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胆管癌の治療に技師が関わるとしたら

先日、任天堂の岩田社長が胆管癌で亡くなられました。雑誌等で、昔の写真と最近の写真を比較しましたが、最近になるにつれやつれ方がひどくなりました。 スティーブジョブズも膵臓癌で若くして亡くなる等、社会にとって大きな役割を果たして来た人が肝胆膵系の癌で亡くなった報道を聞くと、何とか避けられなかったのかと思います。 学校の教科書や参考資料を見ながら、実際の治療や検査について見ていきたいと思います。 まず、イメージとしては標的が不整形だったり、動いていて当たりにくい場合は放射線治療の有効性が低い場合が多いです。また、抗癌剤も特定の組織への集積によって癌を治療するので、通り道に出来てしまうと難しかったりします。胆管はどうだ?というと、 物質の通り道だし、ビームも当てにくいイメージ がありますね。 <検査方法> まずは腹部超音波検査を行い、肝臓内または肝外胆管が拡張しているのが発見されます。 鑑別診断や進達度評価はMRIで肝胆膵の体液の流れを可視化するMRCPやカテーテルを胆管に挿入しつつ透視と内視鏡で状況を見るERCPが挙げられます。ERCPはその場で胆石のつまりを取り除いたり、膵液を採取することも出来ますが、プロポフォールといった麻酔剤を使わないと、口から挿入して検査を行うので患者が動いてしまうことがあります。実習中後ろで支えていました。 MRCPはよく行われる検査の1つでした。フェリセルツという鉄成分の入った陰性造影剤 を飲んでもらうことで胃液の影響を無くす以外は、MRIで信号をとるだけなので、非侵襲的な検査だと言えると思います。欠損部=体液の途絶なので、そこが何らかの形で閉塞していると考えられます。 ERCPは治療や精密検査をする時に重要な検査と言えます。MRCPで肝胆膵の疾患が調べられるようになってから、ERCPの役割はむしろ上がっている様です。この段階では、IPMN(膵嚢胞性腫瘍:膵頭部に出来る。比較的緩徐に進行するので、経過観察することもある)や総胆管結石の可能性などもあります。 他にもCTや超音波によって調べる方法もあります。 <胆管癌だと分かった場合> 黄疸は初期の段階から発生するようです。 外科的に切除が可能な場合は、切除を行い必要に応じて胆道ドレナージ(ERBD)をします。 外科的切除...

教科書に載っていない実践一般撮影法

という資料があって、たまに読んでいたのですが、結構神資料だと思うんだ。。! 青本見ても、実際の現場でどんな風に撮っているか全然想像出来ないですからね。。 実習に行ってみて初めて分かることが沢山あります。。 教科書に載っていない実践単純撮影法(日本放射線技術学会近畿部会雑誌 平成20年度夏季セミナー) →どうも、このリンクが切れている様で、JSRT会員になって、idからログインしないと見られないようになったようです。 新卒の技師さんも、最初は一般撮影を任されて、現場で数年揉まれてやっと一人前になるそうです。実習に行っていて、これってどうやって撮っているんですか?とおそるおそる聞いてみると、「そんなことも分からないのか」という顔をしつつも、教えてくれます。 そして、(超奥が深くて、こんなの一人一人対応が違い過ぎてどうすればいいか、、特に整形領域)という気持ちになりました。クリニックで撮影補助とかのアルバイトあったら、やった方がいいです。 たまに見返そうと思って、ブックマークしています。

ポータブル

ポータブルはコンデンサ式X線管装置を搭載した可搬型の撮影装置である。 重量はだいたい300kgあるけど、ハンドルスイッチで移動出来るようになっている。 動かして分かるけれど、握力や手押しの力は関係無い。300kgも動かない。モーターを動かす為のスイッチを入れる手首のスナップ加減が重要だと思う。現場行く前だと、病院実習が最後の動かせるチャンス。 ICU,HCU,CCUなど、緊急性の高い病棟からまず中心に回る事が多い。術前術後の経過を見たりしたいから。なので、オペが多い日はポータブルの稼働率も高い。 撮影条件は病院にもよる100kVのところもあれば、80kVのところもある。mAsもそれぞれで違う。実習に伺ったところは80kV,3.2~4mAsくらいだった。 また、グリッドも病院によって使うかどうかは異なる。グリッドがX線束に対して斜めになるとモアレになるので、それを避ける為に座位になる胸部ではグリッドをあえて使わなかったり、逆に腹部は臥位だからまだ安定し易いのでグリッドを使うことも考えられる。 グリッドに返しの金具があり、カセッテとかませて使うところもあるそうだ。 病院では、本人確認を必ず行う。名前と生年月日を聞くことで、他の患者さんとのブッキングを防ぐ。医師はRISからとんできた画像を見て診断を下す。画像を見た時に「これ違う患者さんのじゃんw」となったら、やばいのでここは間違いの無いようにする。 自分で話せる人には自分で名前と生年月日を話してもらうことが重要。 (続く)

撮影部位:腰椎斜位撮影

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2017/6/4追記 腰椎斜位撮影は、腰椎の関節部位と椎間孔を観察して、脊髄神経の圧迫、腰椎の破綻などがないかを観察します。 体位:背臥位、非検側を撮影台から離し、前額面を40°傾ける ↑スポンジか何かを腰から臀部にかけて入れて、体位が安定するようにします。もし難しかったら、重りを使ってもいいと思います。 中心線:肋骨弓下縁(L3)のレベル、挙上した非検側縁から正中までの長さ1/3内側の点に垂直入射。 ↑これ分かり辛いので、左右方向は、自分はへそと腸骨梁を触ってその中点に合わせています。L3への合わせ方は、肋骨弓下縁、腸骨稜上縁から2~3横指、どちらでも良いと思いますが、触り方によって、その時の感覚でずれてしまうので、一定のやり方をいつも決めた方がいいです。 要点:椎間関節面は正中面に対して35°~45°の角度で後外方へ開角。 通常両斜位を撮影する。ウラ返すと表裏一体にならないといけない。 ↑ 表裏一体になるのが理想だけど、そんなにうまく撮影出来る場合ばかりじゃないよと学生時代の自分に言いたくなります。。 DOGLINE:子犬様サイン(スコッチテリアサイン)が観察される。首:関節突起間部、横突起+上下関節突起(上下の椎骨のジョイント)、椎弓、棘突起…この部の関節症性変化が分かる。 30°斜位:椎弓部が長く関節裂隙が狭い…椎弓骨折を見る 40°斜位:椎弓部が短く関節裂隙が広い…椎間関節を見る ↑どれくらいの角度で撮影するかは、頭側から見て角度が合っているかどうか見てはいますが、角度計を使うことは余り無いです。 椎間孔、椎間関節が見えていて、仙腸関節まで入っていれば、問題ないかなと思ってしまいます。 撮影の目的まで調べたいときは、電子カルテを見たらもしかしたら手がかりが書いてあるかも知れませんが、普段何人も患者さんが来るのに、そこまで見ていられないです。 書籍によって、角度や中心点の書き方はまちまちなのですが、自分が分かり易いなと思ってやっているのは、 ①左右方向:へそと腸骨稜の出っ張っているところを指で触って、両点を結んだ中点に合わせる。 ②前後方向:腸骨稜触って、2~3横指(これは腰椎の正面、側面の撮影でも同様) というやり方です。 <参考リンク...

体表指標

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青本にある体表指標(これは、外人のデータなのだろうか?) 下顎角:第3頸椎:C3 喉頭隆起:第4頸椎:C4 隆椎(第7頸椎棘突起):第1胸椎:T1 頸切痕:第2〜3胸椎:T2~T3 胸骨角:第4〜5胸椎:T4〜T5 剣状突起:第9〜10胸椎:T9~10 肋骨弓下縁:第3腰椎:L3 腸骨稜上縁:第4〜5腰椎:L4〜5 上前腸骨棘:仙骨2〜3:S2〜3 恥骨結合上縁:尾骨:Co ※尾骨は薄っぺらいので見えにくい。ダイナミックレンジ圧縮をしても見えない時もある。 そういえば、歯突起陥入症(胸鎖乳突筋の弛緩で起こる)とか、開口位とか思い出した。頸椎はX線管を側方向にして、水平から10°角度をつけて撮影するのだったと思う。確か。 腸骨稜は横にせりだしている骨で、上前腸骨棘は前にでっぱっている骨。恥骨結合は普通に触るとただの変態なのでw、実習でファントムを使って確認した方がよいと思います。

撮影部位:胸部正面撮影

撮影条件:遠距離撮影(SID:150~200cm)、高電圧(120~140kV)、0.05sec以下の短時間撮影。深呼気停止で行う。PA方向 ・遠距離撮影 全体を撮影するのに、これくらい広がらないとギリギリ。ただし、遠くなる程ボケが大きくなることに注意。 ・高電圧 骨陰影のコントラストを下げ、可検域を広げるため。高電圧の方が骨のコントラストが減り、軟部組織のコントラストが良くなる。 ・短時間撮影 心臓が胸部にあり、止めることが出来ないので、短時間撮影にする。その代わりに管電流が高くなる。フィラメントが大きくなり、大焦点になってしまう。 心臓のような不随意で動くものが無ければ、長時間でも出来る。 ・深呼気撮影 両腕をわきにはずして、肩甲骨が撮影領域に入らないようにする。また、呼気によって、肺気胸かどうかを調べることも出来る。(インタースペースがあれば、それが空気の層だと分かる。) ・PA方向 心臓が前にあることで、ボケが少なくなることなどがある。 <参考記事> 読影勉強①胸部撮影

撮影部位:腰椎側面像

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2017/6/4追記 腰椎の側面撮影は、入職してから沢山撮りましたが、体位が安定し辛い人もいて、結構苦労しています。。 腰椎の正面像 の時と同様に、腰椎の側面像では、椎体の形状と前縁及び後縁の配列を観察し、椎間板腔、椎間孔、椎弓根、棘突起を観察する。 体位は側臥位、立位で行い、膝、股関節を軽く屈曲して体位を安定させます。脊柱が撮影台と平行になるようにする。 また、肋骨弓下縁にX線吸収のない枕を入れて身体の位置を補正します。(棘突起の並びはL3を中心に軽度湾曲) <中心線> L3のレベルで前面より6~7cm(四横指)前方に垂直入射。 ↑現場で自分は、親指の付け根からの長さで合わせるようになりました。人によってもまちまちですね。現場の先輩に聞いてみて下さい。 含鉛ゴムまたはその他のX線吸収体を患者の背中側に置くことによって、カセッテに到達する散乱線を減少させ、画質を向上させるとともにフォトタイマーによるエラーの発生を防ぐことが出来る。(フォトタイマーについては こちら を参考に) 特に側面は、体の厚みが一番大きく、ハレーションや骨粗しょう症などで骨陰影が見えにくくなる。これを防ぐ。 ↑実際、鉛ゴムを置く位置が、背中に近い方がくっきりした画像になります。ズボンを下げてタオルを腰にまいたりしていると、影だけを見ても皮膚面が分からない時があります。そう言うときは一瞬タオルをどけだりしています。。 骨盤も腰も肩も同じようにポジショニングをきっちり行うこと、一部だけ、側面を向いていても全体ではずれているかも知れない。真側面とはそういうこと。 ↑背骨は肩や腰と連動しているので、腰と肩の2点がずれてないか合わせることで側面になり易いです。 <参考> 撮影部位:腰椎正面像 撮影部位:腰椎斜位像

一横指ってどれくらい?

撮影を行う際、体の触れる場所をもとにして体位や中心線をあわせていきます。 その際に、たまに用いられるのが横指(おうし)。指の幅、太さをもとにしたものです。だいたい1.5cmくらいなのだそうですが、人差し指の一番太いところでだいたいそれくらいでした。四横指というと、四本指をそろえた時の長さとほぼ同じです。 因みに指の太さは体格にもよるので、自分でどれくらいか測っておくといいかも知れません。人によっては2〜3cmある人もいると思います。 肋骨弓下縁は上前腸骨棘から三横指上方、烏口突起は、鎖骨中点から四横指(6~7cm)下方にあると言われています。 因みに十二指腸は、十二横指の長さがあるという話もありますが、本当だろうか?

撮影部位:股関節斜位像:ラウエンシュタイン(Lauenstein)1法①

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ラウエンシュタイン撮影法は、ラウエンシュタイン1法と2法がある。主に大腿骨頸部の状態を観察する為に行う。 また、大腿骨頭の真の側面像が見られるため、大腿骨頭壊死症での壊死範囲を評価する時などに有用である。因みに壊死症になると、不可逆なので、通常は人工股関節に移行するそうです。 出典: Radiopaedia ラウエンシュタインは、下腿を屈曲させて撮影するのだが、大腿骨頸部が骨折していたりなど、体位変換が出来ない患者さんの場合はX線管を水平にして、屈曲した健側の下肢の下より撮影する。 たぶんこんなん 動態撮影は、正面像で股関節は外転位または内転位で撮影する。臼蓋形成不全や変形性股関節症などで関節適合性がよくなる肢位を確認して、骨きり術の適応を検討する。 <ラウエンシュタイン1法> 股関節正面においては寛骨臼の前上部,および内側月状面と大腿骨頭との間隔は観察できるが,寛骨臼窩,下内方月状面の間隙は投影されない.そのために骨盤を45°傾斜する. この場合,大,小転子より下方の大腿骨側面像を得るが,大腿骨頸は短縮し,骨頭と大転子に重複するため,この部分の観察には適さない. <体位> 側臥位.検側を下にして,骨盤部を45°傾斜させる.膝関節を軽く屈曲し,股関節は45°外転し大腿骨側部がカセッテ面に密着させる.非検側下肢は,立膝にして体位の安定をはかる. たぶんこんなん(わかりづらくてごめん) <中心線> 上前腸骨棘と恥骨結合を結ぶ直線の中点から4cm足側の大腿骨頭を中心とし,カセッテ面に垂直に入射する. 出典: Essential Anatomy5 出典: 動画で見る一般撮影マニュアル 入職してから気づいたことを改めてまとめてみました。 撮影部位:股関節斜位像:ラウエンシュタイン(Lauenstein)1法②

撮影部位:股関節(正面)

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股関節単純撮影を行うには解剖学とバイオメカニクス(運動機能学)についてきちんと知らなければいけない。 股関節を観察する目的は、おもに両股関節の正面と、検側の大腿骨頸部側面を観察する為にある。主に正面と側面のニ方向撮影を行う。 股関節正面撮影は大腿骨頸,大転子,小転子も同時に投影するため,股関節正面像の体位だけでなく,大腿骨近位端の正面像としての位置づけも必要である.(大腿骨と寛骨臼のジョイントのあたりが最も変異を起し易いから。)その為、股関節とはいっているが、大腿骨頸部を中心において撮影する。 股関節正面像における骨頭の中心は,上前腸骨棘と恥骨結合上縁を結んだ線上の中点を外下方へ垂直に5cmの位置である.(上図より)片側撮影の場合はこの点がX線中心線の入射点となる. 性腺防護の為、この近くに鉛板をおく。 両側撮影では両大腿骨頭中心を結んだ線と正中線との交点に入射する(この部は恥骨結合上縁から上方へ2~3cmにあたる). いずれの場合も,大腿骨の位置合わせが重要である。大転子のレベルを同じ位置にし、大腿骨をやや内旋して大腿骨頸の長軸をより水平にし、同時に大転子と小転子がそれぞれ明瞭に観察できる必要がある. <体位> 仰臥位.骨盤部をカセッテ面と水平にし,下肢は伸展して,軽度の内旋位にする. <中心線> 大転子より3cm頭側が大腿骨頭の位置となる.両大腿骨頭を結んだ線と正中線の交点に垂直に入射する.あるいは,恥骨結合上縁から正中線上で上方へ2~3cm(ニ横指くらい?)の点に垂直に入射する. 以下の画像は、股関節異形成(Bilateral Hip Displasia)の写真である。あまりいい写真じゃないかも。。海外のものなんだけど、なんでこんなざらざらしてるんだろう。。 (ソース: Radiopaedia ) 出典: Radiopaedia <参考文献> 動画で見る一般撮影マニュアル~上肢・下肢編~ 本ブログ でも紹介しています。

撮影部位:膝関節

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一般撮影の記事が進まないのは、聖書を見てもよく分からないし、これで本当にいいのか、先生の又聞きから類推するしかないからです。 解剖を知れ!というけれど、言葉の意味とイメージが合致して初めて本当の理解になるんだ。。なま暗記が一番大嫌いなんだ。。それは客観的な状況を頭の中で自分で再構築出来てはじめて分かるんじゃないですか。。。。?わっかんねえよ(と愚痴ってみる) →入職してみて、沢山膝関節の撮影をしてきて分かったことをまとめてみます。 膝関節は大腿骨下端の内側顆および外側顆と脛骨上面の内側顆および外側顆との間の関節である。 これに膝蓋骨が絡み、腓骨は含まれない。 膝関節は股関節と同じく、上体を支える重要な役割を持つ。一方向に曲がる一軸関節であり荷重関節である。この関節を支える為に結合組織、靭帯、筋肉が多く、骨性組織は少ない。 <膝関節正面は臥位、立位どちらでも撮影することがあります。関節の評価の為に、荷重をかけた時の状態を見る為に、立位で撮影することがうちでは多いです。 また、変形性膝関節症など、内側・外側における関節間隙の差を見たい時にはローゼンバーグを撮るときがあります。内外差が出ていれば、自分はOKだと思っているのですが、理論的なことは以下の記事がいいと思います。 ローゼンバーグ撮影法と顆間窩撮影法(ホルムラッド法)の違いを考えてみた! 今この記事を見返すと、自分が今まで撮ってきたローゼンは 顆間窩がかなり開いていた気がしてきた。しかし、膝を曲げて撮るので、ポジショニングしたら早めに撮ってあげないといけなくて、正直角度計とか使っていちいち見ている訳にもいかないし、難しいな。。。> 逆に股関節の場合はほねとほねとのつながりが密接で、臼蓋や足関節がほぞ等の骨性構造をもっていてがっちりと関節を作っている。 正面像 <体位> 前後方向は背臥位または長座位で行う。両下肢を伸展または膝関節を10度屈曲する。これが大腿脛骨関節縁を見るのにベストポジションになる。20度だと+10度分上向きになる。 <中心線> 膝蓋骨尖に垂直入射。 →膝の両側を <確認点> 脛骨下方の内果側と外果側の関節間隙が明瞭に観察出来る。...

造影剤を使う・使わないで管腔を描出する検査

画像を作るとき様々なモダリティを使うのだけれど、普通に撮影(像)するだけでは、なかなか明瞭なコントラストが出ないことがある。 そこで、コントラストのつきやすい物質を血管に穿刺注入したり、経口したりすることで、内腔コントラストを改善し、閉塞、破綻などを確認することが出来る。 造影検査であげられるものはバリウム検査、IVR、DIC-CTなど。バリウム検査は近年CTコロノグラフィーにだんだんと置き換わっているが、それでも、健診の胃透視などはまだ残っているので、気をつける。 腹部造影CTもよく行われる。造影CTは適切なタイミングで撮影することが重要。 DIC-CTはあまりやらないけど、たまに午前中に行ったりするらしい。利用するのはイオパミロン・オムニパークという造影剤。胆のうはほかにもテレパーク、胆のう濃縮造影なども行う。空腹時に胆のうで胆汁が濃縮されるので、絶食し活動を抑える。

IVRはSabtraction(引き算)だが、やっている演算は足し算である。

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サブトラクション、去年の学園祭で先輩が説明してて、「ああ、なるほどなあ」と思いながら聞いていました。こんなの2年生の今頃やっているのは凄いなあと思いながら、聞いていたのですが、実際にその時期まで来てしまいましたね。。 因みに去年は、実際に学校にある装置とPhotoshopを用いてデジタルとアナログ装置でサブトラクションを再現しようというものでした。(アナログのサブトラクションってどうしていたんだろうなあ。。) IVRで用いられるDSA(Digital Sabtraction Angiography)は、(+)+(-)の演算処理です。 一般撮影において造影剤を使って撮影すると、見たくない椎体骨などの情報が入ってしまいうまく観察出来ないことがあるのです。 出典: 高知高須病院 上記の撮影は尿道造影ですが、骨盤の骨によってやや見辛くなっています。 そこで、造影前の画像のコントラストスケール(0~255)を反転(255~0)させた、反転マスク像を作り、それと造影後の画像を重ね合わせるとその差分、すなわち造影剤が走行している部分のみが、画像として現れるのです。 +を反転させればーになり、+(ポジ)とー(ネガ)を重ね合わせる処理はいわば足し算なのです。 出典: 日本IVR学会 じゃあ、残った造影剤部分が何故黒くなるのかですが、どうもX線フィルムをI.I側に張り合わせておき?、光量子像として検出する時に、造影剤像として得られる部分だけ黒くする処理をしているようです。 また、患者さんが体動すると、像がうまく重ならなくなるので、その際は直前の像をもとに再度サブトラクション処理を行うようです。 <参考> 造影剤とIVR

造影剤とIVR

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造影剤は、画像コントラストを得る為に、体内に投与して高信号領域または低信号領域を意図的に増やす薬剤のことである。 これを用いてIVRなどは行われる。IVRは造影後と造影前の像を組み合わせて、減算処理を行うことで、陽性造影剤で高信号にした領域のコントラストが反転し、血管以外の組織の陰影が除外される。 ※陽性造影剤は、標的組織に対して、高信号領域を作る為に、陰性造影剤は低信号領域を作る為に使っているもの。高信号なのに黒い?のは、2つの画像を組み合わせたものだからである。 上の画像からは内頸動脈のサイフォンから前大脳動脈、中大脳動脈へと分岐する走行が確認出来る。また、IVRではDSA下で動画を撮影することもできる。 IVRは長時間X線を流し続けているため、非常に被爆線量が多く、ガイドラインなども作られているそうだ。 血管内造影は、血管内でイオン化し、甲状腺以外に代謝されないヨード化合物を用いて行う。血の味はNaClだとすると、Clの代わりをして代謝排泄されるのが、同じハロゲンのヨードという訳だ。(RIなども基本的には人体を構成する物質に近く生理活性の少ない物質が用いられる) ただし、最近では非イオン化造影剤の方が主流になっている。 あと、造影剤を含めあらゆる医薬品の添付文書が掲載されていて、オフラインでも確認出来る添付文書Proというアプリはオススメです。 https://itunes.apple.com/jp/app/tian-fu-wen-shu-pro/id467352729?mt=8 <参考> 電脳入門書・画像工学・X線撮影技術学 IVRはSabtraction(引き算)だが、やっている演算は足し算である

上部消化管(メモ)

二重造影:消化管を何も無しにX線撮影しても、ほぼ同じ原子番号でコントラストの つきようがないので、コントラストのつく物質をつけて撮影してみようというもの。 まずは、二重造影の基本を前提に考えてみよう。 順番を覚えるのは結構面倒くさいが、以下のポイントが大事だと思う。 ①腹臥位の時は胃の前壁、背臥位の時は胃の後壁を見る。撮影台に近いから。 ②バリウムが流れ終わった跡(波打ちぎわ)を見たい。薄層になっているから。 ③食道、十二指腸は身体の奥側、胃は身体の前側にあるので、背臥位だと胃に入っているバリウムが流れていき易い。らせんの滑り台のようになっているので、踊り場(胃角境界線の間?)でバリウムを維持して、使い回す。 本当はしびんみたいなものを使って実演すれば一番分かり易いんだけど、絵や3Dで見てもいまいち一連の流れが分からないので、やってみるしかないんだろうな。。。 透視撮影自体、内視鏡下の手技が増えてきているのでそこまで必要なくなっているとはいえ、人間ドックの恒例みたいなものだから、簡単に無くなりはしないだろうw 前壁粘膜レリーフ:バリウム剤50w/v%程度+発泡剤を利用し、腹臥位で前壁のひだをみる。 ↓ 食道(EGJunction底なしびんのように落ちていってしまうので注意) ↓ 立位・腹臥位充満像:胃角のniche、小弯、大弯(スキルスがんがあると、その場所に欠損が生じる)を確認する。 ↓ 背臥位正面・両斜位:ローリングによって、陽性造影剤を胃壁全体にくまなく分散させる。背臥位になると、胃の後壁が撮影台に近くなるので、後壁を観察する。 ↓ 頭高位・背臥位:シャツキー(半臥位・第2斜位) ↓ 立位圧迫(バリウムが流れていってもよいので、圧迫筒で押して、バリウムの薄層、胃壁の輪郭を見る)

撮影部位:肩関節正面

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肩関節正面像では上腕骨頭と肩甲骨関節窩がつくる球関節腔と,肩峰下の間隙が広く観察できる. 一般に肩甲骨関節窩は正中面に対し約30°前内方を向き,肩峰下面は水平より上方へ約20°の傾斜をもつ.このことから撮影体位が決定される. 出典:ほねにくすじえもん また肩関節のX線像は関節包の部分を含め,大,小結節,結節間溝がよく示現しなければならない. 出典:Essential Anatomy2 出典:ほねにくすじえもん それには大結節が上腕骨頭の外側でなく,やや内側へ投影する体位,即ち肘関節でやや内旋し,手掌面を体側にあてる体位がよい.  ●体位 座位,あるいは立位とする.検側背面を受像面に密着させ,非検側を受像面から離す方向で,体軸回旋30°の斜位とする.手掌面は軽度内旋し,体側へつける. ●中心線 上腕骨頭内側(烏口突起)を入射点として頭尾方向20°で斜入する.(イメージはこんな感じかなあ。下) 出典:Essential Anatomy2 <参考> 肩関節Y字撮影

撮影部位:肩関節Y撮影

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Y撮影法とは、肩甲骨の肩峰、肩甲棘、棘上窩までが一直線状に並び、烏口突起と上腕骨・肩甲骨体部が他の二辺となってY字状に描出される方法。 これは肩峰下面の形態をよく観察出来るので、軟部組織が腱や骨の間に挟まれて炎症を起こすインピンジメント症候群などの診断に役に立つそうです。 肩甲骨関節窩と上腕骨頭の中心が重複し,肩峰・肩甲棘・棘上窩までの一辺と,肩甲骨上角・烏口突起からなる一辺,肩甲骨体部の三辺がY字状に投影される.また,鎖骨と上腕骨頭の間に肩峰下関節(第二肩関節)が広く描出される. (と書いてあるのですが、よく分かり辛いので、これなら分かるかな。。) 上腕骨と肩甲骨体部は重複するが,肋骨とは分離する.  ●体位 座位,あるいは立位とする.検側肩前面を受像面に付け,非検側は離すように体軸を回旋する.上腕骨は力を抜いて下垂し,肘関節は伸展位とする. (つまり腕はだらんとして、撮影する方の方をカセッテにつけなさい、ということ。) 肩峰角と烏口突起を結ぶ線の中点と肩甲骨内側縁が受像面に対して垂直になるように調整する. (平べったい肩甲骨の中で外に出っ張っている烏口突起・肩峰が真側面になるようにしようということですね) 体軸を回旋し頭尾方向20°から棘上窩が接線上に描出され、上腕骨を射出点とする。肘関節は伸展位である。  ●中心線 棘上窩が接線となる角度で,上腕骨頭を射出点とする.棘上窩は肩甲棘上縁と15°の角度を持つため,一般的に頭尾方向20°前後で入射する. <背中が丸くなっている人は、支持棒などを非検側で持たせて背筋を出来るだけ伸ばすと良い写真が撮れるときがあります。肩峰、烏口突起、肩甲骨体部は、色んな人の肩を触ってどの位置かなというのを慣れるしかないと思います。自分の場合は、Yになるように垂直に合わせたつもりでも角度が急だった、ということがよくあり、、コツを掴みたいなと思います。> <また、ストレッチャーでたまに背臥位で来る時があります。そんな時は、検側に補助具を入れて、その下にカセッテを入れ、AP方向で撮るので、PAと逆方向(尾頭方向20°)に管球をふって撮ります。> 肩甲窩が上腕骨頭と一致して、肋骨と肩甲骨は分離して撮影される。肋骨と肩甲骨が重なっていたり、逆に肩甲骨と上...

頭頸部の一般撮影は錐体と眼窩の位置関係を中心に考えられている。

部屋が汗臭くて、なけなしのファブリーズをかけた今日の夜。 くだらない話はさておき、先生直伝の頭頸部の撮影法を覚えるコツがあるそうです。 それがお題にもなっているのですが! 例えば、側頭骨の場合、錐体正面を見るステンバース、錐体側面を見るゾンネンカルプ、内耳道を中心に見るシューラー法、マイヤー法がありますが、どれも眼窩を外してみています。 ステンバース法は顎を引いて、カセッテに対してドイツ水平線を78°に、正中面を45°検側に傾けます。何故こんな中途半端な値なのか、、それは 眼窩を外して錐体正面を見ることが出来るのがこの角度だからなんです 。 また、ゾンネンカルプ、シューラー法、マイヤー法も同じように眼窩を外していることが分かると思います。 また、副鼻腔は特に眼窩と錐体と重なり易いので、かなり鋭角(20°)から副鼻腔を覗き込むように撮影する(コールドウェル)か、副鼻腔が正面に映るように撮影するか、側面から撮影します。あとは情報量が多くて撮影法の定番とも言えるウォーターズ法でも撮影が出来ます。 ざっくりではありますが、これが一つの参考になれば幸いです。 (他の参考記事) タウン法 蝶形骨と側頭骨は必ず覚えろ!

脳神経の走行する孔ガイド

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脳神経がどの孔を通っているかを知るのは重要だと思うので、下記で是非参照下さい。 出典: IMAIOS 視神経管 :視神経・眼動脈 上眼窩裂 :動眼神経・滑車神経・外転神経・三叉神経眼枝(第一枝) 正円孔 :三叉神経の上顎枝 卵円孔 :三叉神経の下顎枝 棘孔 :中硬膜動脈 破裂孔 :浅・深錐体神経・翼状神経・内頚動脈 内耳孔 :聴神経・顔面神経・内聴動脈 頚静脈孔 :舌咽神経・迷走神経・副神経・内頚静脈 舌下神経管:舌下神経

撮影部位:頭頸部・タウン法

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若干OMLineのとりかたが悪く錐体・後頭孔が散乱コントラストで少なくなってしまった。 タウン法(Towne View) 体位:背臥位。OMLineの30°上方からアゴを十分に引く。内耳道の場合のみ25° 中心線:正中矢状面 描出される部位:弓状隆起、鞍背、大後頭孔、外耳道、錐体、下顎頭、蝶形骨洞 解説:後頭部に衝撃を受けた場合タウン法をとる。ちょうど、頭蓋底が画像として描出される。 Image Jで若干散乱コントラストを除去。システム感度を低く、グラディエントを高くして、Brightness&Contrastの範囲を狭くした。 正中矢状面にそった骨折は、鼻中隔と重なっていると確認することが出来ない。また、側面像でも接線になってしまい見ることが出来ない。その為、斜め上方から撮影することで、頭蓋底骨折を確認することが出来る。この部分で出血や骨折があれば、辺縁の変化、骨の移動があり分かる。 錐体先端部の破壊や内耳道周辺の破壊は骨折。静脈血管溝の拡大は静脈還流の障害であると考えられる。 このように頭蓋骨骨折、錐体部上縁/先端の状況、後床突起の形状を見ることが出来る。 因みに頭蓋骨骨折は冠状縫合・矢状縫合・鱗状縫合の3つの順番に確認し、縫合離開骨折の有無を確認することが必要だ。 冠状縫合は外板・板間層・内板の構造になっている。いずれの縫合も3mm以上のずれは異常だと考えられる。 <筆者が考えてみたケーススタディ> 交通事故で後頭部を強打した患者さんがいた。その場では何ともなかったけど、病院でタウン法で撮影してみたところ、内耳道の周辺がしきい値以上のずれが見られ、静脈血管溝も拡大していて、頭蓋内出血している可能性があるので、救急CTに移行することになった。 (追記・編集の可能性あり)