生体恒常性とそれを維持する11の器官系

まずは生体恒常性(ホメオスタシス)を維持し、生命を維持し続けることが個体としての機能である。

生命維持活動のために、器官系が中心となっておおまかにいくつかの機能を司っており、より細かい分類でいくと器官、組織、細胞が機能に分化してそれぞれ個体の中で働いている。

器官系は11もある(画像とは直接の関係はありません)

環境の変化に応じ、身体に指令を出す。
身体の骨組み・運動機能・体表面を構成する。
体内の化学物質を循環させて、不要な物質と必要な物質のやりとりをする
体内に栄養をとりこみ、排泄する。
新しい個体を作る。

(器官系の分類:上の写真と比べて覚えたら楽しいかもね)

  1. 神経系:身体内の各器官を調節するための通信網。司令塔・連絡者。ここからホルモンをはじめ様々な物質の調整、身体の随意・不随意行動の制御、といったことが行われる。
  2. 骨格系:身体の支柱を作る。
  3. 筋系:身体の運動を行う。
  4. 感覚器系:環境の変化を捉える感覚器官(眼・耳など)から構成。眼や耳って独特の形をしているけど、それはそれぞれの感覚に特化した器官だから。
  5. 内分泌系:ホルモンを分泌する内分泌腺(甲状腺など)から構成。
  6. 循環器系:血液やリンパを体内で循環させる。
  7. 呼吸器系:O2を生体内に取り入れ、CO2を生体内に排出する。
  8. 消化器系:食物中の栄養素を吸収可能な形に消化・吸収する。
  9. 泌尿器系:尿を生成し、排泄する。アミノ酸の分解から出た尿素などの不要な排出物を、必要に応じて体外に排出する。排出の仕方も適宜調節する。
  10. 生殖器系:新しい個体(こども)を作る。
  11. 外皮系:身体の外表面を覆って外部から生体を保護する。

そして、疾病は、これらの器官系の活動が何らかの障害をきたしていて、生命活動が危険に曝されている状態であり、病理学の観点から、「病因は何にあるのか?」を出来る限り非侵襲的な方法で診断するのが、診療放射線技師の役割である。


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