器官系の活動が何らかの障害をきたしていて、生命活動が危険に曝されている状態であり、病理学の観点から、「病因は何にあるのか?」を出来る限り非侵襲的な方法で診断するのが、診療放射線技師の役割である。

三大栄養素ってなんだったっけ???

人間は、呼吸と食事によって身体に必要な物質を供給し生きているが、そのうち、食事の中で最も重要な栄養素はタンパク質・糖質・脂質の3つである(三大栄養素) ① タンパク質 :アミノ酸のアミノ基(NH 2 )とカルボキシル基(COOH)がペプチド結合によって連なった高分子化合物。 (アミノ酸の種類) 2〜10個のアミノ酸:ペプチド 11〜100個のアミノ酸:ポリペプチド 100個以上のアミノ酸:タンパク質 必須アミノ酸:バリン・ロイシン・イソロイシン・トレオニン・リジン・        フェニルアラニン・トリプトファン・メチオニン (合成方法) タンパク質の機能はアミノ酸の順序により決定される。 体内では核のmRNAを受けてリボソーム内でtRNAがアミノ酸を運び一つのmRNAにtRNAが多数結合することで合成される。 そして、このtRNAの並び方はmRNAの塩基の並びによって決定される= 核の遺伝子 によって決定される。 ② 糖質 :分子式C n (H 2 O) n  固形の老廃物が少なく身体に最もやさしいエネルギーの一つ。 炭水化物と呼ばれるのは炭素(C)の水化物だから。現在は糖質と呼ぶのが正式。 糖質はグリコーゲンとして肝臓に貯蔵される。 (機能) ・身体の保護(キチン)・構築(グルコース) ・核の成分を担う。(デオキシリボース) (糖質の種類) 単糖:三炭糖〜六炭糖 オリゴ糖:単糖が2〜10個 多糖:単糖が11個以上 ③ 脂質 : 水に不溶で有機溶媒に溶け易い 生体成分をひとまとめに総称。分子構造や機能・代謝様式は異なる。 油脂という場合、 液体の油(植物・魚の不飽和脂肪酸) と 固体の脂(動物性飽和脂肪酸) に分かれるが、液体の脂質の方が身体にいいと言われているよ。 EPA:エイコサペンタエン酸 DHA:ドコサヘキサエン酸 (脂質の種類) 単純脂質:脂肪酸とアルコールの エステル                        (トリグリセリド・コレステロールエステル) 複合脂質:細胞膜の生体膜成分。(リン脂質や糖脂質など) 誘導脂質:高級脂肪酸・脂溶性ビタミン・高級アルコール・高級炭化水素(カロチノイド) 必須脂肪酸:リノー

アイソトープとは?※イ◎ンソープとは何の関係もありません。。

同位体とは、元素が同じで、中性子数の異なる原子のことである。つまり、その原子にはいくつか中性子が入れ替わる余地がある、ということになる。 同位体は、安定同位体と放射性同位体に分類されるが、安定同位体が存在するのは、原子番号1〜83(Bi:ビスマス)までである。(最近では82:Pb(鉛)までであることが分かっている) 原子番号83以降の元素には安定同位体が存在しない。構造が不安定な為、中性子の数に余裕が無いからだ。その為、状態が不安定になりやすく、励起状態になり易い。 放射性同位体のことをradioisotopeと英語でよび、略してRIと呼ぶが、これは基本的に和製英語なので、海外では使わないみたいです。 人工でよく使われるRIはTcなどがあり、原子炉や加速器、ジェネレータなどをもちいた壊変で用いられるのだとか。。

原子の構成要素・プロパティ

物質の構成要素は原子をもとにして考えられる。 原子の特徴 ①原子は +の電荷を持つ電素(陽子) と ーの電荷をもつ電素(電子) と電荷を持たない粒子(中性子)にわかれる。 ②形は球形である。 ③原子核の大きさ:半径R 質量数Aとした時、以下の式で表現出来る。 R(m)=1.4×10^-15×A^1/3 (計算例) H(水素)の核の半径は R(m)=1.4×10^-15×1^1/3=1.4×10^-15(m) Al(アルミニウム)の核の半径は R(m)=1.4×10^-15×27^1/3=1.4×10^-15×3=4.2×10^-15(m) UUo(ウンウンオクチウム)の核の半径は R(m)=1.4×10^-15×238^1/3=8.676016209...×10^-15         ≒8.7×10^-15(m) ④質量:陽子と中性子の質量の和にほぼ等しい。(陽子は 電子の1836倍 、中性子は電子の 1838倍。 )陽子と中性子の数の和を 質量数 とよぶ。 ⑤分類方法:陽子の数で分類( 陽子の数 =原子番号 ) ⑥種類数:全体で118種類 自然界には90種 人工で作った元素:Tc(テクネチウム:原子番号43)          Pm(プロメチウム:原子番号61)          原子番号93以降の元素

ニュートン物理学から量子力学へ移行するまで

ヨーロッパでキリスト教勢力による弾圧を受けながら、科学は発展してきました。 そんななか、ニュートンにより近代力学が考えられ、あらゆる事象を力の関係で考察 され、19世紀までにはほとんどの事象については解明されました。 絶対温度のケルビンは『もう物理学では何もやることがない』と語ったと言われる ほどです。ただし、量子論についてはまだ未解決な部分がありました。 相対論や量子力学が発展したのは、そう思われていた20世紀初頭です。物質の構成要素はどんな関係になっているのか、について、様々な議論がありましたが、 相対論については、 A・アインシュタイン の 相対性理論(光速の不変性など) が広く認められ、量子力学においては、 ボーア・シュレディンガー・ハイゼンベルグ・パウリ・ディラック といった学者が少しずつ明らかにしていきました。 光速の不変性とは、簡単にいうと速度を持った物体から光が発せられても、その物体の速度は光の速度に加算されないよ、ということです。 つまり止まっている車がライトを照らした時と、時速100キロで走っている車がライトを照らしている時は、光はどちらも同じ速度だよ、ということです。 光の速度 C=3.00×10^8(m/s)

核種と核異性体

原子は陽子と中性子(二つをあわせて核子)と電子から構成されており、基本的には、電子が原子核の中心を周り、原子核は陽子と中性子が集積して、安定状態を保っている。(基底状態)普段は原子はおとなしくていい子なんです。 核種(nuclide)は、そうした様々な元素の種類を原子番号(陽子数)と質量数(中性子数)によって類別する考え方です。(核の状態を見て、同じ原子でも違う核種だとか、区別していく。) 陽子はもともとプラスの電荷を持つ陽電子なので、プラス同士が反発してしまわないように、中性子が間でバランスをとっており、原子番号(陽子数)が増えれば増える程、中性子の数も増えていく。(中性子数ー陽子数=中性子過剰数) 核種が、何らかの影響で、不安定状態になり、例えば、電子が原子から飛び出て電離したり、電離はしなくとも電子が上位殻に移動(昇位)して、励起状態(excited state)になる場合もある。 このように同じ核種でありながら核内エネルギー準位をもつものを、核異性体と呼びます。 また、原子が安定した形をとり易い元素は、安定同位体をいくつか持っており、中性子数が変化しても、原子の状態を維持することが出来るが、安定同位体を持たない元素も存在する。これを放射性同位体(radio isotope=RI)と呼ぶ。 電子や核子が変化することで、何らかのエネルギーを放出するが、その中でいくつかの場合は、電離放射線を放出する。(α線、γ線、β線) (電磁波) β線:β−線=陰電子 β+線=陽電子 γ線:原子から直接放出された電磁波 X線:電磁波 (粒子線) 中性子線 電子線 陽子線 α線:ヘリウムの核

TeamLabBodyがすごい。

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TeamLabBodyという3Dで生きた人体を最も正確に再現した模型モデルが出来たそうです。 世界初、生きた人間の動き・形態を再現した3D人体解剖アプリ と銘打ったソフトウェアアプリケーションは、動画で見ている限り、凄いとしかまだ分かりませんが、やっぱり凄いですね。世界初3D人体解剖書です。 TeamLabBodyのテレビでの紹介 人体解剖は、死体をもとにしているので、生きている人間の動きを100%は再現出来ないのですが、MRIやCTの画像の蓄積をもとにして、生きている人が実際にはどんな動きをしているのか、全身を再現してしまいましたw 再現したのは大阪大学運動バイオマテリアル学講座の菅本教授がTeamLabと共同開発したもののようです。ソフトウェアを作る方で技術提供されたのだと思いますが、そのあたりも、興味があります。 詳細は Dictonaryのページ で紹介されていますが、このページの画像があれば、もう学校の教科書の図がいらなくなるんじゃないか?というレベルにまで到達してますね。 TeamLabBodyを使った身体の仕組みを解明する番組があります。 もしよければのぞいてみて下さいな。。 また、関連動画もいくつかあります。。テレビ大阪の科学番組で紹介されています。 是非ご覧下さい。!

放射線技師界隈の職業選択

・教育機関について 放射線科は専門学校と大学に分かれます。 最近では大学で放射線を学ぶケースが増えてきているようですが、 3年で専門課程を学び、資格認定を受けられるのが専門学校の特徴です。 そういう学校として昔から認定されてきたという背景があるのだと思います。 ただ、大学の学士を持つか、専門学校で1年早く資格をとるかは、微々たる問題ではないかと思います。 というのも、実際資格を持っている人しか放射線技師として仕事ができないので、そこからのキャリアステップをいろいろ考えたら、やっぱり対人評価が高い人の方が認められ易いんじゃないかなと思う訳です。(また、医療現場は、クローズドなコミュニティであるので、その人の評価が色んなところに響いてくる。) ・最初の職場はまずは臨床につこう 資格をとったら、まずは臨床現場で実機を扱う、画像診断をする、という実務を3〜5年くらいはしっかり経験しておいた方が、その後の放射線キャリアにつながると思います。 企業の営業技術をするにしても(GEや東芝、シーメンスといったところ)、実機をみて「これはこういう感じで使うタイプの機械ですねー」的なことを言えることが前提なので、バックグラウンドの知識、実体験は必須です。 また、病院勤めをしながら、大学院で夜間の研究をして、論文を書く人もいるようです。コンスタントに学会に論文発表して、その道で評価してもらうと大学のポストがやがて見えてくるとか。。大学を出た人ならば、自分の母校の大学院に帰るというケースもあります。ただし、それもやっぱり現場の知識が必要になってきます。 ・仕事に付随する資格 放射線取り扱い主任者(第一種・第二種)や、医療情報管理士があります。 診療に関係なく、放射線を扱う仕事に関係する放射線取り扱い主任者の資格は、余力があるうちに学生の時から試験を受けてみたらいいと思います。 8月夏くらいに試験があるらしく、放射線物理の分野などで受験科目がかぶっているので、勉強は無駄になりません。 また、病院でアーキテクトなことをしているのは、放射線技師なので、医療情報の管理も放射線技師の人がやっているケースもあるそうです。 医療情報の管理も民間資格があり、今のうちにとっておけば将来的には国家資格になる

SI単位系

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SI単位系 SI単位系は、今後物理学、電子工学、その他の分野で利用するもの。イメージは、 この単位を最初に考えたヨーロッパ人が日頃考えてそうだったものw 出典:Wikipedia 長さ:m(メートル) 質量:g(グラム) 時間:s(秒) 電流:A(アンペア) 温度:K(ケルビン) 物質量:mol(モル) 光度:cd(カンデラ) 因みに、0℃=273.15K 液体Heの温度は4K程度なので、約-269℃くらいである。 温度換算等出来るアイテムを見つけたので、参考にしてみて下さい。 http://www.shurey.com/js/DoRyouKou/temper.html <組み立て単位> J=N・m=(kg・m・s^-2)・m=kg・m^2・s^-2 N(ニュートン)は質量×加速度 V=W/A ⇄W=V・A 電圧は電流あたりの仕事率 2つの補助単位 平面角:rad(ラジアン)…三角関数でおなじみ。ex.)sinθ=π/2=1 立体角:sr(ステラジアン)…半径rの球の表面積4hr^2に対して、4πrr^2の面積をとった場合の単位を求める。 単位の接頭語 μとかMくらいは普通に使うので、覚えておくのがマスト。 10^24…Y ヨタ 10^21…Z ゼタ 10^18…E エクサ 10^15…P ペタ 10^12…T テラ 10^9…G ギガ 10^6…M メガ 10^3…k キロ 10^2…h ヘクト 10^1…da デカ 10^-1…d デシ 10^-2…c センチ 10^-3…m ミリ 10^-6…μ マイクロ 10^-9…n ナノ 10^-12…p ピコ 10^-15…f フェムト 10^-18…a アト 10^-21…z ゼプト 10^-24…y ヨクト (オングストローム) 1Å=1×1×10^10 オングストロームとか使った覚えないw

医療従事者としての診療放射線技師の立ち位置

社会的背景 ① 「チーム医療」 の考えのもと、他部門との相互連携。 ( 医療従事者がお互い対等に連携することで 患者 中心の 医療 を実現しようという医療環境モデル。 外科と内科などの医局間の壁を完全に取り去り、医療従事者それぞれの立場からの提言を互いにフィードバックしながら医療を行う: wiki参照 ) 実際に働き始めている医療関係者や臨床実習者から聞いた話だと、各科ごとの連携はあまり無い状況で、もっともっとお互い連携をとりあっていけたらいいのにね、という話にはなっているみたいです。実態がどこまで進んでいるのかは実際のところまだ分かりませんが。 因に厚生労働省の「 チーム医療推進方策検討ワーキンググループ(WG)」という話し合いの場でも、診療放射線技師の業務範囲の見直し案が提示されているようです。(参考リンク: 株式会社メディカルブレーンのサイトより ) ②高齢化社会の到来による医療と福祉の関係見直し。(人の平均寿命が長くなる。慢性疾患を患う高齢患者が多い中、ライフケアと医療行為の境目が無くなりつつある。) ③病院の機能分類 医療法の改定(1988年、1992年) ↓ 5つの機能分類 ・ 特定機能病院 :高度な先端医療を提供する医療施設(大学病院など医療技術や医学の研究機能も持ち合わせている) ・ 一般病床 :一般的な診療を提供する医療施設 ・ 療養型病床群 :長期の慢性疾患を主に診療する医療施設 ・ 介護老人保健施設 :病院と老人ホームとの中間的な機能をもった施設 (医療と福祉の連携) ・ 診療所 :比較的規模の小さい開業医による診療施設 目的 ・病気の証拠を特定する。(画像から診療放射線技師は病因を見立てることが出来る。ベテランと新米では全然違うのだとか。。) ↓ 証拠を特定することにより、医療診断を円滑にする。 手段方法 ・放射線画像撮影 X線撮影 …フィルムに放射線を感光させ、潜像を作り、現像する。 (フィルムは両面にハロゲン銀の入った乳剤が塗られており、露光することで 銀が反応して像を作る) →放射線写真学で勉強する。 CT(コンピューター断層処理) …放射線を用いて物体を走査し、画像をコンピューターで演算処理する。 MRI(核磁気共鳴画像法) … 外部静 磁場 に置かれた

タンパク質が体内で合成されるまで(mRNA→tRNAとの結合)

環状mRNAを用いてエンドレスにタンパク質を作ることが出来る という記事を最近見かけました。ノーベル賞を受賞された理化学研究所の野依教授によるものみたいですね。 大腸菌のタンパク質合成反応は、通常直鎖状のmRNAを鋳型として起きます。まず、 リボソーム [3] がmRNAの先頭に結合し、 開始コドン [1] からタンパク質合成が始まります。そして、終止コドンに到達してタンパク質合成が終わります。リボソームが終止コドンに達すると、リボソームはmRNAから離れ、次の新しい反応サイクルに向かうため同じあるいは別のmRNAの先頭に再び結合します。このリボソームの解離から次の結合までのサイクルがタンパク質合成において最も時間のかかる過程です。 これを解決するのが環状mRNAなのだそうです。 ここでRNAとはリボ核酸の一つです。 核は自らの半分をコピーしたものをmRNAとしてリボソームにわたし、リボソームは、このmRNAとアミノ酸の一種であるメチオニンをつなげるtRNAとが結合し、mRNAにtRNAが連鎖的につながることで、tRNAに引き連れられたアミノ酸同士も結合します。こうしてタンパク質が作られます。 mRNAとtRNAの結合はコドンという核酸の塩基の配列にひもづいており、A,C,G,Uの4種類があってそれぞれの配列によって作られるタンパク質の種類も決まってくる。 作られたタンパク質は、小胞体に残るか、ゴルジ体で修飾されて、それぞれの機能に分かれていく。(免疫:グロブリン 血餅:フィブリン 血漿内の膠質浸透圧:アルブミン) これらの血漿タンパクの区別は電気泳動法によって確認することが出来る。

細胞・組織の病理

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細胞に生じる様々な変化に対応しきれず、細胞が機能不全に陥る場合がある。これを 細胞障害と呼ぶ。 細胞障害には変性・壊死・萎縮の3つのプロセスがある。 (過程) 変性:細胞にストレス・刺激が加わり変化する。(例:脂肪変性など) 壊死:変性が回復不能なレベルまで達し、細胞が機能しなくなり、組織が死ぬ。 萎縮:容積が減少する。 変性した細胞もそのまま壊死するのではなく、元の状態に再生したり、別の形に化生したりすることもあり、一概に上記のプロセスをとるとは限らない。 (原因) 虚血:細胞に血液が供給されずOが欠乏する。 化学物質中毒:薬の副作用など化学物質の影響により、細胞が変性する。 病原微生物 放射線被爆 その他、遺伝子障害、栄養障害、老化など (例) ・脂肪肝…肝細胞が大きな空胞となり、核が細胞内の隅におしやられる。 …肥満に寄る単純性脂肪肝と、お酒の飲み過ぎによるアルコール性脂肪肝がある。 →転じて肝障害へ。 中央のLver fibrosisが脂肪肝(wikipediaより) 脂肪肝のCT画像(wikipediaより) ・壊死(necrosis)…非可逆的な障害,業界用語でネクれているなどと言うのだとか。。 ①凝固壊死 ②融解壊死 ③特殊な壊死:乾酪壊死・壊疽(gangrene 腐敗菌の感染・湿性)・ミイラ化(乾性) 死んだ細胞は 加水分解酵素 を持つライソソームなどによって分解され免疫系によって排除される。 アポトーシス:細胞の自己破壊プログラム。プログラムされた細胞死。 (apotosis)  これが機能していれば、多くの病は未然に防ぐことが出来る。 アポトーシスの由来は木の葉や花びらが散っていく様(細胞も死ぬとなくなる)から由来している。 胎児が持っている水かきも成長過程で退化していく。これは水かき細胞のアポトーシスである。 壊死とアポトーシスの違いは、壊死の場合が 外的要因により、細胞が対応出来る以上の変性をきたした時に細胞が死滅する のに対して、アポトーシスはあくまで不要になった細胞を 生体が能動的に死滅させている 、という違いがある。 例えば、壊疽の写真などを見ると明らかに異常事態だな、と分かると思うけれど、 アポトーシスはちょうど木の葉や

細胞・組織の分類

細胞は生物の基本単位である。1つの受精卵から卵細胞が形成され、その卵細胞から細胞分裂が始まり、やがて各種組織・器官へ 分化(differentiation) されていく。組織には、 上皮組織・支持組織・筋組織・神経組織 があり、それぞれに特有な機能をもった細胞・細胞間質で構成されている。 そして、細胞を作り分化させ各組織へ機能特化させる仕組みの根本に体性幹細胞がある。 これは成体幹細胞と組織幹細胞に分類され、骨髄内の造血幹細胞で細胞が生成されている。そして、妊娠初期の初期胚の胚性幹細胞がある。 細胞を規定する要素は、細胞内に存在する DNA(デオキシリボ核酸) である。DNAに異常が発生した場合、 がん細胞 になる。 特定の組織が集まって、特定の形態・機能をもつ臓器(器官)となる。実質臓器は形態と単位が明確で充実性を持つが、管腔臓器は中が空洞である。 器官が特定の目的の為に連携し合うつながりを器官系(外皮系・骨格系・筋肉系・消化器系・呼吸器系・循環器系・泌尿器系)とよび、器官系が集まって一つの個体が出来る。 ・上皮組織 上皮には単層・多列に分類される。 単層には、胸膜や心臓などに存在する 単層扁平上皮 、 胃腸など消化液を分泌し内臓の形を保つ 単層円柱上皮 、 甲状腺などに存在する 単層立方上皮 がある。 多列には表皮、口腔、食道などに存在する 重層扁平組織 、 多列繊毛上皮 、 腎孟、尿管、膀胱、尿道など水分を一時的に保つ為に形を変形することが出来る 移行上皮 がある。 機能に分類すると 身体を外部から守る 被蓋上皮 (つめ、毛、水晶体)、体液を分泌する 腺上皮 (外分泌腺、内分泌腺)、体内へ物質を吸収する 吸収上皮 (腸粘膜)、 感覚上皮 (網膜、鼻の粘膜)、肺胞などの 呼吸上皮 がある。 ※病理:がん腫…上皮から発生。 肉腫…上皮以外。 ・結合組織 結合組織(connective tissue)は身体や器官を支持し、器官と器官をつなぐ働きをしている。線維芽細胞から生まれた膠原線維(コラーゲン)から結合組織は構成されているが、 これが減少したり不足すると、組織同士のはりがなくなりしわになる。 結合組織の分類 ・疎密性結合組織…上皮や器官を支持 ・密性結合組織…靭帯や腱を形成(弾性線維)、骨

国家試験対策について傾向と対策①

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(2014/9/13追記) 国家試験の正答率を6割以上獲得すれば、国家資格としての診療放射線技師の免許は取得出来ます。 となれば、6割を確実に正答する為に、何が最もよく出題されるのか考える必要があります。 専門学校の放射線科に1年半通ってきましたが、とりあえず過去問をあてずっぽでも解いてみると、何となく勉強してきた知識を反復出来て良いと思います。 全部を全部100%理解する必要はありません。 6割でよいわけです。 ある程度の知識と推測能力があれば、放射線取扱い主任者1種の試験よりは簡単だと思います。 この前、関ジャニのメンバーが高卒認定の試験8科目(合格点は5割、マークシート形式)をたった2ヶ月の勉強で合格していましたが、先生もいて、3年という時間もあれば、何も分からない状況からでも、出来そうな気がしませんか? 私がまだ入りたての頃に、ここ2〜3年の過去問題を見ての傾向を並べてみました。 (番号の順番に問題が出題されています。) ・午前問題 ①化学物質の特性に関する問題(放射線物質の壊変についてなど) ②化学物質の標識方法 ③各種装置の使用方法 ④放射線装置の安全管理、JIS規格、保守取り扱い方法などについて ⑤各種装置の仕組み (放射線の特性をどう利用しているか、データをどう利用しているか) ・午後問題 ①生物の知識(ATPやDNAなど) ②人間の各器官に関する知識 ③各種病気に関する知識 ④国内治療の現状など医療業界の概要 ⑤放射線の人体への悪影響 ⑥画像処理数学(フーリエ変換やROC解析) ⑦撮影技術(身体構造を考慮して撮影出来るか?) ⑧放射線の測定について ⑨放射線従事者の心得・ICRP勧告・法律について だいたいこんな感じの内容になっていました。 これは、国家が国内の診療放射線技師に求めている素養やスキル、知識を含んでいると 思いますので、ここから逆算して勉強するのもよいのではないかと思います。 専門学校と大学のカリキュラムは違うと思いますが、専門学校で2年目になれば、核医学や放射線治療などの分野以外であれば、ほとんど手をつけてもいいようなものばかりなので、見てみましょう。 先取りして勉強する方法としては、全部を初めから理解しようとしないことです。理屈から考えることです

原子・素粒子の歴史

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デモクリトス(出典:Wikipedia) ギリシア時代のデモクリトスが物質を一番分割出来るところまで分割して、最終的に分割出来ないところまできた存在、 原子(アトモス) が存在すると主張していたが、 アリストテレス(出典:wikipedia) 紀元前の最高有識者の一人であった アリストテレス が、世界は火と土と水と空気によって構成されている、という主張をしたことで、それがほぼ定説になってしまった。 それから19世紀になってから、 ドルトン という学者が原子説を再度提示し、原子の存在が改めて考えられ始めた。(ドルトンの原子説:1803年) ドルトンは次のような原子説を唱えた。 ①物質はそれ以上分割出来ない極限の粒子(原子)から構成されている。 ②同じ元素の原子は質量その他全て同じである。元素が異なれば原子も異なる。 ③化合物は2種類以上の原子が決まった数の割合で結合して出来る。 つまり、 分割不可能な構成要素 があって、それをベースにそれらが 様々な組み合わせをすることで、この世の物質は出来ている 、ということを改めて説を発表したことに意義がある。(水と火と土と空気というざっくりしたくくりでは片付けられないってこと。) しかし、実験結果と矛盾することもあった(分割不可能な最小要素である原子を分割しないと説明がつかない結果が出てきた。)これに対して、分子の概念を示して矛盾を解消したのが アボガドロの分子説 だった。 出典:Wikipediaより アボガドロの説は以下の通り ①気体は全ていくつかの原子が結合した分子から出来ている。 ②全ての気体には、同温・同圧では同体積中に同数の分子が含まれる。 そして、その数がN A =6.02×10^23個だった。 そして、例えば質量がNgの物質の原子数については、以下の式で表すことが出来る。 N=W/M×N A =W/M×6.02×10^23[個] (この式は放射線取り扱い主任者試験の1種で何度も使うので、練習しておこう!) その後、20世紀には原子論がさらに進み、素粒子理論、クオーク理論が提唱される。 1964年にゲルマンとツヴァイクが3種のクオークを提唱、1972年には、小林誠・益川俊英が6種のクオークを提唱し、二人は2008年にノー

上皮組織について

上皮組織にはいくつかカテゴリーがあるけれど、基本的には、身体の各組織や器官の内外面を示している。(外皮、管腔、体腔) ・外皮 例えば、身体の体表は 重層扁平上皮 という上皮組織で覆われており、体外からの悪性物質の侵入を阻んでいる。 重層扁平上皮は、その名の通り、いくつかの層が重なっており、毛細血管に栄養されている部分は幅も大きいが、外側に向かえば向かう程、細胞の粒が小さくなり、 やがては栄養されず必要とされなくなった古い細胞が角質となって捨てられる。(身体の垢は角質である) ・管腔 外皮と地続きになっており、口から入り、肛門から出ていくまでのつながっている管腔も上皮組織の一つである。ここでは単層円柱上皮が主に活躍している。 内臓は 単層円柱上皮 という細長い円柱状の細胞がつらなった上皮組織によって構成されている。これは内臓を保護する為に厚い壁を作ることが主な目的である。 消化液の分泌のため、ある程度の変化にも耐えられるようになっている。胃の場合は、上皮の上に粘膜がはられており、これが胃の中の塩酸で上皮がやられないよう守る役割をしている。 また、甲状腺や尿細管上皮など、小さい管腔を持つ上皮を 単層立方上皮 と呼ぶ。これは、物質交換や分泌などを主に行う上皮である。 甲状腺のように化学物質の分泌をする上皮のことを 腺上皮 という。腺上皮には、 外分泌腺 と 内分泌腺 があり、外分泌腺は細胞の一部または全てを使って分泌する。(ホロクリン、アポクリン、エクリン)内分泌腺はホルモン分泌を行い、例えば血糖値を下げる働きなどをする。 ・体腔 組織のカテゴリー分けにも様々あるが、上皮組織のことを外皮、内皮、中皮でカテゴリーすることもある。 外皮とは皮膚のこと、内皮は管腔のこと、中皮はいわゆる漿膜のことで、特に体腔の表面の部分だけをさすのだという。

画像のデジタル化

これまでの画像はアナログであったけれど、最近ではほとんどどんなものでもデジタルに 移行してきましたよね。 アナログ写真からデジタル写真、テレビの画像・VHSのテープは使うとすり切れてよく劣化していくものだったけれど、今ではDVDできれいに見ることが出来るし、画質もきれい。 同じように放射線画像もアナログの銀塩写真からデジタル画像へと移行しています。 (PACSという医用画像管理システムがあるようです。。) PACSなど医療画像システムの用語紹介 PACS製品の紹介(ITmediaより) このようなコンピュータにより医療画像を扱う場合、アナログデータをデジタルデータに変える必要があります。 デジタル画像処理の利点はデータベース化し易いこと、画像処理が高精度で素早くできること、再現性があること(何回表示しても劣化しない)ことがあげられます。 アナログ画像からの情報を離散的な情報(=デジタル情報)に変える操作を標本化といいます。 イメージ的にはIllustratorのベクター画像をPhotoshopのビットマップ画像に変えるイメージでしょうか。。正方形の格子の構成数が多ければ多い程、ベクトルを正確に表現できます。 また、濃度を離散的な整数値で変換することを量子化と言います。

AZE展最終選考会(6月8日)

株式会社AZEという医療ワークステーション周りで実績のある会社があります。 この会社は近年拡大しつつある医療系画像システムの業界で、高機能製品の提供と保守サービスを行っており、海外の病院でも活用実績があり、凄い会社です。 そんな中、技術研究を重ねる為に、「ワークステーションを使用した画像(解析)の臨床的有用性を高め、最良の画像(解析)を生み出し、ボリューム画像(解析)の普及と地位向上を図る。 」を目的に、AZE展というコンテストを開催しているそうです。 詳細は 会社HPから 見てみて下さい。ちなみに実際の画像は こんな感じです。凄い。 <概要は こちら > 目 的 ワークステーションを使用した画像(解析)の臨床的有用性を高め、最良の画像(解析)を生み出し、 ボリューム画像(解析)の普及と地位向上を図る。 スケジュール  応募期間 2012年12月17日~2013年2月22日  一次審査結果発表 2013年4月12日(予定)  最終選考会(口演) 2013年6月8日 注:諸般の事情により、スケジュールが変更になる場合がございますので、予めご了承ください。 最新の情報は弊社ホームページをご確認ください。 AZE展2013に関する問い合わせ先: 株式会社 AZE(アゼ) AZE展2013実行委員会事務局 〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-8-1 丸の内トラストタワーN館13F AZE展専用E-Mailアドレス: aze-ten@aze.co.jp 電話番号: 03-3212-7721 (代) ホームページ: http://www.aze.co.jp/

モバイル医療画像実践セミナー:iPadとOsiriXで医療ICTの進化を体験しよう(5月25日)

最近知った医用画像加工ソフトとして Osirix とPACSというものがあります。あとは株式会社AZEさんが作っているAZE Virtual Placeでしょうか。。 そのOsirixのセミナーというものが北海道であるらしいです。iPadやアプリ上で身体の内部の画像を加工したものを閲覧出来るというもので、実際に動かしてみるなどするそうです。 セミナー『モバイル医療画像実践セミナー: iPadとOsiriXで医療ICTの進化を体験しよう』 2013年5月25日(土)14:00~ iPadと医用画像解析アプリOsiriXを中心した 医療ICTの進化をご案内します。モバイルとアプリの医 療画像活用や、OsiriXの臨床応用、あたらしい医療 情報システムなどを、実際の導入事例などもあわせてご紹 介します。 ≪プログラム≫  14:00~18:00 開会のご挨拶   -株式会社ノーステック AP営業課 1.iPad/ iPhoneを利用した医療業様向けコンテンツの紹介  -KDDI 株式会社 ソリューション北海道支社- 2.医用画像解析アプリ『OsiriX』の最新動向とP ACS構築  -有限会社ニュートン・グラフィックス代表 菅野 忠 博氏- 3.『OsiriX』導入ユーザー様事例発表 4. 講演:  ーMITT 代表取締役 土本 正氏 5. 講演:プロが教える『OsiriX』臨床活用と3Dプリ ンタによる     臓器質感造形  -神戸大学大学院医学研究科特命講師 杉本 真樹氏- ということだそうですよ。

オームの法則

1826年にドイツの科学者オームによって発見されたらしいよ。 V=RI(電圧=抵抗×電流) ところで抵抗とはそもそも何なのか??回路図の中に四角に書かれるあの「抵抗」とは?? 実は抵抗用の実験器具があるらしく、それが抵抗Rらしいのだけれど。。。 (この抵抗とは別に電池の電解液による内部抵抗rというのもある。R>>rの場合はrは考慮しない。) 抵抗Rが一定の場合はVはIに比例する(V=RI をy=axにみたてる) 抵抗Vが一定の場合はIはRに反比例する(I=V/Rをy=a/xにみたてる)

計算時の有効数字について

画像処理などでは微分積分のスキル、物理における波の解釈や様々な科学的公式が必要になってくるけれど、その際に忘れてはならないのが 計算時の有効数字をそろえること である。 その際にa.bcd…というように小数点で端数が続いていく場合、 小数点第何位で四捨五入すべきか 考える必要が出てくる。 ここで上記の aは0以外の数字がくること に気をつけなければならない。 0.1ではなく、1×10-1と表記しなければいけないのだ。 0.123を有効数字2桁で表す場合、小数点第2位の数まで表記に入れて、1.2×10-1となる。 ただし、面積など図の計算における割り算かけ算では例外で考えなくてもよい。 (底辺×高さ÷2の2は有効数字を考えない。縦×横=3×5=15の時、15は有効数字1桁にするはずがない)

生活習慣病

昔の病気は結核などの流行性疾患であったけれど、最近の死因の大半は生活習慣病になっている。 例えば、最近の調査によれば、死亡原因のトップ3が生活習慣病で、第1位ががん、 第2位が心疾患、第3位が脳血管障害・肺炎なのだという。 (三大生活習慣病) これは一つのこれが原因だ!、という疾患ではなくて、様々なことが絡み合って疾患を患っている 多因子疾患 である。 おおまかには… 1遺伝要因:親の遺伝でかかり易い体質(先天的に血糖値の調整機能がうまく働かない糖尿病など) 2外的要因:病原体・化学物質、放射線を身体にとりこんで発症(内部被爆によって白血病などを患うなど) 3生活習慣要因:定期的な習慣によってホメオスタシスを崩してしまう。(食べ過ぎ飲み過ぎ、タバコ喫煙、運動不足など) 特に遺伝しには様々な遺伝情報があり、遺伝情報によってリスクや発症し易さなどが変わってくる。この危険因子の有無によって病気のかかり易さ・薬のききにくさが数十%も変わってくるらしい。 この生活習慣病によって死亡するリスクがより高まる。 (高血圧で1.5倍、糖尿病で1.6倍) 高血圧症:正常血圧 収縮期130mmHg 拡張期85mmHg                  高血圧  収縮期140mmHg 拡張期90mmHg ・血管が細くなり、体内に巡る血液の量が減ることで、血圧自体も高まる。 ↓ 動脈硬化で心臓のポンプの動きがより必要になる。血管への圧力が高まる。 ↓ 虚血性心臓病・脳血管障害を発症する可能性が! 対策:日常の生活習慣を改善することで、健康を保つことが第一です。それにより生活習慣病に対する医療措置による医療負担の削減にもつながるからです。 僕も太ってきたので運動します。。 ・・・肥満症:BMI25以上(体重÷身長×身長) 僕の場合:60kg÷1.64m×1.64m こちらで簡単にBMIの計算ができますよー

ハロゲン化銀が写真のもとを作るまで

乳剤の中に含まれているハロゲン化銀が写真のもとを作っている。 無色〜黄色 で、 溶解度は0.97~3.4×10-4g/㍑なので、水にほとんど溶けない 。 この性質が写真の定着・水洗の際に必要な要素になってくる。 粒子の形は、六角形か三角形に近く、ひらたい平板状か、まるい球状か、立方体の形を している。そして大きさは0.1μm〜数μmの大きさである。 球状粒子 :直接撮影用X線フィルムのレギュラーフィルム(現在ではあまり使用されない) 平板状粒子 :直接撮影用X線フィルムのオルソフィルム 立方体粒子 :レーザーイメージャー用フィルム また、写真で使われるハロゲン化銀はいくつかの質量数の異なるハロゲン元素が混じっており、それがもとになっていびつな形をしているため構造のゆがみが生じている。(妖臭化銀結晶)これが、写真の感度や階調にも影響している。 では、水に溶けず、いびつな形をした結晶のせいで写真感度もいいというこのハロゲン化銀は一体どうやって感光していくのだろうか。 ① 電子過程 :光の吸収で光電子が出来る。光電子が増感中心などの電子トラップに捕まる。 ② イオン過程 :負に帯電した増感中心は、格子間の銀イオンと結合する。 →②の繰り返しでだんだんと銀原子が追加される。 ③②が継続することで、銀原子が集まり、ハロゲン化銀→金属銀へと還元されていく (現像中心) この3つのプロセスを繰り返していくことで写真ができていくのだ。 一方で何らかの外的環境変化により潜像が消えてしまうことがある。(長い間湿気とか太陽光のあたるところにおいたりすると) これを 潜像退行 といい、高温・高湿下において特に著しい。

診療放射線技師に関係する資格

放射線技師は基本的には技師なので、技術屋さんなのです。その為、画像加工のスキルを持っていた方がよいと言われていますね。 放射線取扱主任者 (2種はこちらから) の資格 第一種(非密封の取り扱い)・第二種(密封の取り扱い)の二種類があり、早い人は 1年目で第二種を取得する人もいるのだとか。。第一種の試験は夏にあり、9月に試験結果の合否が出る為、資格の取得を就職活動に活用することが出来るのだそうです。。 多分学校の先生に聞けば紹介してくれると思います。 また、医療の情報システムも複雑化しており、様々な認定資格があるそうです。 診療情報管理士 や 医療情報技師 といった資格があり、これらは必要性が高まるにつれ 国家資格に認定されるのが濃厚なのだとか。。 いずれにせよ、こうした資格を目的に沿って取得していくことで、自分が放射線技師として活動している中でも幅が広がってきますし、よいのではと思います。 また、通信教育によって(放送大学など)、医療衛生学の学士を取得することも出来る、 放射線技師として学会に発表するうちに医療系の大学の助教授になれる可能性もある、と言われています。

関東診療放射線技師養成施設体育大会

冒頭の名称の大会が30余年の歴史があるそうです。 いわば、診療放射線技師の学校に通う人達同士の運動会・体育祭と 考えて良いと思います。 今年は6月初旬に駒沢オリンピック公園で開催されるということで、かなり楽しみです。 確か、バレー・卓球・野球・サッカーの種目に分かれて、学校対抗の団体戦を 行うそうです。ちなみにうちの学校は昨年度優勝したそうです。卓球で。 僕も卓球は大学でもかじってきたので、これには燃えます。しかも駒沢屋内 競技場で出来るというのが、大学時代を思い出して熱い感じですね。頑張りたいです。 ここでは少しだけ放射線学校同士の対抗戦も紹介されてますね (写真ちっちゃいけど)