国家試験対策について傾向と対策①

(2014/9/13追記)

国家試験の正答率を6割以上獲得すれば、国家資格としての診療放射線技師の免許は取得出来ます。

となれば、6割を確実に正答する為に、何が最もよく出題されるのか考える必要があります。

専門学校の放射線科に1年半通ってきましたが、とりあえず過去問をあてずっぽでも解いてみると、何となく勉強してきた知識を反復出来て良いと思います。

全部を全部100%理解する必要はありません。6割でよいわけです。ある程度の知識と推測能力があれば、放射線取扱い主任者1種の試験よりは簡単だと思います。

この前、関ジャニのメンバーが高卒認定の試験8科目(合格点は5割、マークシート形式)をたった2ヶ月の勉強で合格していましたが、先生もいて、3年という時間もあれば、何も分からない状況からでも、出来そうな気がしませんか?

私がまだ入りたての頃に、ここ2〜3年の過去問題を見ての傾向を並べてみました。
(番号の順番に問題が出題されています。)

・午前問題
①化学物質の特性に関する問題(放射線物質の壊変についてなど)
②化学物質の標識方法
③各種装置の使用方法
④放射線装置の安全管理、JIS規格、保守取り扱い方法などについて
⑤各種装置の仕組み
(放射線の特性をどう利用しているか、データをどう利用しているか)

・午後問題
①生物の知識(ATPやDNAなど)
②人間の各器官に関する知識
③各種病気に関する知識
④国内治療の現状など医療業界の概要
⑤放射線の人体への悪影響
⑥画像処理数学(フーリエ変換やROC解析)
⑦撮影技術(身体構造を考慮して撮影出来るか?)
⑧放射線の測定について
⑨放射線従事者の心得・ICRP勧告・法律について

だいたいこんな感じの内容になっていました。

これは、国家が国内の診療放射線技師に求めている素養やスキル、知識を含んでいると
思いますので、ここから逆算して勉強するのもよいのではないかと思います。

専門学校と大学のカリキュラムは違うと思いますが、専門学校で2年目になれば、核医学や放射線治療などの分野以外であれば、ほとんど手をつけてもいいようなものばかりなので、見てみましょう。



先取りして勉強する方法としては、全部を初めから理解しようとしないことです。理屈から考えることです。

「超」勉強法という書籍が出ているのと、web起業家のけんすうさんが書いている遅延評価的勉強法についての記事を読むとちょっと参考になるかなあと思います。

「必要になったらその分勉強する」方法だと書いてありますが、例えば、学会に行くとわりと高度なことが話されます。放射線治療のこと、ワークステーションのことが知りたい、と思ったら、自分の興味本位で調べてみればいいと思うのです。

実際に、MRIはいくつか本をAmazonリストで紹介してもらって買いました。荒木先生、高原先生の本であれば、ほぼ問題ないそうです。

逆にすべてを暗記だと思って対応しようとすると、臨床現場に出た時に、それが本当にどんな意味を持つか分からないことが往々にしてあると思います。


去年この記事を書いていましたが、入学したばかりの当時は分かっていない用語が沢山あって、今振り返ると、的外れなことを書いてしまった、、かも知れません。



今は、medixtouchの国試のアプリを学校に行く時間の中で解いています。若干重くて落ちることもよくありますが、重宝しています。

勉強している科目、していない科目で差が開いていますが、7~8割くらいは聞いたことがある、考えれば解けるような問題が出てきているような気がします。




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