上部消化管(メモ)

二重造影:消化管を何も無しにX線撮影しても、ほぼ同じ原子番号でコントラストの
つきようがないので、コントラストのつく物質をつけて撮影してみようというもの。

まずは、二重造影の基本を前提に考えてみよう。

順番を覚えるのは結構面倒くさいが、以下のポイントが大事だと思う。

①腹臥位の時は胃の前壁、背臥位の時は胃の後壁を見る。撮影台に近いから。

②バリウムが流れ終わった跡(波打ちぎわ)を見たい。薄層になっているから。

③食道、十二指腸は身体の奥側、胃は身体の前側にあるので、背臥位だと胃に入っているバリウムが流れていき易い。らせんの滑り台のようになっているので、踊り場(胃角境界線の間?)でバリウムを維持して、使い回す。

本当はしびんみたいなものを使って実演すれば一番分かり易いんだけど、絵や3Dで見てもいまいち一連の流れが分からないので、やってみるしかないんだろうな。。。

透視撮影自体、内視鏡下の手技が増えてきているのでそこまで必要なくなっているとはいえ、人間ドックの恒例みたいなものだから、簡単に無くなりはしないだろうw


前壁粘膜レリーフ:バリウム剤50w/v%程度+発泡剤を利用し、腹臥位で前壁のひだをみる。

食道(EGJunction底なしびんのように落ちていってしまうので注意)

立位・腹臥位充満像:胃角のniche、小弯、大弯(スキルスがんがあると、その場所に欠損が生じる)を確認する。

背臥位正面・両斜位:ローリングによって、陽性造影剤を胃壁全体にくまなく分散させる。背臥位になると、胃の後壁が撮影台に近くなるので、後壁を観察する。

頭高位・背臥位:シャツキー(半臥位・第2斜位)

立位圧迫(バリウムが流れていってもよいので、圧迫筒で押して、バリウムの薄層、胃壁の輪郭を見る)



コメント

このブログの人気の投稿

ポジトロン核種・サイクロトロン核種の覚え方

GM計数管のプラトー特性:スケーラーを使って

体表指標