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技師をやめたって、技師の友達は出来るんだぜ

私、診療放射線技師を辞めてから8年ほど経ちます。今でも辞める前の気持ちを思い出す。 病院を辞める年の2月は「やばい、辞めると決断したけど、次は何も決まってないよ」という気持ちだった。 学生最後の年の2月は、国試前その前は就職試験。決まっても決まらなくても嫌だった。技師として活躍できるヴィジョンがほとんど見えなくて、死にたくなっていた。 私は幸いなことに国試の前の特訓では、120点のボーダーは超えていたので、まあ受かるには受かるだろうと思っていた。「君の学力ならもっといけるだろう」と元がんセンターのおじいちゃん先生に言われたけど、それ以上のモチベーションが無かった。何でだろうね。 少なくとも、技師のなり方はみんな人それぞれ。技師になってから何になるかも割と人それぞれだけど、技師関係で残る人がほとんどだ。 技師にならなくてもいい為に、画像解析のベンチャーで仕事したり、色々やっていたが、「臨床現場出たほうがいいよ」の一言で、向いてないと思われた病院の仕事も一度やってみようと決めた。 実際現場に入ってみて分かったことが山ほどあったけど、ベンチャーに戻ることは出来なかった。技師はエンジニアだ。エンジニアとして人をケアできる数少ないコメディカル職種で、かつ仕事の幅が広い。だけど、やっぱり技師にできることも限られている。 ここだけの話、辞めた次の仕事が事業会社だと知ると、技師長は「経営に携われるいい仕事だ」と褒めてくれた。技師長もかなり変わった人で、経営や情シスに関わる幅広い仕事をしていたからだ。 でも、やっぱり技師として働いていた時に思っていた仕事への後悔ややりがい、楽しかったコトとか、色々吐き出したくても吐き出せなくて、無理やりマンガにした。 そのマンガがきっかけで、最近Instagramからお声がけ頂いて、Next Radiationというコミュニティに誘ってもらった。技師としてのキャリアも軸にしながら働き方を自由にしようという場だ。早速面白そう。まだ、お会いしてないけど、和気あいあいとしているところが楽しい。 これから技師を目指す人は、色んな場があることを知っておいてほしい。自分は勝手に色んなインカレグループに所属して、勝手に知り合いを増やしていったけど、そんなこと出来る人たちばっかりではないから。 https://www.instagram.com/next_radia...

2年後に退職する診療放射線技師というマンガを描いてます

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  久しぶりにブログを書きます。 #2年後に退職する診療放射線技師 というマンガを6月末まで描いています。 こちらから読めます コミチ https:// comici.jp/tamemoto/serie s/688c4820ce3d5/?myself=true&s=1 … note https:// note.com/tamerepo/m/mf8 9d974c505f … マンガハック https:// mangahack.com/comics/13401 2年しかやっていなかったわけですが、色々な経験をしました。ぜひ色んな人に見てほしいなと思います。色んな活躍の仕方が人それぞれにあります。

ポジショニングについて

診療放射線技師になりたての頃、免許の仮登録がもらえるまでは撮影はさせてもらえません。 ポジショニングは最初苦労しました。学校でもなかなかさせてもらえなかったからです。 いくつか、まとめてみたいと思います。 ①身体は面でがっつり触った方が良い 患者さんの身体を触るのに抵抗があり、点でおっかなびっくり触ると中心が全然ずれていたりすることがあります。 特に腸骨稜は筋肉が分厚くて、ぐっと力を入れて触りに行かないと分からなくて困ることもありました。 そういう時は、面でがっつり触った方が、分かりやすいです。 ②上から骨を辿るか、下から骨を辿るか決めておく 腸骨稜を触る場合、上からたどったときと、下からたどったときで見通しが全然違う時がありました。 どちらから触るのが正確かを決めておいて、上手くいったやり方で覚えていくようにするといいと思います。 ③影を参考にする 一番最初に撮影するのは、胸部の単純撮影だと思います。ライトを当てて影から判断して、肺尖が欠けてないかをチェックしますが、けっこう人それぞれだった記憶があります。「肩の影が全て入っていれば、大丈夫」など、自分なりに影を参考にしていました。 ポータブルでも特に大事になると思います。 ④何をポイントにして中心線を定めるか、自分なりの基準をアバウトに持っておく 実際、現場では、青本で書かれているような内容を思い出しながらポジショニングするわけではないです。忙しい時は、「はい、はい、はい!」という感じで、スピーディーにやらないとさばけません。当初は、全然うまくできなくて、「とりあえず後ろについてて」みたいなことが多かったです。 スピーディーにこなすためには、その場で一目でチェックできる簡単なポイントをつかむことが大事だと思います。

実習を半分超しました。

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放射線治療・核医学に関する内容について、実地で学ぶ為に病院に伺っています。やはり現場で知れることが一番ためになります。 前回はポータブルでも撮影でも後ろでただ見ているしかありませんでした。無理かも知れないけど、やらせて欲しいと積極的に言った方が良かったかも知れません。撮影補助のアルバイトもごくたまにクリニックで募集していたりしますが、それ以外だとほとんど撮影を経験する場なんて無いのではないでしょうか。 現場によっては撮影に近いところまでやらせてくれるところもあると思います。 今回は、かなり作業を手伝う機会が多いです。固定具の準備から、アイソセンタの位置合わせ、寝台の準備、CTの条件設定、リニアックでの照射(人体以外)など、色々やらせてもらっています。 今つくっている発表スライドの一部だけ紹介します。先生に見てもらわないと細かい点は 分からないな。。 因みに、リニアックのMVはメガボルトなのではないかと思っていたのですが、電子銃の電圧はそんな高くないよと言われてしまいました。。 電子線の時はMeV表記ですが、X線は電子(e)が出ている訳ではないので、6MeVの熱電子から発生したX線=6MVのX線ということかなと推測しています。時間があったら、技師さんに聞いてみようと思います。。 また、後半は核医学分野を見ていくので、色々見て行こうと思います。 あと、こんなに解剖の記事挙げているくせに解剖の知識がクソだ。。 頑張らないと。

光でがん細胞を死滅させることが出来る「光免疫療法」

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4月に入ってから腫瘍の治療と検査の話しか勉強していないのだけど、これがもし将来医療現場で使えるようになったら、是非技師の職務に入れて欲しいと思う。 がん細胞だけ光で死滅…日本人ら開発、試験へ (読売新聞) (出典:YOMIURI ONLINE) 以前、MRIで磁性体が熱を持つ性質を使って、深部に磁性体を埋め込んで熱で殺す治療法なども見かけたが、多分まだ試験段階だ。 ありふれたもので画期的な治療が行える方法を考えるのが、医療人としての醍醐味の一つかも知れない。 ただ、口や舌、のどなどの表在のがんがメインで、深部治療は恐らく出来ないだろうな。 何故、こういうものの紹介をするかというと、光も電場と磁場が周期的に変化する電磁波 の一種で、X線やγ線よりもエネルギーとしては低いものを指している。電磁波を使った非侵襲的な治療は今後技師の職業領域になる可能性があるから、こういうのを是非開発して、医療現場で実用化して欲しいと思うのです。 MRIの中で磁性体が熱を持つ特性を活かして、がんをアブレーションするみたいな研究もあるみたいだし、あとは治験を通してOKが出たら実用化されると思います。

放射線技師が毎月もらっている紙って?

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プロフィールに色をつけてみる。 師走に入りましたが、お元気でしょうか。試験前ですが、他の活動もやっているので、ちょっとあっちゃこっちゃしていて、あまり勉強出来ていません。  ところで、これを見たことはありますか?これは何でしょう? これは個人用線量計で調べた線量を毎月業者が送ってくれる報告書なんです。 学生といえども、私達もX線装置を実習で扱いますので、その都度被曝をしています。 だから、実習をやる時は必ずガラスバッジと言われる個人用線量計を身につけています。男子は胸ポケット、女子は腹ポケットです。 もちろん、週に1〜2回くらい行う程度の実習でしかもそんなに何発もやるわけではないので、被曝線量は微々たるものです。むしろ問題ないことをベースに考えていて、報告書も問題ないことを示す紙でもあります。 以前、病院の放射線科に見学させてもらった時もみんなガラスバッジを身につけていました。 ところで、ガラスバッジをX線が大量に発生する場所に置いちゃったりすると、本当はなんでもないのに、凄い被曝をしてしまっていることになってしまいます。 その人の被曝線量記録は生涯に渡って記録していくので、ずっとついて回ることになるようです。。気をつけよう。。 ちなみに書いてあるのは、今年受けた線量と、線量限度です。Xと表示されていますが、要は全然問題ないレベルの被曝だということです。(逆に学校での実習で線量限度こえたらやばいですw) 実効線量:50mSv/年 等価線量:水晶体:150mSv/年      皮膚:500mSv/年      女子腹部表面:2mSv/妊娠期間 測定方法:モニタ名:ガラスバッジ H1cm(1cm線量当量) H70μm(70μm線量当量) ブロック5年間の実効線量累積値: 2011 2012 2013 2014:0.0:4件 2015 累積値:0.0,4件 蛇足ですが、モーニングで連載されている「フクイチ」という漫画では指輪型のガラスバッジも登場します。 福島原発での作業に従事する人達は素手で線量の高い部分を触れる可能性があるので、手指の線量も調べる為につけているのだとか。。しかし、着替える時に外す際、指輪バッジを間違って捨ててしまって慌てることもあるようですw ...

大学と専門学校で出来ることはそこまで違わないと思う

カリキュラムは正直やっている内容は同じです。ただ、大学の方が学生への面倒見は色んな意味で良さそうな気がします。 大学には各教授の研究室があって、学年が挙がればちょうど文系のゼミと同じようにその中で教授の指示に従って研究をやってみるということが出来るようです。 また、大学が海外の大学と関係があると交換留学の制度で留学に行ったりも出来る様です。そのまま大学院に行く人もいます。 あとは、学校にどんなモダリティがあるかによって、出来る実習も変わります。CTがある学校、リニアックがある学校、透視撮影装置がある学校などなど様々あります。ただ、より最新鋭の技術が学べた方が現場に出た時に面食らわないだろうと思います。 実習を自主的にやらせる風土の学校、まずは座学で勉強してもらおうという雰囲気の学校など色々あります。中には、学会で発表されている専門学校の学生、大学の学生もおります。 その辺りは自分でこんな研究がしたいと思えば、学校を問わず出来ることだと思います。 例えば、学園祭で一つ上の先輩がデジタルとアナログのDSAについて紹介していました。シャウカステンに反転露光したフィルムをつけて、カテーテルを挿入した場合の動きをコマ送りで見るようなことをやっていました。今年は、体動に対する放射線照射範囲の誤差測定をシミュレーションするということもやっていました。 自分で問題設定をして調べる能力があれば、どこでも調べてみることは出来ると思います。 私の場合は、1年次に、TeamLabBodyの共同開発をされた阪大の菅本先生に突撃インタビューをしてみたり、現場に役立つ医療アプリケーションを開発するコンテストなどに参加していたので、どちらかというとヘルスケア、医療×IT、情報よりに興味が向くようになりました。 放射線技術学会の分科会に画像解析や医療情報を取り扱う分科会もありますので、近いことは出来ると思います。ただ、まだ技師として現場でそのスキルがすぐ生きるかというと難しい様です。企業就職は重宝されるみたいですね。 ともかく、今はFacebookやTwitterなどのSNSもあって、メールやメッセさえすれば専門家にいつでもアプローチ出来る環境にあるので、色々動いて試しに聞いてみたらいいと思います。

糖尿病は患者さんが治療を行うもの。地域に患者さんがいる。地域連携システムを作る。(HUB TOKYO)

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  ヘルスケアハッカソン に参加しています。その際に伺った話をまとめておきます。(こちらはメモ書きみたいになっているので、もっと分かり易く知りたい人は こちら ) そもそもハッカソンとは? ハッカソンは何かをパソコンで開発する(Hack)する+マラソン(Marathon)の合語で、要は新しいアプリケーション等を開発する時って沢山の人が一緒に頭を使って一気に時間をかけてやった方が効率がいいから、みんなで集まってマラソンみたいにハックしようよという試みです。 今回のテーマは「糖尿病」をいかにアプリ(アプリケーション)の力で解決出来るか?ということです。  糖尿病は合併症が重要で、それ自体は静かに進行するので患者自身も自覚症状がありませんが、それが原因で起こる神経障害、網膜障害、腎障害( しめじ の順番に発生するそうです)、また、動脈硬化による脳血管梗塞、心筋梗塞、動脈瘤などが問題になります。  放射線技師の場合は、既に進行してしまった動脈硬化をCT撮影してMIP画像で診断したり、動脈塞栓をIVRで透視下で手術するのを裏でサポートしたりという業務があると思いますが、そこまで重症化する前に本当なら、一次予防のフェーズで守らなければいけないでしょう。(沢山お菓子をほおばりながら) 以下現場で聞いたことを箇条書きでまとめておきます。 ①古川さんのお話 ヘルスケア×医療が今後需要が増える。 地域医療:これだけお医者さんが外来で大変なのに、これ以上動いていくのは大変。 これまでの医療は診療体型の中で動いてきたもの。外部サービスとして動いてくには商業ベースとして考えなくてはならない。 医師達は医療系コミュニティの中で完結している。外部の血をいれることがなかなか出来ない。 ヘルスケアハッカソンは異業種の人間を集めてハッカソンをやっている。 医療系ハッカソン:H@cking Medicine Applicare Health2.0  Startup Weekend Healthcare 2014年3月medizine北米視察レポート Mayo Clinicがあるだけの地元民。主従関係なく、しっかりとフラットな立場で話し合って協力していくことが大事。 医療デザインセンター@名古...

医療×ビッグデータ(NHKスペシャル)

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NHKスペシャル より 昨日、NHKスペシャルで 医療ビッグデータの特集 がありましたね。医療現場や患者さんの行動がデータとして蓄積されることで、どんな環境要因がもとになって特定の疾病が発生したり流行したりするのかが可視化されます。それによって、より効率的に医療が提供されるようになり、医療費の削減や病院の無駄なコストが削減されるようになる、そんなビッグデータについてのお話がありました。 日本でも熊本済生会病院などで既にビッグデータを使った取り組みが始まっているんですね。そういう分野のことについてもっと勉強したいなと思っています。 <参考> 医療ビッグデータ(NHKスペシャル) 医療と「ビッグデータ」を理解するための3つのポイントは(東京IT新聞)

液体ヘリウムのニーズはMRIが一番多いらしいです。

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出典: 日本産業・ガス医療協会 今日高校の友達(知り合い?)と話をする機会があった。LNGガスは-160℃程度に冷却してタンカーで海外から輸入しているんだけど、このLNGガスのごく一部の割合にヘリウムが含まれているという。 ヘリウムの作られ方(日本産業・ガス医療協会) LNGガスの超低温を利用して液体ヘリウムは作られ、ガスボンベの中に高圧封入されて専用のトラックで運ばれる。 出典: Wikipedia ヘリウムの需要は、MRIの外部磁場発生コイルの冷却に使われることがほとんどらしいが、アメリカでシェールガスが採掘され、日本に供給されるようになれば、天然ガスをLNGにして運搬する必要は無くなるため、ヘリウムの供給量も減っていくのだそうだ。 実際に本当に足りなくなりそうになって、慌ててガスを運んでいる写真がGoogleで検索すると出てきます。そんな風にしているのか〜と思ったw 「ヘリウムの単価って高騰しているんだぜ〜」ってガス会社の知り合いが言っていた。大変らしい。全然知らなかったんだけど。 ヘリウム危機 越え行く技術(2014/3/22 日経新聞) 実際に日本ではヘリウムを再度冷却し再利用出来る(=つまり原理的にはヘリウムが減らない)NMR装置が開発されたらしいが、わりと小型なので、医療用に開発されるにはもう少しかかりそうだなあ。。 世界初、ヘリウム補充が不要なNMR装置を実用化へ(JOEL RESONANCE)

放医研に行った時のお話①HIMAC

先日放医研に伺いました。その場でシンクロトロンなどを間近で見たので、その時のことをノートでまとめたので、お話出来ればと思います。 写真は撮っていいと言われましたが、アップしていいのか分からんので、やめときます。 放医研には、HIMACという加速器があり、これまで5400人を治療し、2003年以降は先進医療の一つとして認定されました。因みにHIMACは数百MeVというエネルギーを放出していますが、兵庫にあるSpring8は8GeV、ヨーロッパにあるCERNの加速器は1.8GeVです。研究目的なので、医療で利用するもの以上のエネルギーを出しても問題は無いでしょう。(MRIの7Tみたいな) (実はHIMACも結構電気代が馬鹿にならないそうで、1/3程度の大きさで効率のよい装置を開発しているのだそうです。) 現在の日本人の死亡原因の約3割はがんによるもので、がんをいかに治療するかが医療の大きな課題の一つと考えられていますが、その方法には手術、抗がん剤、放射線の主に3つがあります。 これまで日本人は世界で唯一の被曝国で、手先が器用な為外科医が摘出手術することによってこれまでがん治療を行ってきましたが、侵襲的な方法で、リハビリを要するものでした。 抗がん剤も非常に身体に負担をかける方法で、患者さんの身体をだんだん弱らせてしまいます。 放射線治療はその点で、治療中や治療後のQOLを改善することができ、臓器の形態・機能の欠損を少なくすることが出来るのです。 HIMACでは、18Arの加速までおこなうことが出来るそうですが、病院のリニアックなどで加速している電子の質量が 9.11×10^-31kg であるのに対して、陽子の質量が 1.67×10^-27kg であるので、1uがだいたい同じくらいなのでArはその約数十倍になる訳です。これほどのエネルギーを相対論的なスピードで加速させる為には工夫が必要です。 イオン源室から直線加速器で加速し1/10c(=3.0×10^7m)まで加速させます。 次に、上下の楕円形装置(シンクロトロン)によって4/5cまで加速させる。 それから水平装置という直線部分に乗せ、照射に合わせた修正が行われ、照射されるのです。 具体的には、 がんの広がりに合わせて粒子線の線束を広げる為に粒子線をX,Y方向に同時に...

読書感想文:放射線医療〜CT診断から緩和ケアまで〜①

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学校の宿題で読書感想文が出ています。いくつかの参考文献の中から 読んで内容をまとめて、夏休み明けに提出するというやつです。 今回の宿題では、数冊読んでいますが、そのうちの一つが 「放射線医療〜CT診断から緩和ケアまで〜」(大西正夫著 中公新書) で、 今読んでいる途中。。 この本は、日本における放射線医療の問題点について洗い出している。 その大きな問題の一つがCTを過剰に利用しすぎてはいないか、という問題である。 日本ではCTを持っていることがある程度の医療行為が提供出来るというステータスになってきた為に、診療所レベルでもCTを保有しており、 CTの世界大国 になっている。 しかし、普段の診察からCTに頼り過ぎている嫌いがあり、それが被爆線量を増やす原因にもなっている。医師の観察眼で十分に判断出来る場合でも、とりあえずCTを使ってしまう傾向があり、適材適所で使われていないのが現状である。 ICRP勧告 で、職業人、一般人ともに一定の被爆線量の制限が設けられているが、医療被爆に関しては、 「個々の患者によって、必要な放射線診療も違うから、使わないことによるデメリットの方が大きいなら、使った方がいい」 という方針の為に、 線量限度は設けられていないのです。 でも、医療現場で医師や放射線技師が適正に判断し、患者に説明した上で使わなければいけないが、必ずしもそうはなっていないのではないかと・・ 実際に2004年に英国の医療専門誌Lancetにおいて、 診断用のX線被爆による発ガンリスクが、日本で最も高いことを指摘する論文 が発表され、議論を呼んだようです。 ( Risk of cancer from diagnostic X-rays: estimates for the UK and 14 other countries ) また、日本人は新しい物好きでもあり、 PET(ポジトロン断層法:positron emission tomography) という技術が出てきた時に放射線診療を劇的によくするとしてもてはやされたり、MRIにより非侵襲的な治療、診断が出来るようになると言われてきたけれど、それぞれの技術に向き不向きがあったり、注意しなければいけない事項がある(磁性体は厳禁など)ので、どの技術を使うにしても適材適所で使ってい...

菅本教授にインタビューさせて頂きました。

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先日 こちらのブログでもご紹介させて頂いた 大阪大学運動器バイオマテリアル学講座の菅本教授にインタビューさせて頂く機会がありました。インタビューに関しては、 こちらのサイト から是非ご覧頂ければと思います。Facebookのアカウントが必要です。 こちらがTeamLabBodyの動画。 菅本教授の存在は、このTeamLabBodyのページで初めて知りました。私自身4月から診療放射線技師を目指すことになり、 医療系アプリに注目していたのですが、こちらは医療におけるIT技術を最大限に活用した優れたアプリです。 以下、 TeamLabBodyの特設ページ から。  teamLabBody -3D Motion Human Anatomy-のベースとなったのは、大阪大学運動器バイオマテリアル学、整形外科教授の菅本一臣の研究チームが整形外科疾患の治療過程で世界で初めて開発した、 生きた人間の関節の三次元的な動きを解析する手法 でした。 従来、整形外科の治療、手術の際には、レントゲンによる 二次元平面への投影像 、 CTやMRIによる三次元静止像 が参考とされてきましたが 肩関節の脱臼や変形性膝関節症患者 への膝人工関節の導入の際には、上記情報だけでは限界がありました。そこで、菅本教授の研究チームは、下記の骨関節の三次元形態および動きを解析する技術を開発しました。 動画撮影したX線レントゲン像を影絵にして2Dと3Dの画像に再編集した 2D・3Dレジストレーション と、関節動体上でCT・MRI撮影し、それらをフュージョン加工して3Dで再現した CT・MRIを用いたレジストレーション を用いて関節の動きを画面上に再現することを可能にしています。 その他、 菅本教授の研究内容 は多岐にわたります。 菅本教授のように、医療における研究を様々な分野に応用し産業化していくことが出来れば、きっと楽しいですよね!

ワークステーションの意義

ワークステーションによって、2D、3D画像として認識させ、血管や内臓、神経のレイアウトを正確に把握することが求められています。 VR(Volume Rendering)やMIP(Maximum Intensity Projection)などなど、出来ることは沢山あります。 というのも、これまで血管や内臓のレイアウトはこれまで血管造影などの侵襲的な方法が使われたり、カテーテルなどを入れても、その向きが分からないまま穴だけを見て外科作業をする為に別の組織を傷つけてしまうといった失敗例があったからだそうです。 ワークステーションを使えば、CTやMRIなどで撮影した画像を多元的に判断することができ、ものの数十分で患部を正確に判断することが出来るようになりました。 しかし、あくまで写真を撮ることに変わりはないので、沢山撮影する時は放射線による侵襲度を考慮した上で撮影しなければいけません。例えば、小錦を撮影するのと、普通の人を撮影するのとでは、放射線の散乱度合が違います。 その為、放射線量をいかに適切に抑えるべきかを考える必要があると。。 ワークステーションにはAZEのほかに、ZIOSOFTなどがあるそうです。

緊急医療

先日ボストンマラソンでテロが起こり死者が出たが、このようなアクシデントの場合に、緊急医療の対応が非常に重要になる。 限られた物的・人的資源の中で出来る限り多くの人命救護をする為に的確に優先順位を決める必要がある。このことを トリアージ という。( kotobankによる説明 ) 阪神大震災の場合、トリアージの考え方が浸透しておらず、数千人単位の助けられるはずの人間が亡くなったと言われている。 現地では、病状・怪我の状況を見て、「命に別状がないか」「治療が必要か」「手遅れか」を選別して、札をつける。( 最優先:赤色 、 2〜3時間以内:黄色 、 外来治療で対応可能:緑色 、 助かる見込み無し:黒色 ) 放射線技師は、現地でXmobile?という簡易装置を用いて発電機を回しながら使ったりするそうだ。(mobileXrayについては こちら ) 応急措置で事足りる場合もあるが、怪我の状況によってはICUに配送される。