撮影部位:股関節(正面)
股関節単純撮影を行うには解剖学とバイオメカニクス(運動機能学)についてきちんと知らなければいけない。
股関節を観察する目的は、おもに両股関節の正面と、検側の大腿骨頸部側面を観察する為にある。主に正面と側面のニ方向撮影を行う。
股関節正面撮影は大腿骨頸,大転子,小転子も同時に投影するため,股関節正面像の体位だけでなく,大腿骨近位端の正面像としての位置づけも必要である.(大腿骨と寛骨臼のジョイントのあたりが最も変異を起し易いから。)その為、股関節とはいっているが、大腿骨頸部を中心において撮影する。
股関節正面像における骨頭の中心は,上前腸骨棘と恥骨結合上縁を結んだ線上の中点を外下方へ垂直に5cmの位置である.(上図より)片側撮影の場合はこの点がX線中心線の入射点となる.
両側撮影では両大腿骨頭中心を結んだ線と正中線との交点に入射する(この部は恥骨結合上縁から上方へ2~3cmにあたる).
いずれの場合も,大腿骨の位置合わせが重要である。大転子のレベルを同じ位置にし、大腿骨をやや内旋して大腿骨頸の長軸をより水平にし、同時に大転子と小転子がそれぞれ明瞭に観察できる必要がある.
<体位> 仰臥位.骨盤部をカセッテ面と水平にし,下肢は伸展して,軽度の内旋位にする.
<中心線> 大転子より3cm頭側が大腿骨頭の位置となる.両大腿骨頭を結んだ線と正中線の交点に垂直に入射する.あるいは,恥骨結合上縁から正中線上で上方へ2~3cm(ニ横指くらい?)の点に垂直に入射する.
股関節を観察する目的は、おもに両股関節の正面と、検側の大腿骨頸部側面を観察する為にある。主に正面と側面のニ方向撮影を行う。
股関節正面撮影は大腿骨頸,大転子,小転子も同時に投影するため,股関節正面像の体位だけでなく,大腿骨近位端の正面像としての位置づけも必要である.(大腿骨と寛骨臼のジョイントのあたりが最も変異を起し易いから。)その為、股関節とはいっているが、大腿骨頸部を中心において撮影する。
股関節正面像における骨頭の中心は,上前腸骨棘と恥骨結合上縁を結んだ線上の中点を外下方へ垂直に5cmの位置である.(上図より)片側撮影の場合はこの点がX線中心線の入射点となる.
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性腺防護の為、この近くに鉛板をおく。 |
両側撮影では両大腿骨頭中心を結んだ線と正中線との交点に入射する(この部は恥骨結合上縁から上方へ2~3cmにあたる).
いずれの場合も,大腿骨の位置合わせが重要である。大転子のレベルを同じ位置にし、大腿骨をやや内旋して大腿骨頸の長軸をより水平にし、同時に大転子と小転子がそれぞれ明瞭に観察できる必要がある.
<体位> 仰臥位.骨盤部をカセッテ面と水平にし,下肢は伸展して,軽度の内旋位にする.
<中心線> 大転子より3cm頭側が大腿骨頭の位置となる.両大腿骨頭を結んだ線と正中線の交点に垂直に入射する.あるいは,恥骨結合上縁から正中線上で上方へ2~3cm(ニ横指くらい?)の点に垂直に入射する.
以下の画像は、股関節異形成(Bilateral Hip Displasia)の写真である。あまりいい写真じゃないかも。。海外のものなんだけど、なんでこんなざらざらしてるんだろう。。
(ソース:Radiopaedia)
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出典:Radiopaedia |
<参考文献>
本ブログでも紹介しています。
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