撮影部位:肩関節Y撮影

Y撮影法とは、肩甲骨の肩峰、肩甲棘、棘上窩までが一直線状に並び、烏口突起と上腕骨・肩甲骨体部が他の二辺となってY字状に描出される方法。

これは肩峰下面の形態をよく観察出来るので、軟部組織が腱や骨の間に挟まれて炎症を起こすインピンジメント症候群などの診断に役に立つそうです。

肩甲骨関節窩と上腕骨頭の中心が重複し,肩峰・肩甲棘・棘上窩までの一辺と,肩甲骨上角・烏口突起からなる一辺,肩甲骨体部の三辺がY字状に投影される.また,鎖骨と上腕骨頭の間に肩峰下関節(第二肩関節)が広く描出される.

(と書いてあるのですが、よく分かり辛いので、これなら分かるかな。。)



上腕骨と肩甲骨体部は重複するが,肋骨とは分離する.

 ●体位 座位,あるいは立位とする.検側肩前面を受像面に付け,非検側は離すように体軸を回旋する.上腕骨は力を抜いて下垂し,肘関節は伸展位とする.(つまり腕はだらんとして、撮影する方の方をカセッテにつけなさい、ということ。)

肩峰角と烏口突起を結ぶ線の中点と肩甲骨内側縁が受像面に対して垂直になるように調整する.(平べったい肩甲骨の中で外に出っ張っている烏口突起・肩峰が真側面になるようにしようということですね)

体軸を回旋し頭尾方向20°から棘上窩が接線上に描出され、上腕骨を射出点とする。肘関節は伸展位である。

 ●中心線 棘上窩が接線となる角度で,上腕骨頭を射出点とする.棘上窩は肩甲棘上縁と15°の角度を持つため,一般的に頭尾方向20°前後で入射する.

<背中が丸くなっている人は、支持棒などを非検側で持たせて背筋を出来るだけ伸ばすと良い写真が撮れるときがあります。肩峰、烏口突起、肩甲骨体部は、色んな人の肩を触ってどの位置かなというのを慣れるしかないと思います。自分の場合は、Yになるように垂直に合わせたつもりでも角度が急だった、ということがよくあり、、コツを掴みたいなと思います。>

<また、ストレッチャーでたまに背臥位で来る時があります。そんな時は、検側に補助具を入れて、その下にカセッテを入れ、AP方向で撮るので、PAと逆方向(尾頭方向20°)に管球をふって撮ります。>

肩甲窩が上腕骨頭と一致して、肋骨と肩甲骨は分離して撮影される。肋骨と肩甲骨が重なっていたり、逆に肩甲骨と上腕骨の位置がずれていたりする場合は修正ポイントになる。

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