一次コリメータ,Jaw,MLCについて

一次コリメータ…ビームを整形する為に照射野以外の放射線を除去する為にもちいられるコリメータ。

Jaw…可変コリメータ。任意の照射野を作成する為に位置が可変で照射野に合わせて開閉出来る構造をもつ。材質は主にタングステンが用いられ、透過率は0.4%程度となるように設計されている。(タングステンで8cm程度の厚さ)移動方式には、円弧式とスライド式がある。

MLC…可変コリメータの構造を分割し、照射野・線量強度に合わせて移動させることで、より複雑な病巣への線量分布に対応したもの。IMRTを実施する際に用いられる。

IMRTはIMAT(強度変調回転照射)と固定ビーム多門式IMRTに分類される。IMATは、スリット式のMLCを回転に合わせて開閉させるトモセラピー、リニアックの回転に合わせてMLCをダイナミックに移動させるVMATがある。

固定式は、MLCの連続移動によって精度の高い線量分布を形成するsliding window方式とMLCを停止した状態で多門照射するstep and shoot方式がある。

コメント

  1. IMRTのところでステップアンドシュート法やスライディングウインドウ法って国試でたりしますか?勉強してて国試の重要箇所がわかりません。先に過去問解いたほうがいいですかね?

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    1. まず、ある程度点数稼ぎたいなら、過去問に慣れておくのもありだと思います。
      ただ、過去問でやっていくうちに「分かっていそうで分かっていなかったこと」って地味に結構多いですから、、それをしらみつぶしするのがいいかなと思います。

      IMRTの原理分からない時は、治療の実習行った時に見せてもらうか。

      ステップ&シュートとスライディングウィンドウは、CTのペンシルビーム方式と1回転スキャン方式(ちゃんとした言い方を忘れた)の違いに近いと思います。

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