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4月, 2015の投稿を表示しています

Image JによるMRI画像の画像処理(メモ)

Evernoteに速記したのをとりあえず挙げておく。 Image Jを現場で使うことはあまりないかも知れませんが、ワークステーション等の画像処理の応用につながると思います。 フェイズコントラストのシネMRI レトロスペクティブ法による流速測定 Trigger time 平均RRと計算される時相数によって横軸の時間が変わる。 画像データのTrigger time:292を見て欲しいと伝える。 頭〜足:白。信号値は流速に比例。ROIをとりたいが横軸が分からない。 フーリエ変換 k-space⇄image k-spaceの中心部は、コントラストの情報を多く含む k-spaceの周辺部分は、画像の細かい構造。高い空間分解能の情報を多く含む 白黒の太い帯(低周波)と細い帯(高周波)を選り分けることが出来る。 <処理方法> Process>>FFT>>FFT Rectangular tool Process>>FFT>>InverseFFT Edit>>FIll(高い周波数のみにする) Edit>>Selection>>Make inverse(低い周波数のみ) <周波数の変化を抑える為に> b1ムラ…低周波の波を抑える為の周波数フィルターをかませること 画像から信号値を測定 MRIのヒストグラム解析。ADCを腫瘍にROIをとって治療効果判定を行う。治療後にADCが上がる。 その形のヒストグラム。形のよりぐあい。正規分布、非正規分布かどうかなど。 複数の画像に同じROIを設定するROIマネージャー 描いたROIをAddボタンで保存 別画像と保存したROIを選択してMeasureで同じ位置を測定出来。 <処理方法> More>>Save>>でROI情報を保存出来る。 どこにROIをとったかを保存することが出来る。 Rectangular tool Oval tool Analyze>>Tools>>ROI manager 毎回のコピペは出来

ITEMと放射線技術学会で見てきたもの(途中まで)

ITEMと放射線技術学会に行ってきました。当日は曇り空で降られるかと思いましたが、何とか大丈夫でした。 今回見たかったのは、なんと言ってもMAGiCです。どんなシーケンスなんだ一体と思って気になっていました。ということで、まずGEブースに。 これまで6回撮像しなければならなかったMRIのT1,T2,PDなどの撮像をたった1回で行うことが出来ます。 複数のTR,TEのパルスから得られた信号を複数(8つ)のk-spaceに埋めることで、「元画像」を作り、8つの画像をレイヤーのように重ね合わせて、GUI上でTR,TEの異なる画像をスクロールすることが出来るのです。 担当者に聞いてみたところ、まだまだ製品化はしてなくて、これから現場でどういうシーケンスが試せるか検討しているようでしたが、そう遠くない将来にMAGiCが現場で使われるようになると思います。MRAへの応用も出来るとか出来ないとか。 あと、Gブースには各エリアごとにPepperがいました。技師さんを想定して、「今使っている機械は何製ですか?」と聞かれたので、「分かりません」的なことを言ったら、「も〜使ってくださいよ〜」と感情がこもっているんだか、こもっていないんだか分からない返事をされました。Pepperを持ち込んじゃう辺りすごいな〜と思いました。 もちろん、他社も負けじと頑張っています。私がGフリークなだけです苦笑 放射線科医の方がいくつか取り上げています。 ITEM2015(1) 日立メディコブース (MRIfan.net) ITEM2015(2) シーメンスブース (MRIfan.net) シーメンスさんが着脱式のベッドを採用するということで、GのMRIでも使われていましたが、動けない患者さんをMRIのベッドに載せる時に、磁場の無いところでストレッチャーからどうやって移動させるかが問題になるのですが、着脱式だと、室外でベッドを外して移動出来るので凄い便利なのです。 Star ViBE、RESOLVE、聞いたことが無いシーケンスが色々出ていて、また調べないといけないなと思います。 静音化撮像シーケンスも気になります。ローレンツ力の影響をどう消しているのか。。 他にはMRI画像をImage Jでどうやって画像処理するかについて紹介しているセミナーがあり、それも面白かっ

核医学の基礎知識を予習出来るHP(追記あり

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これから半年かけて核医学や放射線治療についての勉強をするので、予習的にHPとかを探していました。以前にもすこし書いていたのですが、その時分かっていなかったこともあると思うので。 まず、すごいざっくりしたイメージからいくと、CTと核医学の違いはこんな感じ(↑)です。 核医学の特徴はそれが身体の組織の機能検査であることです。放射線を発する物質をくっつけた薬剤を投与することで、組織代謝が分かります。形態を調べる為のCTやMRIとはそもそも目的が違います。 放射線を放出する物質が色んなところをあちこちに飛び散ってしまうと、知らぬ間に被曝していたことになり、非常に問題です。そこで、放射性核種(RI)を用いることが出来る場所は特定の場所(使用室、管理区域)に限定されています。貯蔵し、使用する場所、廃棄の仕方 も決まっています。 以前、使った注射針が沢山貯められているドラム缶みたいな引き出しを見させてもらいましたが、捨てる前の減衰している最中の廃棄物に顔を近づけたので、若干変なエネルギーを顔にくらった感がありました。あれはRIについて全く知らないと不用意に近づいてしまうな。。 また、放射線を出すということは、勝手に別の物質に変わっていくので使用期限を気をつけなければいけません。 放射線を出す物質って体に毒じゃないの?という恐れを抱く人もいるかも知れませんが、MBqの放射能であってもng程度しか入っていないので、猛毒のタリウム(Tl)でも特に問題なく使えるのです。造影剤より副作用は少ないです。 あと、核医学のデータ収集のイメージをコマにしてみました。 SPECTの場合は各方向からのデータ収集から断層像を作る。 光子数が限られているので、統計学的誤差も多いのだそうです。 (カメラに使われていて胃がんになる人が多かった物質がタリウムだっけとぐぐったら違った。トリウムだった。こちらが ソース 。また、CNICさんに行った時にも一回NaIサーベイメータでやらせてもらいましたが、、あれはトリウムだったんだな。。) 核医学の基礎知識(日本メジフィジックス) に、具体的なことが紹介されていたのでみてみると良いと思います。

サイアメント:医療画像->CGビジュアライゼーション

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医用画像を用いたCGの作成を行っているベンチャーがあります。 創業者の瀬尾さんは、元々は医学部出身でしたが、医師免許を取得してほどなくして、サイアメントという会社で3DCGを用いたサイエンスビジュアライゼーションに特化した会社を運営しています。 医療の道を志していたそうなのですが、以前から趣味でCGを描いていたのだとか。僕が描いている絵もそのうち。。。! いずれお会いしたいと思っています。 株式会社サイアメントHP

今日から新しい学期が始まった。

今日から新しい学期が始まりました。今年度は核医学系、放射線治療系の授業が中心ですが、某〜場先生の心温まる解剖学の授業が金曜日の最後に来ていることに感慨深い気持ちになっております。 やっぱり、覚えることが沢山あるんだろうと思っているのですが、国試の過去問等を読んでいても、ワードがさっぱり分からないですね。 ただ、結局学校の授業は特殊な言葉の扱い方を習いに来ているようなものなんで、どう解釈すればよいのか、どういう原理で解釈すればよいのか、、を突き詰めれば、同じように点数がとれるかも知れないと思っています。 就職活動時は、2年時までの成績が相手方に提示されるのですが、芳しくなかった科目もいくつかあったので、それがどう出るか。。 先日、 こんな記事 を書きましたが、、色々その時々によって気持ちが揺れています。。きちんと資格をとって安定した仕事に就くことはそうそう出来ないと思う一方で、自分がやってみたいと思っていて出来ることはもっと試すべきだという気持ちで割れています。結局どっちもやればいいとも思っています。 あと、今日は2時間半の模擬試験があり、履修済みの科目の試験が出題されましたが、分かりそうで分からない問題が結構多いものでした。これからの10ヶ月はそれをつめていく段階になっていくのだと思います。

海の向こうでは、既に機械の方が人の画像診断の精度を凌駕している?

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アメリカでは、CTやMRIの膨大な画像から特徴点を抽出して、画像診断に活用している会社があります。 出典: enlitic http://www.enlitic.com/tech.html この Enlitic という会社は、Google発のImageNetという機械学習のツールを用いて、医師でも発見出来なかった所見を見つけることが出来るサービスを提供しているのだそうです。 We have arrived at a truly exciting time in machine learning, particularly in the domain of  deep learning . Recent advances have integrated the algorithmic analysis of images, natural language, and structured data with problem-solving systems, resulting in breakthroughs such as Google's self-driving car, the Jeopardy victory by IBM's Watson, and the automatic labeling of photos by Apple and Facebook. The rapid rate of improvement in this area is extraordinary. In 2012, Google achieved state-of-the-art results in image recognition using a cluster of 16,000 computers running in parallel. Today, just two years later, algorithms that are 400% more accurate and use only a single PC and GPU, resulting in operating costs of only a few hundred dollars. Systems based on deep lea

自分のMRI画像をPCで開いて見た

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某メーカーのMRIで、自分の頭の撮像をしてもらいました。 コンソールのイメージはだいたいこんな感じ。PCのモニタ上でシーケンスの選択や撮像範囲の選択、画像処理(トリミングなど)を行っていきます。 今回はDiffusion,T1WI,T2WI,3DTOFMRAを撮像してもらいました。撮像されたMRI画像はCD-Rに焼いてもらい、家に持って帰りました。 これがDICOMのメタデータの内容です。モダリティ、撮像シーケンス、TR,TEなど様々なデータが表示されています。 MRI画像のCD-Rのフォルダ構造はこんな感じでした。 医用画像は通常の拡張子ではなく、DICOMという形式なので、専用のビューワーを使わないと不便です。今回、自分はMacの Osirix を用いました。Free版がダウンロード出来ます。 ビューワーで見る自分の脳MRI画像はこんな感じでした。(左がDiffusion,右がMRA) Diffusionが6mmの40スライス、T1,T2が6mmの20スライスであるのに対して、MRAは1.2mmの164スライスでした。これは、そもそもMRAのシーケンスはGREで、GREのスライスから血流の高信号だけをMIP処理で取り出したのがMRAです。3次元で観察出来るようにする為にも沢山のスライスが必要なんですね。 (因みにT1,T2画像でMPRをやろうとすると、ステアステップが出て何がなんだかよく分かりませんでした。) OsirixのPluginをダウンロードして、ADCmapを開くことも出来ます。 ADCmapはプロトンの拡散度合いをマトリクス上で表示したものです。DWIでは拡散してないところが高信号になりますが、T2強調の影響を受けているので、ADCmapを確認するとより正確に調べることが出来る様です。 さて、自分の画像を調べたところ、左の側脳室がやや拡大しているようでした。自分の脳に異常が無いか、もう少しきちんと調べたら、紹介しようと思います。

放射線スペクトルデータをWeb上で閲覧出来るSPViewerについて

先日、Safecastの4周年のイベントがあり、NHKのスーパープレゼンテーションにも出演される伊藤穣一さんなどの講演を間近で聞くことが出来る会に参加しました。色んな形のGM計数管装置などもあり、様々な海外の計測器、仕組みについて見ることが出来ましたので、そのうちブログで紹介すると思います。 その際に少し、出てきたものの紹介。 http://www.mikage.to/radiation/spviewer/ http://safecast.media.mit.edu/radangel/spviewer/ SPviewerは放射線測定器のスペクトルデータをWeb上で表示できるツールです. 放射線測定器では、身の回りの放射線の強さを調べています。時系列でエネルギーの偏りを調べて、どのエネルギーが一番多いかを調べることが出来ます。測定器には計測するセンサーがあり、そのセンサーで検知した放射線の数をもとに放射線の強さを調べています。 しかし、測定器がそれ自体で完結していて、データをパソコンに取り込む方法が分からないことがありませんか?  個人や民間の方が放射線測定器で調べたスペクトルをよく画像等でネット上に公開していますが、SPviewerを使えば、PCのソフトウェア上で生のデータを取り扱うことが出来、拡大、縮小、比較、再解析を行うことが出来ます。 皆さんが自前の測定器で計測されたスペクトルデータがあれば、SPViewerに取り込んで頂ければ、無料で解析頂けますし、Webページにアップして使うことも出来ます(MITライセンスで配布)。また、Dropbox を使えば,Webページを持っていない方も簡単にスペクトルを公開できます。 以下がより専門的な使い方は、SPviewerで出来ることです。 対応機種のスペクトルデータの表示 片方をバックグラウンドとして,2つのスペクトルデータの比較・差分表示 最大5つまでのスペクトルを比較表示 スペクトルグラフの拡大表示・対数表示 スペクトルの付随データ(計測時間や検出核種)の表示 カーソル位置のチャンネル番号・エネルギー・cpsの表示 カーソル位置近傍のエネルギーを放出する核種の表示(上位5件) 1スペクトル表示時:選択範囲のグロスc

Virtual MRIについて

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Virtual MRIというJavaのソフトがあり、MRIの撮像をPCでシミュレーションすることが出来るそうです。 http://p--q.blogspot.jp/2013/12/mri1javamrivirtual-mri.html http://sourceforge.net/projects/vmri/files/ Files → Virtual MR scanner → Virtual MR Scanner 3.2.14 と辿って vmri_3.2.14_full.zipをダウンロード (筆者はbin.zipの方をダウンロードしていたが) マニュアルによれば、 To run the simulation the “bin” Version is sufficient. The “full” version includes the “bin” version as well as the source files and the complete Netbeans project folder to compile the source files. なので、どちらをダウンロードしても良いですよということらしい。fullの方がPCでコンパイルする為のソースファイルも入っていますよとのこと。 因みに、マニュアルはこちらからダウンロード出来ます。 http://sourceforge.net/projects/vmri/files/Virtual%20MR%20scanner/Virtual%20MR%20Scanner%203.2.14/mrt_user_manual_3.2.3.pdf/download http://www.iftm.de/pub/vmri/vmri_manual/vmri_manual.html#1.Generating%20the%20first%20image%7Coutline Macの方は、vmrt_xx_macを右クリックの「開く」で開くと、ソフトを開くことが出来る。 シーケンスも7つほどあり、色々な画像を試せるので、良かったら見てみて下さい。

放射線の線束を調べる為の計算ソフトEGS5

JSRTの新しい冊子で、EGS5というソフトウェアがあるのを知った。放射線治療とかで線束がどこに向かっているかをシミュレーションする為のソフトなんだけど、最近はマンモグラフィとかでも使われているんだって。凄いな。 (実習の話を聞きたかった方、筆者の趣味です。済みません^^;) 以下メモ書きのように。。もし、ソフトウェア上でシミュレーションしてみたいと思う人は試しに自前のPCで試してみるといいかも。MRIでも同じような シミュレーションソフト ウェアがあるらしいよ。 http://rcwww.kek.jp/egsconf/2004-course/run_egs5.pdf egs5 を実行するためのシェルスクリプトは、各自の cygwin 環境により以下の箇所を修正する必要がある。 (cygwinとは。UNIXで頻繁に使用されるシェルやコマンドなどのプログラムをWindows上でソースコードからコンパイルできるようにしたもの) …WindowsでないとEGS5は使えないのか?いや↓ EGS5-MPI マニュアル EGS5-MPI は EGS5[1] を並列化する拡張パッケージであり,EGS5 を並列計算の通信規格である MPI(Messeage Passing Interface) を用いて並列化する.MPI は多くの大型計算機施設で採用されてい るとともに,規格化されているため,各環境間の互換性が非常に高い。 バーチャルマシンで動いているだけなので、本体にはダメージがない。 http://www.nmij.jp/~quant-rad/xg/egs5mpi/doc/egs5mpi_manual.pdf EGS-MPIを使うには、Mac OS Xではgfortran+OpenMPIが必要 Mac OS XでFortranを使う方法。 https://sites.google.com/site/yoichikawamoto/memorandum/fortran