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ポータブルについて:CRとFPDのスループット

何十人も1日でポータブルを撮影する際、CRとFPDだったらどっちの方がいいでしょう? 実習に行った先では、CRを使っていました。2人で一緒に行き、一人がカセッテとリスを準備し、もう一人に手渡ししていました。ポータブルの中に5~6枚くらいのCRが入る空間があり、撮った写真ごとに収納出来るようになっています。 誰のどの部位を撮ったかは、紙を挟めるクリップがCRの裏側についているので、そこに誰のどの部位かをメモして挟んでおき、間違いの無いようにしていました。 正直、これは間違えなく、素早くテキパキやるのは結構大変だなあと思って見ていました。なので、FPDの方がいいなあと思います。 FPDは、PCとの接続エラーが生じることがある、本体が壊れると全く使い物にならない(替えが利かない)、難点ですが、それ以上に色々なメリットがあるなと思います。 ・電池の続く限りパネル一枚で何十人も患者さんを撮影出来る。 ・検像端末に送る時に撮影した画像と部位をいちいち確認する手間が省ける。 ・先生や看護師さんがその場で画像を見たい時に、撮ったその場でPC上で画像を確認出来る。(CV挿入、胃瘻挿入時の位置の確認の際、FPDならその場で確認出来る。) そういえば、自動運転がポータブルで普及すれば、ポータブルが患者さんの病室まで行き、勝手に撮影してくれるのが理想ですが、パラマウントさんがFPD搭載ベッドとか開発しない限りは、背中にパネルを入れる作業は人がやらないといけないでしょう。 追記:CRを入れる用の空間があるポータブルだと10枚くらいは入れられるというご意見頂きました。そこまで入るか記憶が定かでないです。

MRI用語集:MRI大辞典

以前、MRIを頑張っている技師の方が自分でまとめたMRIの用語分類をソーシャルにあげていて、それをMRIfan.netのリニューアルの際に、サイトに掲載していました。 http://mrifan.net/category/dictionary もし、用語をネットで調べたい時は、まずこちらを活用してみてはいかがでしょうか?

マンモグラフィにおける着替えの有無

クリニック、医療機関によっては、マンモグラフィを行う際に着替えをしない場合もあるようです。 検査着に着替えた方が、衣服が乱れなかったり、検査自体をスムーズに行えるのではないか?と思います。でも、結局撮影する時は撮影する側をはだけるようです。 自分は男性なので、実際どのように撮像しているのか分かりません。R-CC,L-CC,R-MLO,L-MLOのようにオーダーに部位がいくつか書いてあり、多分左右順番にやっていくのだと思います。撮影中、中の様子が見えないようにカーテンで仕切られています。 女子にとっては、マンモグラフィを覚えることが技師として1つのキャリアアップにつながるので、みんなかなり頑張っています。マンモの講習があり、自分が撮った画像を持っていき、フィードバックをもらうようなこともあるようです。 あとはママさんで、子連れで来られた方の場合、技師さんがあやしたりすることもあります。ラジエーションハウスの「デンスブレスト編」でも、子連れのママさんがマンモ撮りに来てましたね。

骨密度検査の意義(加筆有り)

かつて、海に生きていた魚は身の回りにカルシウムが多い環境に生息しており、カルシウム過剰にはなっても不足することは無い環境だった。その為カルシウムを排泄するホルモンは発達していた。 ところが、陸に上がると普段なかなかカルシウムを摂取するタイミングはなかなか無い。陸の生き物も魚の頃のホルモンの仕組みを受け継いでいるのか、カルシウムが不足する傾向にあるようです。 骨密度検査をするだけでは、骨粗しょう症なのか分かりません。採血検査を行い、リンやカルシウムその他の血液成分を調べることで、骨密度が変動する他の疾患が無いかを調べます。 副甲状腺の疾患などがあっても、カルシウムの代謝が変化するからです。 なので、患者さんのワークシートをチェックする際、骨密度検査の他に採血検査がある場合があるのは、そういうことです。 また、CKD-MBDといって、透析をやられているような慢性腎不全の患者様の場合、骨代謝に異常が出ることがあり、骨密度を調べる時があります。 CKD-MBD(慢性腎臓病と骨ミネラル代謝異常) (福岡県医師会HP) CKD-MBDガイドライン (日本透析医学会雑誌 『透析会誌 45』 :p.301〜356,2012:クリックするとPDFがダウンロードされます。) 骨粗しょう症は高齢化社会が進むにつれて多くなってきました。骨密度の検査は6ヶ月に1回など、定期的に計測することで経時的変化を調べます。 代表的なものとしては、大腿骨頸部を調べる検査ですが、足の内外転の差は、あまり結果に関係無く、どちらかというとやや外旋が良いという研究がありました。 (井上貴雄『大腿骨近位部骨密度のDEXA(Dual Energy X-ray Absorptiometry)法による検討』岡山医誌 1993 105 p.331-339  ) ただ、 大腿骨近位部BMD測定マニュアル - 日本骨粗鬆症学会 によれば、前捻角を考慮してかなり内旋しないと、大腿骨の横軸が正確に出てこないと図示しています。 実際には、全然パテラが内側に回らない人もいるので、全員に対して共通の体位にしたい場合、全員に同じように内旋させるのは厳しいでしょう。 回旋度合いによって、大腿骨の通過する厚みが変わってしまうため、毎回の検査ごとに余りにも違い過ぎると良くないかも知れません

コメントを読みました。

https://houshasengishi.blogspot.jp/2015/07/jawmlc.html?showComment=1460113479398#c8741519595571384735 あと、ラウエンシュタインの方にもコメントがあったようなのですが、無くなっていて、確認が出来ませんでした。 足りないところ、現場で分かってきたことを加筆したりしていますが、平日に勉強会行ったり、論文等を正しく読もうとしないと、偏りがあるかも知れません。 2年目に入り、だんだん分かってきたこと、追求していかないと本当に正しいかどうか分からないことが山ほどあり、ただ、気にしなければ気にしないで仕事も出来てしまうので、たまにまた更新していこうと思います。 つまり、投稿の中には、「今やっていてこうで、調べたところこうらしいんだけど、皆さんどうでしょうか?」という気持ちも含まれています。。技師の仕事は折角優れたインサイトで色々やっているのに、言葉にされないことで損していることが沢山あります。 ラジエーションハウスは、現役技師さんのそういう思いから始まった経緯もあると聞いています。このブログでも、色々反対意見、質問など出来たらいいなと思います。それがこのキャリアを深めることにもつながると思います。 この前、同世代でかなり頑張っている方が 「マイナーをメジャーにする仕事。」 というのを書いています。卓球はタモリが元々ネクラだと言ってて、入部員数も減った時期があったそうなんです。今は人気が出てきて、子供の中には「テニスやサッカーよりかっこいい」と言う人もいるようです。それとおんなじことを感じました。 なかなか上手くいかないことの方が多くて参ってますが、うまく盛り上げていけたらいいなと思います。

国試カウントダウンまとめ

【残り235日】7月6日(月)…期末試験1週間前 【残り224日】人生で最後の定期試験と最後の夏休み 【残り217日】初めての模試は5.8割だった。 【残り130日】就職戦線と卒試験対策について 【残り89日】めどがたってきた勉強と就職戦線 【残り82日】初めての140点代に。あとは問題集をやりこむか。 【残り49日】年末に就職先が決まり、あとは試験を残すのみ 【残り44日】卒業試験前日 【国試3日前】 【国試前日】 卒業式が終わり、結果待ち。 自分が国試受けた時の内容をだいたいまとめてみました。 最近の国試は軟化傾向にあると聞いています。今年は厳しくなるのだろうか。?

MRIの問診項目について②

MRIの問診については、予め聞く項目を自分の頭の中で整理して、短時間で聞くことが出来るようにします。重篤なものから順番に聞いていきます。 ①過去に大きな手術をしたことがないか。心臓、頭、目、耳の手術、人工関節、その他身体を切るような手術。 心臓のペースメーカーの有無。過去のレントゲンで事前に確認することが出来ます。 頭の手術をかなり昔(20年以上前?)にやっている場合、安全かどうか確認出来なければ、検査を中止する時もあります。パーキンソン病などでペースメーカーのようなリードを入れていたりする時もあるようです。 また、人工関節を入れている方は、ほとんどそれで検査が中止になった覚えは無いですが、傾斜磁場が激しく変動する厳しいシーケンスで撮像すると痛みが走る事例があったと聞いたことがあります。(ソースは忘れてしまった) ②身につけている金属類。頭から順番にヘアピン、カツラ、補聴器、ネックレス、ピアス、時計、指輪、ブラジャー、コルセット、サポーター、ポケットに何も入れていないか。 ③身体にはったり、掘ったりしているものはないか。湿布、エレキバン、ホッカイロ、治療用のテープ(ニュープロパッチ、ニトロダーム等)はってないか。入れ墨、化粧、アートメイクなど。 ④入院患者:輸液ポンプ、パルスオキシメーター、心電図のパッチ、バルーンのフタ(マグネット式でないかどうか)など。外して良いかは看護師さんに確認した方が確実です。 一応、①〜④は何も見ずに自分が覚えているものを書き出してみました。。もちろんこの中に足りないもの沢山あると思います。今一度おさらいして、自分でも整理しておこうと思います。 MRIの問診は「まず疑ってかかる」べきだと思います。一度見ておけば、そういえばこんなものがあったな、というのを疑ってかかり、安全かどうかしっかり確認すると良いのかなと思います。あとは、施設ごとに決まり、ルールがあると思うので、、