核医学の基礎知識を予習出来るHP(追記あり

これから半年かけて核医学や放射線治療についての勉強をするので、予習的にHPとかを探していました。以前にもすこし書いていたのですが、その時分かっていなかったこともあると思うので。



まず、すごいざっくりしたイメージからいくと、CTと核医学の違いはこんな感じ(↑)です。







核医学の特徴はそれが身体の組織の機能検査であることです。放射線を発する物質をくっつけた薬剤を投与することで、組織代謝が分かります。形態を調べる為のCTやMRIとはそもそも目的が違います。



放射線を放出する物質が色んなところをあちこちに飛び散ってしまうと、知らぬ間に被曝していたことになり、非常に問題です。そこで、放射性核種(RI)を用いることが出来る場所は特定の場所(使用室、管理区域)に限定されています。貯蔵し、使用する場所、廃棄の仕方
も決まっています。

以前、使った注射針が沢山貯められているドラム缶みたいな引き出しを見させてもらいましたが、捨てる前の減衰している最中の廃棄物に顔を近づけたので、若干変なエネルギーを顔にくらった感がありました。あれはRIについて全く知らないと不用意に近づいてしまうな。。

また、放射線を出すということは、勝手に別の物質に変わっていくので使用期限を気をつけなければいけません。



放射線を出す物質って体に毒じゃないの?という恐れを抱く人もいるかも知れませんが、MBqの放射能であってもng程度しか入っていないので、猛毒のタリウム(Tl)でも特に問題なく使えるのです。造影剤より副作用は少ないです。

あと、核医学のデータ収集のイメージをコマにしてみました。




SPECTの場合は各方向からのデータ収集から断層像を作る。


光子数が限られているので、統計学的誤差も多いのだそうです。


(カメラに使われていて胃がんになる人が多かった物質がタリウムだっけとぐぐったら違った。トリウムだった。こちらがソース。また、CNICさんに行った時にも一回NaIサーベイメータでやらせてもらいましたが、、あれはトリウムだったんだな。。)


核医学の基礎知識(日本メジフィジックス)に、具体的なことが紹介されていたのでみてみると良いと思います。


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