投稿

7月, 2015の投稿を表示しています

組織荷重係数の覚え方。

エロと絡めると、わりと覚え易いことに気づいた。 組織荷重係数 0.01…わずか0.01なんて、 骨と皮だのう 〜(骨、皮膚、唾液腺、脳) 0.04… 好色な官房 長官(甲状腺・食道・肝臓・膀胱) 0.08…生殖腺 0.12… 残り は おっぱい の配位結合「 はいいけつごう 」(肺・胃・結腸・骨髄・乳房・残りの組織) 組織荷重係数は全ての組織分を足すと1になるように構成されている。 組織荷重係数×等価線量(Sv)の合計値が実効線量(Sv)である。 人体への影響はどの臓器に放射線を浴びたかによって変わってくる為、算出の仕方もそれによって変えないといけない。

Safecast ReportとJ-RIMEのレポート

イメージ
読めていないけど、読まなければいけないもの。 2011年から環境放射線の測定マッピングを行っているSafecastのReportが今年の3月に発表されました。 https://medium.com/safecast-report 英語で全文読み切れてませんが、読み応えあります。 もう1つは2011年に発足した、医療被ばく研究情報ネットワーク(J-RIME)による日本初となる医療被ばくの線量指標を示した診断参考レベル(DRLs 2015)のレポートです。 http://www.radher.jp/J-RIME/report/DRLhoukokusyo.pdf 生命をおびやかすような病気を知ることが出来るから、放射線被曝も一定レベルまでは許されるというのが医療被曝の考え方ですが、確率的影響は被曝線量が多くなればその分増えていきます。かといって、必要な情報量が得られなければ、それは不要な被曝になってしまいます。 そこで、診療に必要な線量の基準を全国レベルで考えようというのが、今回の取り組みのようです。 こちらも、きちんと見ていきたいと思います。 <参考URL> J-RIME Safecast

電気回路をアプリで作れるiCircuit

イメージ
https://itunes.apple.com/jp/app/icircuit/id383359044?mt=8 1200円だけど、それを有り余って面白そうと思って速攻で買ってしまった。 サンプルの中には、オペアンプ、整流回路、変圧器、RLC回路、ホイートストンブリッジなどがあります。 実際にその回路の中でどれだけの電圧と電流が流れているかをアプリ内で調べることも出来ます。黄色が電流の流れ、赤が電圧の向きなどを示しています。 回路の一部をタップすると、交流電圧、電流の波形を調べることも出来ます。 自分ではんだづけして回路作ったり、オシロスコープでつなげなくても、その回路がどういう流れになっているのかが一目で分かりますよ!

最大許容負荷は"実効"焦点には比例しない。

イメージ
模試の復習をしている時に、 X線管の陽極にかけられる最大許容負荷は 実効焦点に 比例する という選択肢があり、これは正しいだろ、、と思っていたが、他の選択肢が正解だった。 出典: JIS Z 4704ガイド (筆者改変) よくよく吟味してみたら、実焦点:陽極ターゲットに熱電子が当たる表面積 実焦点面積が大きくなれば、単位面積辺りに発生する熱エネルギーは小さくなるので、許容負荷は大きくなる。 しかし、実焦点面積が大きい=実効焦点は小さくなるということだ。 実効焦点が小さい=半影が小さいが、陽極側と陰極側でターゲット物質を通過する距離の差が大きくなって、全体で使える線束の範囲が小さくなる。 ということにつながる。 ということは、 X線管の陽極にかけられる最大許容負荷は 実効焦点に反比例する というのが、正しいことになる。。 これは、やられた。。そして、いかに生半可な知識を身につけていたかを思い知らされる出来事だった。

【残り217日】初めての模試は5.8割だった。

自己採点したら、116/200でした。模試の方が国試より難しく作っているのは確かですが、不完全な知識が多過ぎる。。特に解剖。この時期のこの点数というのがまずいかどうか、は、早い段階で病院受けたい人はまずいだろうな。。 自分は、受けるところを絞っているので、それに備えていれば大丈夫かなと思っています。その為にも夏休みに頑張らねば。

ライフサイエンス系の画像解析講座by Stanford University

無料で見れるStanford Universityの動画講座です。 医療系の画像情報をどうやって解析するかという点をプログラミング目線、専門家目線からスキルを身につけていくというものらしい。統計とプログラミングとライフサイエンスの知識が必要だとあります。 http://mvideos.stanford.edu/graduate#/Preview/Computer%20Science/true 見てみよう。

X線って発見された当時は超未来的だったに違いない。

イメージ
だって、人の目に見えない何かによって体の内部が透けて見えてしまうって、当時のカメラでさえ出来なかったことで、かなりミラクルなことだったと思うのです。 そんなミラクルが現実に起こっている。そして、体の内部構造が分かれば、これまで外側から触診したり、病状を観察することでしか診断出来なかった医療に応用出来るのではないか、と最初に予感した人はイノベーティブだったんだなと。1~2年後くらいにもう診断とか治療に応用していたんですよね。 何でX線が起こっているのかその当時はよく分からなかった訳じゃないですか。。アインシュタインが話した特殊相対性理論が発表されるのが1905年だし、量子力学という分野が存在することすら、分かっていなかった。 そんなまるで根拠が無くて、妙なビームを見ず知らずの人の体に当てて、医療に役立てようなんて、今で言えば手で触ったものが全部治っちゃうくらい凄いことだったと思います。(ちょっと違う?) X線画像診断のノウハウが蓄積され、今では学習すれば、適切な診断を患者への影響を少なくして行うことが出来ます。およそ100年かけて、被曝を極力少なくして最大限の効果を得る様技術革新がされてきました。 それが今では普通で、スイッチ押せば条件通りの画像を得られるのは、凄いです。

直列臓器と並列臓器

直列臓器と並列臓器というのがあります。電池の配列みたいにも見えますが、 「片方がだめになっても、全体の流れが生き残るかどうか」 という点で同じことが言えます。 例えば、直列臓器というのは、具体的に言うと食道-胃-十二指腸-空腸・回腸-結腸-直腸-肛門の流れです。これらは口から肛門まで直列に繋がっているので、どこかがダメになると替えがききません。 その為、大腸がだめになると、そこを切除して肛門側を人工肛門にしたりします。オストメイトなびの講演を聞きましたが、肛門括約筋がないので人工肛門は袋に残渣をためるしかなく、一定量たまったら、専用のトイレで処理するしかありません。オストメイト専用トイレは駅や病院等にありますが、いつもそういうトイレがある訳ではありません。 胃がんを切除する場合は、直で排泄につながる訳ではないですが、一番最初の消化機能が妨げられるので、食が細くなります。 誰かに胃や大腸をあげることは出来ないです。 一方で、 左右で2つある臓器の場合は、片方を切除しても生き残ることが出来ます。 肺や腎臓などは、移植することが出来ます。(生体間移植) また、並列臓器は、放射線治療が適用されるケースがあります。(ステージ1の肺癌のSRT(定位放射線治療)など。) ただ、若い人が臓器を悪くした患者さんの為に移植するケースが多いと思います。そのとき、若い人は残りのライフサイクルを考えた時にリスクが大きいのではないかと個人的には思ってしまいます。 でも、ある医療職の知人は、大好きな親族の為に片方の臓器を移植するのだ、と言っていました。 誰かに与えた分しか受け取れないのが人生なので、凄いなというのと自分には絶対出来ないなという思いを感じました。

日米のがんの5年生存率データ

あまり詳しく分析していないので、後で多分追記します。 5年生存率とは、治療後5年後に生存している率のことを指し、再発も含みます。 その為、5年生存していたとしても、3年目で再発して5年後に生き残っている人も含まれます。 日本の統計ではがんの5年生存率は58.6%でありました。アメリカの場合だと5 year survival rateは66.5%でした。調べ方の違いもあると思いますが、もしかしたら因果関係があるかもしれません。 <参考資料> 最新がん統計(がん情報サービス) Cancer 5 year survival rates(National Cancer Institute)

がんの原因と分割照射の意味

何が原因でがんが起こるか がんが進行するプロセス 放射線治療がきくかどうか <何が原因で起こるか> 環境要因がほとんど(90~95%) 飲酒・あぶらっこい食事・喫煙等、人体組織が日常的に体に害のある気体や液体に曝されることで、細胞分裂にエラーが起こり易くなる。 お酒の飲み過ぎ→肝硬変→肝細胞癌など ウイルス感染も原因の1つ。中咽頭、子宮頚癌のHPV(ヒトパピローマウイルス)、喉頭癌のEBV(エピシュタイン・バーロ・ウイルス)、胃がんのヘリコバクターピロリなど。 細胞分裂の秩序が乱れ、ひとりでに増殖するようになってしまうと悪性になる。 残りの10~5%が遺伝性・家族性である。家族性ポリボーシス、ウイルムス腫瘍など <がんが進行するプロセス> 多段階発癌…形態が徐々に変化してある段階からがんと鑑別される。 悪性腫瘍=がんの特徴は、その場所にじっとしていられないこと。整列出来ない子供。自律性増殖、無目的無秩序、浸潤した細胞が外へ浸潤し、リンパ・血液の流れで遠隔転移。 肺→大動脈→内頸動脈→前〜中大脳動脈、脈絡叢(脳転移) 胃がん→播種性転移(クルッケンベルグ腫瘍 ) <放射線治療がきくかどうか> 手術でとりきれない深い組織や手術してしまうとその後の生活に影響してしまう部位は放射線治療が良い。また、手術をする為に、放射線や抗癌剤を投与してがんを小さくすることもある。逆に放射線治療の為に抗癌剤を併用すると効果が上がることもある。 組織の感受性が周りの組織より高い場合は、根治を目的に放射線治療を使う。そうでなければ、緩和治療として利用する。 ①恒常性細胞再生系:常に分裂を繰り返し、生まれた細胞と同じ数だけ細胞が脱落する。皮膚・腸上皮・骨髄・睾丸精上皮など ②緊急的細胞再生系:通常は極めてゆっくりと分裂orほとんど分裂停止しているが、障害を受けると分裂増殖して再生。肝臓・腎臓・唾液腺・甲状腺上皮など。内臓って呼ばれそうなもの。 ③非細胞再生系:分裂を停止し、障害を受けても再生しない。脳・脊髄・筋肉等。 腺癌が感受性が高くないのは、分泌能を持っていて分化しているため、それほど細胞分裂していないからだと考えられる。 上皮癌:食道癌・咽頭癌・喉頭癌・原発性肺癌(気道上皮から

一次コリメータ,Jaw,MLCについて

一次コリメータ…ビームを整形する為に照射野以外の放射線を除去する為にもちいられるコリメータ。 Jaw…可変コリメータ。任意の照射野を作成する為に位置が可変で照射野に合わせて開閉出来る構造をもつ。材質は主にタングステンが用いられ、透過率は0.4%程度となるように設計されている。(タングステンで8cm程度の厚さ)移動方式には、円弧式とスライド式がある。 MLC…可変コリメータの構造を分割し、照射野・線量強度に合わせて移動させることで、より複雑な病巣への線量分布に対応したもの。IMRTを実施する際に用いられる。 IMRTはIMAT(強度変調回転照射)と固定ビーム多門式IMRTに分類される。IMATは、スリット式のMLCを回転に合わせて開閉させるトモセラピー、リニアックの回転に合わせてMLCをダイナミックに移動させるVMATがある。 固定式は、MLCの連続移動によって精度の高い線量分布を形成するsliding window方式とMLCを停止した状態で多門照射するstep and shoot方式がある。

MRIの患者さんに関する影響について

実習で、患者さんに対するMRIの影響について調べるように言われました。 主に考えたのは、以下の通り。 金属…磁場による影響。磁性体が磁力の強い場所にとんでいく可能性がある。(ミサイル効果)ペースメーカーを使用しているヒトは中に入れない。 SAR…熱吸収比:周波数、RF磁場、電気、デューティー比などにより体に対する熱吸収が変わってくる。 渦電流…末梢神経に刺激が生じ、しびれが発生する。心臓や筋肉の収縮にも影響する。 閉所恐怖症…非常に狭い空間に入って数十分いなければならず、精神的にこたえる人もいる。 騒音…ローレンツ力による影響。コイルやフレームが歪む為に発生する。難聴になる可能性がある。 ループを形成すると、高周波電流ループが発生し、近接接触部にやけどが発生する可能性がある。 そこで、SARが何故、影響を体にもたらすのかについて調べるように言われました。 MRIは他のモダリティと比べて体への影響が少ない撮像手法ですが、それでも患者さんに悪影響を及ぼす可能性があります。それをきちんと知っていて欲しいという技師さんの心配りでした。 SARの機序と末梢神経刺激の機序について …RFパルスのような高周波は体内に吸収されると体温を上昇させる。発熱作用の可能性がある。RFパルスが導電体である人体に対して渦電流を発生させ、この時にジュール熱が発生し、体温上昇に起因する。 PNS:末梢神経刺激の発生。単位時間辺りの傾斜磁場の変動(dB/dt)によって電圧、電流が発生する。この電流により心細動、心筋、末梢神経筋に対して刺激が発生する。 ヒートテックのような化学素材は特に気をつけなければいけないようです。 あとは、ペースメーカー、術後の体内金属(チタンなら大丈夫)などが気をつけないといけないですね。

核医学検査が技師法に記述されたのは何故なのか。

これまで核医学検査は、技師の業務範囲として正式には規定されていませんでした。  技師の行える業務は主に、診療(診断と治療)の為に外部放射線を照射する業務、それ以外に政令で 定められている画像診断装置を扱う業務でした。  核医学は体内に放射線を放出する核種を投与することで画像診断を行う検査なので、 外部放射線を照射していることにはなりません。 一方で、核医学検査装置は政令でも 技師が扱える画像診断装置として規定されていません でした。 実際のところ、核医学検査にほぼ100%の技師さんが携わっているので、これらの管理業務も 技師が行うのが慣例でしたが、正確にいうと管理業務を技師がやらなくても良かった?のです。  そういう意味で安全管理の意識が薄くなってしまうと、医療事故の遠因になってしまう可能性があります。  そこで、つい最近の技師法改正にあたり、実状に見合うように技師の業務を見直すため、 核医学検査装置を技師が扱える画像診断装置として技師法に追記することになりました。 厚生労働省の審議に関する資料がありましたので、掲載します。 <参考資料> 診療放射線技師の業務範囲について:資料1(厚生労働省)

核医学検査技術:薬剤の単位は大・中・小で考えろ。

イメージ
試験前に核医学検査技術学についてまとめた内容をアップしておこう。 核医学検査の意義:医薬品を投与し、体内分布を測定することで、生体の機能、代謝を非侵襲的に評価することが出来る。 画像…核医学検査のコントラストは集積の差であり、カウントの差である。 集積原理からみて診断を行う。前処置、撮影、手順がきまっている。効果的な読影法をする為の手段がある。 薬剤のMBqの単位は、大・中・小で考えろ。 目安は、 20mmCi(740MBq)…骨シンチグラフィー、脳血流、心プールなど 10mmCi(370MBq)…中くらい 5mmCi(18.5MBq)…甲状腺、副腎とか Tcはγ線のエネルギーが検出効率がよく、単価が安く使えて、半減期が短いので、一番薬剤としては使い易い。 Tcの分布、集積→投与する臓器体積に対して必要な量が得られれば良い。 骨シンチグラフィー…One Pass/Two Passで、全身を見なければいけない。骨1個の体積はそれほど大きくないので、740MBqでちょうどよい。 心プールシンチグラフィー…740MBqだが、心臓が全身に拍出しているので、心臓自体にあるRIはそれほど多くない。 甲状腺・副腎とか、小さな臓器に沢山投与してもあんまり意味が無い。 脳は体積が高いが、脳脊髄シンチは脊髄腔に直接入れるので、集積率が高い。 基本的に集積→陽性像が多い。 本来あるはずの生理活性がない=機能欠損=陰性像 検査方法も含めてすらすら覚えて出せるようにはしよう。 検査の分類 ① 中枢神経系…血流動態・脳細胞のとりこみ(BBB)の有無 ② 内分泌系…ホルモン・酵素を産生→体液から特定の物質を器官にとりこむ ③ 循環器系…RIの心筋への集積。RIを心臓がどれだけ拍出するか。 ④ 消化管系…細胞が貪食するかどうか。 ⑤ 腫瘍・炎症系…骨(仮骨:リン酸)、腫瘍、炎症シンチetc ① 中枢神経系 血流:血液の流れに沿い、脳細胞にとりこまれる。画像化。 Xe(キセノンヘモグロビン)・Tc(一番安上がり)・I(サイクロトロン製剤だからやたら使えない) Tc:キット,I:注射液…使い方に差がある。 集積原理、検査方法、画像評価 脳血流:CBP、CBV、MTT?など局所脳血流を定量化す

核医学検査の撮像手法:static/dynamic ステップ収集/連続収集

イメージ
staticイメージとdynamicイメージ 回転軌道・回転方式…円軌道・楕円軌道 線源・検出器間距離に依存して空間分解能が低下する。楕円軌道にすると近接でデータ収集出来るので分解能が改善するがゆがみを補正する必要がある。 SPECT方式のデータ収集 ステップ収集・連続収集(コンティニュアスモード) ステップ収集:ある角度分のデータを1つのステップで収集 連続収集:ステップではなく止まらずに連続収集し、積分データをプロジェクションする。 ステップ収集は、カウントに応じてステップを多くすることで、サンプリング角度を後から改善出来る。 頭の撮像など、再分布で時間経過でカウントが変化するような検査の場合は、予め角度の情報をプリセットし、カウントを補正することも出来る。 64x64〜128x128マトリクスで収集出来る範囲のピクセルサイズを考慮する。

核医学検査の画像処理:フィルタ・逐次近似・散乱補正・吸収補正

断層画像(SPECT)…逆投影+逐次近似法 逆投影はノイズを生じる。逐次近似はノイズは少ないが、マシンの計算性能が必要。 逆投影法…FBP(フーリエ変換、周波数領域での補正)やCBP(重畳積分:実空間領域での補正)などがある。フィルタはRamachandranフィルタ(ramp)やShepp and Loganフィルタ 光子数(N)の違いが統計変動(√N)の違いに影響する。これを補正するのが前処理 逐次近似法:MLEM法、OSEM法 散乱補正:Tcでは30~40%、Tlでは50%が散乱線。これが画像にも影響する。 コンプトン散乱と光電ピークのエネルギーが被っているせい。 コンプトンは散乱方向が確率的に変化するが、高いエネルギーに向かうほど確率は減るので、光電効果のエネルギー以上にはならない。光電ピークが下がれば、コンプトン散乱のカウントも落ちる。 従って、カウントの補正値は高いエネルギーになるほど、下げなければいけないが、全部一定にしてしまっているのがDEW法。ただ、PETでは散乱同時係数を減らすのに有効? TEWSは前後のエネルギーのカウントで値を傾斜させてカウントを補正する。高いエネルギーに向かう程補正カウントが下がるように設定する。  PETでは散乱線による位置変化(散乱同時計数)が画像にもろに影響するので、散乱補正は重要。コンボリューションとDEWSを用いる。 吸収補正 Sorenson法とChang法 Chang法は再構成後の画像に輪郭と減弱係数をもとに得られた補正値(計算補正マトリクス)をかける。Changの法がよい画像が得られるため、よく採用される。 核医学は、1ピクセルあたりの値を気にする。CTでは光子数が圧倒的に多い。 関心領域の設定 ROIは1ピクセルで見るのはおかしい。誤差の範囲が大きくなるから。CTでも10~20pixelでROIをとる。ゲートを設定する上で簡単にしきい値を越えてほしくないから。 <参考資料> 心臓核医学を理解しようーSPECTの再構成OSEM法についてー(放射線技術学会東北部会第47回学術大会) 核医学における画像処理 - 日本核医学技術学会 九州地方会 散乱線補正のポイント(倉敷中央病院) イメージ技術の最前線(2010/09/30@RCNP

X線CTは工業用と医療用で何が違うか?

イメージ
http://www.nvs.co.jp/files/1513/6963/8014/rd200801.pdf   X線CTは、医療だけでなく、物体の内部構造を非破壊的に調べる為に工業用、研究用に使われることがあります。リンクはその一例です。  浜松ホトニクス さんや 島津 さんが工業用メーカーの例です。  前、五月祭に伺った時は、外骨格を持った昆虫の模型をX線CTの3D画像を元に3Dプリンタ(インクジェット方式)でやってました。  たしか、管電圧は80kvだったと思います。 医療用よりちょっと低め。 工業用もX線をあてて、構成物質の違いをX線減弱度で差をつけることで、画像を作っている点は変わりません。  出典: 日本ビジュアルサイエンス株式会社 ただ、工業用の場合、人が入ることが無いので、ターンテーブル方式になっています。調べたいものを真ん中において、電子レンジのようにくるくると回転させながらX線をあてれば、360度方向の情報を得ることが出来る。  しかし、人体を調べる際には、人が大きい電子レンジくらいの空間の中に入って検査するのは非現実的なので、 寝台に動かないで寝てもらって、X線管が一定周期を周回中に人体が通過させることで断層像を作る構造になっています。  出典: wikipedia 工業用のCTの技術を活用して可搬型の小型の医療用CTとかもっと開発されてもいいと思いますけどね! http://news.mynavi.jp/news/2013/11/01/062/ こちらは、浜松ホトニクスの工業用CTの記事です。デュアルエナジーはあまり医療用では普及していなかったとあります。フィリップスかシーメンスが確かデュアルエナジーをやっていたのではないかなと思います。 SPECTとかもやっているのか。。

【残り224日】人生で最後の定期試験と最後の夏休み

今日で一通りの試験が終りました。疲れた。。熱帯夜が多く、夜になると疲れてうたた寝が多くなりました。特に三年生の最後だし、結果を出せるように試験1週間前~集中して勉強していましたが、、全部やりきれませんでした。 もう疲れたよパトラッシュ。。 明後日は三浦半島に行ってきます。友達が企画していて、直前までどうしようか迷っていたのですが、久々の海とバーベキューでいろんなものを解放しようと思います。 この夏休みは、"自由研究"でもやろうかなと思っています。最後の夏休みは一種の勉強やComed Cafeの運営も無くなって時間は空くようになったので、CADとか画像処理関係で気になっているテーマを掘り下げつつ、国試の勉強しようかなと思っています。

医療情報技師と医療システム監査の資格

こんな試験があるそうです。 2015(平成27)年度 医療情報技師能力検定試験…今日まで申し込み、振込明日まで https://www.jami.jp/hcit/HCIT_SITES/job.php?job=exam/15gishi.html 第 7 回 医療情報システム監査人試験について…7月から出願可 http://premiss.medis.jp/file/07MISCAES_bosyu1.pdf

【残り235日】7月6日(月)…期末試験1週間前

イメージ
時間計算サイト で調べたところ、2016/2/26~今日までの期間は235日ということで、そろそろ頑張ろうということで、たまにカウントダウンでもやってみようかと思います。 (来年以降受ける人は、こんな感じだったのか、というのを何となく参考にして下さい。) 今は期末試験1週間前です。かなり覚える量が膨大です。特に核医学の分野が。。 先生は、「国試の範囲でもあるのだから、暗記に頼らずしっかり勉強しなさい」と言っていました。 これまで2年生の分の復習対策もありましたが、それも含め、夏休みに時間かけてやった方がいいかなと思っています。(これはあくまで私見です。直前にかけて詰め込む人もいると思います。ただ、編入考える人は夏休みはそっちに時間割かれるだろうな。) 核種の半減期、エネルギーetc、、、,,,ECD,HMPAOなど覚えなければいけないRIが沢山あります。治療系の機器(マグネトロン、サイラトロンetc...)などもあります。 1つ1つの知識をきちんと体系化するには、時間いくらあっても足りないでしょうなあ。卒業後知識を深めていくのであれば余計に。。 ということで、試験頑張りましょう〜 遊びて〜

平成27年度放射線医学オープンスクール~最先端技術に触れる~

超お得だけど、京都なんだよなあ。。 ということで、今年は京都の放射線治療の現場について見ていくそうです。 日程 平成27年8月27日(木)~28日(金)   8月27日(木) 集合 11:30 JR京都駅(八条口新団体バスのりば)  8月28日(金) 解散 16:15 見学先施設 京都大学医学部附属病院 株式会社島津製作所(京都府京都市中京区) 京都大学医学部附属病院(京都府京都市左京区) 特別講演 「私と粒子線治療」  講師:辻井博彦先生 放射線医学総合研究所フェロー  放射線医学オープンスクール顧問 募集対象 放射線医学に興味を持つ医療系または理工系の大学生・大学院生 募集は サイト から見れます。8月まで応募出来るみたいだから行きたい人は応募するといいと思うんだ。

核反応断面積の大きいGd造影剤を用いてMRIガイド下の放射線治療技術が開発され中

イメージ
東大発、がんに集まる物質をMRIで狙って、がん細胞を破壊(Medley) GdってみんなMRIの画像診断に使う為の造影剤という印象しか無かったのだけど、 実はアイソトープ手帳を見ると核反応断面積がめちゃめちゃ大きいのです。 がん の放射線療法を応用した、中性子線捕捉療法という先端技術があります。がんに集まって働く物質を注射し、熱中性子線という無害な放射線を照射することで、体内の物質が反応し、がんを攻撃するというものです。東京大学などの研究チームが、中性子線捕捉療法に使える新しい物質を開発し、 MRI でがんの位置を狙って熱中性子線を照射することで、マウスのがんを治療する実験に成功しました。(出典: Medley ) Gdは常磁性体の1つで、プリモビストとかマグネビストといった造影剤の中に含まれているものです。 (出典: 八重洲クリニック ) EOB・プリモビストを用いた肝臓造影MRI検査について(八重洲クリニック) マグネビスト静注シリンジ(バイエルヘルスビレッジ:医療者専用サイト) よく、Gd-DTPAという造影剤の名前を聞くと思うのですが、これらの造影剤は細胞にとりこまれるものではなく、細胞間隙や血管内を通る物なので、がん細胞に特異的に集まる物ではありません。 SPIOとか、Gd-EOB-DTPAなどは、肝細胞に特異的にとりこまれるものだったりしますが、肝細胞機能を失い造影剤をとりこまないがん細胞を調べている為、がん細胞だけにGdの造影剤を集めることは出来ません。 研究班は、リン酸カルシウムという単純な物質が作る、ミセル体という分子サイズの構造の中にGd-DTPAを組み込んだもの(Gd-DTPA/CaP)とすることで、 ガドリニウムががん細胞に集まり、十分な時間だけがん細胞の中にとどまるようにすることに成功しました 。 さらに、このことによって、 ガドリニウムを取り込んだがん細胞がMRIで見分けられるようになった ため、がんがある場所にだけ熱中性子線を照射することができるようになりました。 つまり、 細胞を攻撃するガドリニウムががんに集まっている ガドリニウムに細胞を攻撃させる熱中性子線をがんの場所にだけ照射する という二点によって、がんだけを狙って攻撃することができました。(出典: M