ポジショニングについて

診療放射線技師になりたての頃、免許の仮登録がもらえるまでは撮影はさせてもらえません。

ポジショニングは最初苦労しました。学校でもなかなかさせてもらえなかったからです。

いくつか、まとめてみたいと思います。


①身体は面でがっつり触った方が良い


患者さんの身体を触るのに抵抗があり、点でおっかなびっくり触ると中心が全然ずれていたりすることがあります。

特に腸骨稜は筋肉が分厚くて、ぐっと力を入れて触りに行かないと分からなくて困ることもありました。

そういう時は、面でがっつり触った方が、分かりやすいです。


②上から骨を辿るか、下から骨を辿るか決めておく


腸骨稜を触る場合、上からたどったときと、下からたどったときで見通しが全然違う時がありました。

どちらから触るのが正確かを決めておいて、上手くいったやり方で覚えていくようにするといいと思います。


③影を参考にする

一番最初に撮影するのは、胸部の単純撮影だと思います。ライトを当てて影から判断して、肺尖が欠けてないかをチェックしますが、けっこう人それぞれだった記憶があります。「肩の影が全て入っていれば、大丈夫」など、自分なりに影を参考にしていました。

ポータブルでも特に大事になると思います。


④何をポイントにして中心線を定めるか、自分なりの基準をアバウトに持っておく

実際、現場では、青本で書かれているような内容を思い出しながらポジショニングするわけではないです。忙しい時は、「はい、はい、はい!」という感じで、スピーディーにやらないとさばけません。当初は、全然うまくできなくて、「とりあえず後ろについてて」みたいなことが多かったです。

スピーディーにこなすためには、その場で一目でチェックできる簡単なポイントをつかむことが大事だと思います。


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