タンパク質が体内で合成されるまで(mRNA→tRNAとの結合)

環状mRNAを用いてエンドレスにタンパク質を作ることが出来るという記事を最近見かけました。ノーベル賞を受賞された理化学研究所の野依教授によるものみたいですね。

大腸菌のタンパク質合成反応は、通常直鎖状のmRNAを鋳型として起きます。まず、リボソーム[3]がmRNAの先頭に結合し、開始コドン[1]からタンパク質合成が始まります。そして、終止コドンに到達してタンパク質合成が終わります。リボソームが終止コドンに達すると、リボソームはmRNAから離れ、次の新しい反応サイクルに向かうため同じあるいは別のmRNAの先頭に再び結合します。このリボソームの解離から次の結合までのサイクルがタンパク質合成において最も時間のかかる過程です。

これを解決するのが環状mRNAなのだそうです。

ここでRNAとはリボ核酸の一つです。

核は自らの半分をコピーしたものをmRNAとしてリボソームにわたし、リボソームは、このmRNAとアミノ酸の一種であるメチオニンをつなげるtRNAとが結合し、mRNAにtRNAが連鎖的につながることで、tRNAに引き連れられたアミノ酸同士も結合します。こうしてタンパク質が作られます。

mRNAとtRNAの結合はコドンという核酸の塩基の配列にひもづいており、A,C,G,Uの4種類があってそれぞれの配列によって作られるタンパク質の種類も決まってくる。

作られたタンパク質は、小胞体に残るか、ゴルジ体で修飾されて、それぞれの機能に分かれていく。(免疫:グロブリン 血餅:フィブリン 血漿内の膠質浸透圧:アルブミン)

これらの血漿タンパクの区別は電気泳動法によって確認することが出来る。

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