撮影部位:肩関節正面

肩関節正面像では上腕骨頭と肩甲骨関節窩がつくる球関節腔と,肩峰下の間隙が広く観察できる.


一般に肩甲骨関節窩は正中面に対し約30°前内方を向き,肩峰下面は水平より上方へ約20°の傾斜をもつ.このことから撮影体位が決定される.

出典:ほねにくすじえもん



また肩関節のX線像は関節包の部分を含め,大,小結節,結節間溝がよく示現しなければならない.

出典:Essential Anatomy2
出典:ほねにくすじえもん


それには大結節が上腕骨頭の外側でなく,やや内側へ投影する体位,即ち肘関節でやや内旋し,手掌面を体側にあてる体位がよい.



 ●体位 座位,あるいは立位とする.検側背面を受像面に密着させ,非検側を受像面から離す方向で,体軸回旋30°の斜位とする.手掌面は軽度内旋し,体側へつける.

●中心線 上腕骨頭内側(烏口突起)を入射点として頭尾方向20°で斜入する.(イメージはこんな感じかなあ。下)

出典:Essential Anatomy2

<参考>
肩関節Y字撮影

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