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放射線技師の専門学校で対抗試合に参加してきました。

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専門学校同士で対抗試合が毎年開催されます。一昨年は駒澤競技場でやったのですが、オリンピックの関係で改修があり、今年は葛飾区のスポーツセンターで行われました。 種目は野球、バレー、テニス、卓球です。自分は、卓球に参加しました。 野球は、専用のユニフォームも用意していて、準備の段階からがちな感じで頑張っていました。試合前の練習も一番やっていたんじゃないでしょうか。 卓球は、学校対抗のリーグ戦で、3シングル、2ダブルスでした。卓球は経験者と未経験者の差がよく出てしまう種目なのですが、楽しくて、最後に写真をみんなで撮りました。 私のラバーはスペクトルという、まさに放射線にふさわしい(?)表ソフトのラバーを使って、がんがんスマッシュを打ちにいくプレースタイルで、今年は容赦なく勝ちにいきました。済みません。(多分、経験者は分かると思います。) 卓球が出来る場所も時間も学内で限られています。学校の体育で使う台をお借りして練習していました。暗室で?練習していて、卓球のボールが現像機の中に入らないか心配しながら、練習しているところもあったみたいですw 今年でこの対抗試合はラストですが、LINEとかで交換したので、今後もつながりが増えるといいですね。。!

JSRT2015④:MRIの発表について

今回は、核医学とか治療の講演を聞こうと思ったので、あんまりMRIの講演聞けなかったな。。でも、最後に北川先生のお話を聞けてよかった。 めちゃめちゃ深いところまでMRIを熟知していて、それでもまだまだ足りないと言っていて、本当に仕事に対して真摯に向き合っているんだなと感じました。尊敬します。 <3.0Tと1.5Tにおける肝脾信号強度比の差異についての検討> 3.0TでもQ-LSC(肝臓の信号強度/脾臓の信号強度)が低く見える例がある。 そこで、LAVA(T1強調 脂肪抑制撮像:3D FastSPGR 肝臓胆嚢膵臓のダイナミック撮像。プリモビストなどの造影剤を使って行う。)とLAVA-FLEXの撮像を行い、静磁場の違いが出るのか、フリップアングル、エコータイムなどが影響するのかを調べた。 ROIには、肝臓と脾臓が同じ位相にくるように設定した。 結果:3.0TだとLAVA-FLEXが有意に信号強度が高い。フリップアングルで調整して、3.0Tでも1.5Tと同じ信号を得ようとしている。SNRは下がるが、1.5Tと3.0Tで診断基準を変える方法があるのではないか? <MRI検査における5W1Hを考える> 技師は、MRIで得られた画像を読影する立場。モダリティによる言葉の使い分けが出来ているだろうか? 例えば、頭部MRIで視床部に白い部分があったら脳梗塞だと技師は言えるだろうか?そうではない。画像の白と黒の表現はモダリティによって違うのだから、正確な言葉の使い分けをしなければいけない。 CTでは信号値はdensity(濃度)に置き換える。白=High density area(高濃度領域、高吸収域)、黒=Low density area(低濃度領域、低吸収域) MRIでは、signal intensity(信号強度)で考える。High intensity area(高信号域)、Low intensity area(低信号域)と表現する。 従って、先程の視床部における白い部分については、「High Bの拡散強調画像、左視床部分付近に円形状のたて5mm、よこ3mmで境界明瞭の実質に高信号域が見られます。」 というのが正確である。 病変を見つける為の5W1Hで考えよう。 ①Diffusionで高い信号が得

JSRT2015③治療に関する発表

JSRT東京部会で聞いてきた、治療の発表のいくつかの紹介をしてみる。 放射線治療計画における金属アーチファクト低減処理を行ったCT画像の有用性 口腔内に金属のロット(Ti合金やCo-Cr合金)が入っている患者さんの場合、CTでシミュレーションを行おうとすると金属アーチファクトで真っ白になってしまう。治療計画では、CT値からそれぞれの組織にかける線量を算出していく(電子密度変換テーブルという)のだが、アーチファクトによって正確なCT値の算出が出来ない。 そこで、SEMARという画像再構成手法を用いるとオリジナル値に近づけることが出来る。(計算方法=AAA:密度変換、AXB:物質割当)アーチファクト領域を妥当な値に変えることが出来る。IMRT、VMATの治療にも使える。 PM/ICD装着患者に対する放射線治療時ワークフローの作成と評価 放射線治療時に心臓ペースメーカーを身につけている患者さんは大線量を受けると、ペースメーカー内のCMOSが影響を受けて、誤作動を起す可能性がある。除細動器機能を臨床工学技士さんにあらかじめOFFにしてもらった状態で、患者さんに治療室に来てもらっている。 JASTROで発表されている ガイドライン をもとにそれとは違う点について、どうやって対応するかを検討する。 EPIDによる治療前の照合撮影においては、ペースメーカーにかかる線量をどうやって落とすかを考える。ペースメーカーから10cm以上離すことで半分以上(20cmで8割?)の線量を低減することが出来た。 外装wedgeと内装wedgeにおける軸外線量の検討 くさびwedgeの有無による線量比(ウェッジ比:Wf)と治療ビームの中心軸から外れたところの線量(軸外線量)の関係について考える。 計算式は以下のような感じ。 Ao.wR(r)=Dw(d,s)/DMU・MU・TMR(d,l)・Sc(c)・Sp(l)・Wf・Go(l) Dw(d,s)…吸収線量は先に実測値を調べておいて、その他の条件が分かっている上で計算を行うと間違いが少ない。 また、TMR(d,l):組織最大線量比、Sp(l):ファントム散乱係数は軸外と中心軸は違いがあるので、補正が必要である。そこで、線量の傾きのあるx軸方向、傾きのないy軸方向で実測を行う。off axis distan

JSRT2015②放射線治療技術の向上と恒常性に対する教育の関わり

東京部会の講演、治療に関する名士である先生のお話をまとめてみたので、治療の概要について知りたい方は読んでみて欲しいです。 <放射線治療は応用科学> 治療は応用科学の一つである。(に過ぎない。)放射線治療の発展過程で二度と経験したくないことが起こってきた。技術の飛躍の瞬間にはそういうことが起こる。 ある意味で脚光を浴びてきている放射線治療に対して私達は何を知らなければいけないか? 1896年~放射線を何らかの治療効果があるとして乳癌と舌癌の治療に使われてきた。ドイツのグルッペとフランスのデスパーニュが治療と緩解(苦痛を和らげる為の治療)の為に、放射線を利用したケースが記録されている。 それから、ニュートンの運動方程式から相対性理論で飛躍的に科学が発展した奇跡の1905年において、放射線技術の基礎となる光電効果などの相対論が提唱された。 その量子論と放射線治療の文脈からVan de Graff型加速器が開発された。 <戦争の技術が放射線治療を発展させる> 放射線治療の元となる加速器の技術は、1939年~1945年のWWⅡにおけるレーダー要のクライストロンの開発がベースにある。悲しい戦争の出来事を世のため人の為に活用するため、医療の現場で人を助ける為の形に戦後応用されていった。マイクロ波による電子加速、マグネトロンの開発は、よりエネルギーの高い装置を開発するに至った。 そして、いつしかより重い粒子の加速、重粒子、陽子の加速へと発展し、今に至る。 昔のVan de Graffe型の装置はストレッチャーと対比させても明らかに大掛かりで、望遠鏡のようだった。それが、8MeV Liniac(Hamer Smith)など、年を追って今の原形に近いより小型のものが開発されていった。(Varian Elekta社など)患者さんの痛いという思いに対して、なんとかしてあげたいという医療者の気持ちからどれだけの年月が経ってきただろうか? <日本が放射線治療を取り入れ、国内に普及するまで> 放射線治療機器の世界市場の規模は38億円?ドル?である。 日本では、1960年に島津がベータトロンを採用。輸入は1963年〜始まった。やや始まりは遅かった。1970~1980年代は回転診断撮影、CT画像が普及。(ペンシル

毎年恒例の体育大会が今年も巡ってきた。

 放射線技師の専門学校が5校集まり、開催される体育大会があるのですが、要は体育祭みたいな感じで結構みんなノリノリです。特に自分も卓球が出来るだけで水を得た瀕死の魚のように活き活きします。  種目は、野球、テニス、バレー、卓球などがあるのですが、経験者が元々それほど多くないので、競技レベルはわりとゆるい感じでやっています。  また、学校の授業の時間帯を借りて、競技参加者は練習をすることが出来ます。学校行事の一環なので、逆に授業以外だと早朝か夕方以降しかなく、大変なのです。卓球は夕方から講堂などに卓球台をセッティングして練習しています。  駒沢オリンピック公園で以前はやっていたのですが、次のオリンピックに向けた準備で使えなくなってしまい、今年から新たな場所で開催することが決まっています。また、各学校で当番が持ち回りになっていて、5年に1回くらいのペースで変わっていきます。  卓球に関していえば、V4を飾っているので、今年も頑張りたいところですね。

JSRT2015①:技師さんとの新しいつながり

日本放射線技術学会の東京部会に顔を出しています。 一昨年の4月に入学してから、気ままに続けてきた拙ブログがきっかけで、学会で技師さんとの新しいつながりが出来ました。本当に有り難いです。  最近は、FBなどのSNSも発展していて、遠隔でも色々な方と交流する機会が増えている中で、いいことも悪いことも伝播するスピードが速くなっています。技師さんのつながりは本当に密度が濃いので、下手なことで誰かを傷つけたりしないように、気をつけないといけないです。 自分も今一度間違ったことを発信していないか、再度見直しつつ、面白い話、ためになりそうな話を少しでも書けていけたらと思っています。 <お世話になった先生のブログ> Radiographica.com-診療放射線技師のバイブル- RADっていいとも 素敵な仲間とのペンリレー (4)  

東京大学五月祭で本格的医療系企画があるらしい

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今日から日曜日まで、東大にて五月祭が開催されるのですが、そこで本格的な医療系企画があるらしいです。 医用工学、血圧・骨密度・体脂肪測定、その他、マイクロ手術体験、バーチャル心臓体験など色々面白そうな企画があります。 特にバーチャル心臓は最近Oculusなどで有名なHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を用いて、赤血球がもし心臓の中を巡ったらどんな気持ちか?を体験出来るやつみたいです。 なんだそれ ということで、行きたい方は是非 こちら から

10Gyを浴びても半分生き残っている生き物

Gigazineで紹介されていた核戦争になったらゴキブリが生き残る?という特集を紹介してみようと思います。(何故 ゴキブリに照射された放射線量は1000rad、1万rad、10万radの3種類。1000radは人間だと10分で死に至るというほどの放射線吸収量ですが、ゴキブリは半数が生き残りました。また、1万radでも10%が生き残り、10万radだとすべてのゴキブリが死亡しました。 ここで出てくるrad(ラド)は吸収した放射線の総量を表す単位。物質1kgから1J(ジュール(の仕事に相当するエネルギーが与えられるとき(1J/kg)の吸収線量を1Gy(グレイ)と定義しますが、1rad=0.01Gyにあたります。放射線関係のニュースでは「ミリシーベルト」「マイクロシーベルト」が用いられていますが、こちらは1Gyに放射線の種類ごとに定められた人体への障害の受けやすさの係数をかけて算出するもので、あくまで人体に対する影響を考えるための単位として作られているため、「1rad=何シーベルト」という換算はできません。 実験結果からは「ゴキブリは人間よりも放射線に強く、核戦争で人類が滅亡しても生き残っている可能性がある」というが確認されました。(出典:Gigazineより) 1rad=0.01Gyなので、1000rad=10Gyです。人間は4Gyで骨髄死、8Gyで腸管死を起すと言われているので、さすが1億年以上生き残っている生き物だけあるなと思いました。  ゴキジェットの変わりに、 小型のマグネトロンを仕込んだγ線レーザーで部屋を汚さずにゴキブリを殺せる携帯装置 とか将来作れないかなと思いましたが、ダメですね。 ゴキブリ以上に放射線に強い生き物もいるそうですが、、  <参考資料> Gigazine

レポートの原理や理論は、実験の目的、考察とリンクしていなければいけない。

多分学校の授業だからといって、適当にレポートを書いてしまっている部分もあるのだけど、句読点の付け方、脚注の付け方とか、枠をどれくらいに設定するとか、本当は色々あるんだけど、忘れてしまっている。 でも、まずはとりあえずは何をしたかったのか、何を伝えたかったのか、たとえやらされ感がある実験でも後から思い返して多分こうだったんじゃないか?が分からないと、意味が無いと思う。 原理や理論は、特に考察や目的とつなげる為の伏線である。 Practical Problem:現場の問題 Research Problem:実際に調べる問題 Evidence:それを裏付けする根拠となる証拠→これが理論であり、原理。 つまり、現場の問題を解決する為に調べる手法や問題設定があり、それを調べてどんな結果が得られ、それにどんな意味付けをするかがEvidenceだから、原理や理論をただ単にコピー&ペーストしてはっつければいい、というのは間違っている。学会のスライドの流れも何が前提にあり、それに対して解決しようとしたことはこれこれです。という流れになっているはずだから、その辺りは最低限シビアにならないといけない気がしている。 そういう論文の書き方とか伝え方を背中で示すことが余り出来ていないのだけど。

就職活動が始まろうとしているらしい(2015)

5月から技師さんの求人が徐々に始まっているらしいです。技師さんの人手が足りなくなるのは、基本的には、誰かが退職して人が減る時です。 従って、古くからの伝統のある病院では、予めいついつにこの人が定年になるということが決まっていて、早期に求人を始めることが多いそうです。 また、会社でもそうですが、様々な環境が合わないことで退職をする場合もあると思います。そう言う場合は、賞与が得られた時期、期の変わり目などに求人が行われる場合もあります。 そんな中で、私が知っている限られた病院で気になっているのはKNI(北原国際病院)です。今度 セミナー に行ってきますが、「医療を狭い意味での治療機関として捉えるのではなく、地域社会変革の原動力として位置付ける」ということを代表が言っております。なかなか攻めてる感じがします。 また、主に脳神経系に特化しているのですが、高齢化社会において高齢者の脳の性能を維持することが重要な役割を果たすという読みとか、診療報酬でこれだけペイするから経営もうまくいくみたいなノウハウがあるのか、そういうところもかなり考えているんじゃないかと思うのです。 病院って利益率が1%とかそれくらいらしく、高い設備投資、人件費を投入しているが、報酬に上限があるから、一定以上にはならない、そのサービスの質と経営の両輪をどう回しているのかなとか気になります。 また、所属している技師さんの平均年齢も29歳とかなり若く、大抵のモダリティも揃っている様です。寮の制度、海外派遣制度もあるそうです。 また、マイナビさんが、去年辺りからコメディカルの就職活動支援をやっていて、セミナー等も紹介しています。そのうち紹介したいと思います。

光でがん細胞を死滅させることが出来る「光免疫療法」

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4月に入ってから腫瘍の治療と検査の話しか勉強していないのだけど、これがもし将来医療現場で使えるようになったら、是非技師の職務に入れて欲しいと思う。 がん細胞だけ光で死滅…日本人ら開発、試験へ (読売新聞) (出典:YOMIURI ONLINE) 以前、MRIで磁性体が熱を持つ性質を使って、深部に磁性体を埋め込んで熱で殺す治療法なども見かけたが、多分まだ試験段階だ。 ありふれたもので画期的な治療が行える方法を考えるのが、医療人としての醍醐味の一つかも知れない。 ただ、口や舌、のどなどの表在のがんがメインで、深部治療は恐らく出来ないだろうな。 何故、こういうものの紹介をするかというと、光も電場と磁場が周期的に変化する電磁波 の一種で、X線やγ線よりもエネルギーとしては低いものを指している。電磁波を使った非侵襲的な治療は今後技師の職業領域になる可能性があるから、こういうのを是非開発して、医療現場で実用化して欲しいと思うのです。 MRIの中で磁性体が熱を持つ特性を活かして、がんをアブレーションするみたいな研究もあるみたいだし、あとは治験を通してOKが出たら実用化されると思います。