ポータブル

ポータブルはコンデンサ式X線管装置を搭載した可搬型の撮影装置である。

重量はだいたい300kgあるけど、ハンドルスイッチで移動出来るようになっている。

動かして分かるけれど、握力や手押しの力は関係無い。300kgも動かない。モーターを動かす為のスイッチを入れる手首のスナップ加減が重要だと思う。現場行く前だと、病院実習が最後の動かせるチャンス。

ICU,HCU,CCUなど、緊急性の高い病棟からまず中心に回る事が多い。術前術後の経過を見たりしたいから。なので、オペが多い日はポータブルの稼働率も高い。

撮影条件は病院にもよる100kVのところもあれば、80kVのところもある。mAsもそれぞれで違う。実習に伺ったところは80kV,3.2~4mAsくらいだった。

また、グリッドも病院によって使うかどうかは異なる。グリッドがX線束に対して斜めになるとモアレになるので、それを避ける為に座位になる胸部ではグリッドをあえて使わなかったり、逆に腹部は臥位だからまだ安定し易いのでグリッドを使うことも考えられる。

グリッドに返しの金具があり、カセッテとかませて使うところもあるそうだ。

病院では、本人確認を必ず行う。名前と生年月日を聞くことで、他の患者さんとのブッキングを防ぐ。医師はRISからとんできた画像を見て診断を下す。画像を見た時に「これ違う患者さんのじゃんw」となったら、やばいのでここは間違いの無いようにする。

自分で話せる人には自分で名前と生年月日を話してもらうことが重要。

(続く)

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