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8月, 2015の投稿を表示しています

医療情報技師の試験はシステムか医療に絡んでいたらわりと解き易い。

ことが分かりました。ただいま市ヶ谷で試験を受けており、今は休憩時間中です。 10時〜16時までの長丁場です。一種と比べたら全然いけるけど、いかんせん準備が足りなかった。というか、資格試験は全て、担当業務を補完説明する内容なので、本来その仕事についている人は常識レベルで知っていなければいけないことなんですね。 だから、無理に知識だけ詰め込みたいという気にはならなかった。。というといい訳ですが。

【残り190日】テスト以外の勉強にやる気が出ないのは、技師になりたいと思っていないから。

テスト期間が全て終わり、とりあえず学校内でこなす一通りの定期試験が終りました。今のところ何とか試験にパスしている予定です。 夏休みに入ってから沢山時間があるから出来る範囲の勉強をどんどん進めようとしてきましたが、完全に夏休みぼけして、うまくいきませんでした。 テスト以外の勉強がだんだんだれていくのは、 結局その知識を使って技師として人の役に立ちたいと思っていないからなんだと思います。 学生だから、勉強していればそれでいいかのような気分になっているのはおかしい。これを使うとどんな風に人の役に立つのかについて常に想像をめぐらせる意識が大事だと思います。 クラス飲み会の幹事をよくやっている子もいますが、勉強をがつがつやっていて頭の良さやガリ勉ぶりを自慢する人よりも、よっぽどいいです。知識も必要だけど、それはきっとあとからついてくるものなんだろう。。 ということで、次回の模試は29日なので、それまでにもう一度勉強し直そうと思います。

カルシウムを巡る冒険

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Ca2+は細胞の活動において重要な役割を持っている。細胞レベルでの研究で東大の ある研究室 では、Ca2+を用いた細胞の変化を調べる研究を行っている。 Ca2+は筋肉の興奮収縮において重要な役割を果たす。刺激伝導を受けた細胞は、細胞膜内外の+と−が入れ替わる。Ca2+は 筋小胞体 に蓄積されていて、細胞内の電位が+になると、イオンチャンネルから放出され、Ca2+が引き金となってミオシンとアクチンの結合に歯止めをかけている鎖・トロポミオシンが外れる。それにより、 アクチンとミオシンが結合し、筋組織が収縮する。 収縮した後の筋肉は、ATPによって結合を解離する。 つまり、Ca2+は身体の筋肉組織の収縮には欠かせない存在になっているのだ。Ca2+が 筋肉トリガー(筆者が勝手に命名) になっている。 ところが、心筋が壊死している細胞では、Ca2+が機能していない。 イオンチャンネルもたがが外れているのか、 細胞膜のカルシウムイオン透過性が亢進する。 そして、壊死細胞内のミトコンドリアにはカルシウムが ハイドロキシアパタイト として沈着する。壊死細胞に残っているCa2+の残骸を調べる為に、 99mTc-PYP(ピロリン酸) が薬剤として用いられる。 99mTc-PYP はハイドロキシアパタイトと結合するため、壊死細胞のCa2+代謝異常を特定することが出来る。   Ca(リン酸カルシウム) と Ca2+(カルシウムイオン) の違い 甲状腺と副甲状腺の働きにより、CaとCa2+のバランスが調節される。副甲状腺はパラソル紋によって、骨のCaを血中に遊離させ、尿細管でのCaイオンの再吸収を促進する。それにより、血中のCa濃度が上昇する。 パラソルモン が過剰に分泌されると、骨軟化症、くる病に、欠乏すると血中Caが減少して神経の興奮性が異常に高まりけいれんを起こすテタニーが起きる。 甲状腺で分泌される カルシトニン は、骨の形成を促進し、尿細管でのCaの分泌を促進する。血中のCa濃度がこれによって低下する。

胆管癌の治療に技師が関わるとしたら

先日、任天堂の岩田社長が胆管癌で亡くなられました。雑誌等で、昔の写真と最近の写真を比較しましたが、最近になるにつれやつれ方がひどくなりました。 スティーブジョブズも膵臓癌で若くして亡くなる等、社会にとって大きな役割を果たして来た人が肝胆膵系の癌で亡くなった報道を聞くと、何とか避けられなかったのかと思います。 学校の教科書や参考資料を見ながら、実際の治療や検査について見ていきたいと思います。 まず、イメージとしては標的が不整形だったり、動いていて当たりにくい場合は放射線治療の有効性が低い場合が多いです。また、抗癌剤も特定の組織への集積によって癌を治療するので、通り道に出来てしまうと難しかったりします。胆管はどうだ?というと、 物質の通り道だし、ビームも当てにくいイメージ がありますね。 <検査方法> まずは腹部超音波検査を行い、肝臓内または肝外胆管が拡張しているのが発見されます。 鑑別診断や進達度評価はMRIで肝胆膵の体液の流れを可視化するMRCPやカテーテルを胆管に挿入しつつ透視と内視鏡で状況を見るERCPが挙げられます。ERCPはその場で胆石のつまりを取り除いたり、膵液を採取することも出来ますが、プロポフォールといった麻酔剤を使わないと、口から挿入して検査を行うので患者が動いてしまうことがあります。実習中後ろで支えていました。 MRCPはよく行われる検査の1つでした。フェリセルツという鉄成分の入った陰性造影剤 を飲んでもらうことで胃液の影響を無くす以外は、MRIで信号をとるだけなので、非侵襲的な検査だと言えると思います。欠損部=体液の途絶なので、そこが何らかの形で閉塞していると考えられます。 ERCPは治療や精密検査をする時に重要な検査と言えます。MRCPで肝胆膵の疾患が調べられるようになってから、ERCPの役割はむしろ上がっている様です。この段階では、IPMN(膵嚢胞性腫瘍:膵頭部に出来る。比較的緩徐に進行するので、経過観察することもある)や総胆管結石の可能性などもあります。 他にもCTや超音波によって調べる方法もあります。 <胆管癌だと分かった場合> 黄疸は初期の段階から発生するようです。 外科的に切除が可能な場合は、切除を行い必要に応じて胆道ドレナージ(ERBD)をします。 外科的切除

1種は高校生でも受かる!

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と豪語していた某先生がおり、受からなかったらその受験生よりもレベル低いことになると思って、焦っていました。 以前学会に来られていた若手先輩が病院に勤める傍らで一種の資格をとったそうです。その人は、学校にいた時にとっておけば良かったと言っていましたが、週末の時間をかけて資格の勉強をしたそうです。 「過去問をやっておけ!過去問で傾向がつかめるから!」 というその人の教えを胸に、試験直前は過去問を解いていました。 その後どうしたかというのは こちら に書きましたが、、 3年生になって振り返ると、放射線技師の学校で勉強する全科目の範囲を学んできていても1種は難しいし、今年受けたら落ちるかも知れない、、それくらいの難しさの試験だと感じました。あと、結構直前に詰め込んだから、ほとんど忘れていて、3年生で再び勉強して思い出したことも結構あります。 例えば、関係法規は授業でも触れますが、医療法などの方が技師としては直結するので、丁寧には授業をやらないかも知れません。 障害防止法は、放射線を出す物質を海外から輸入して、トラックで運ぶ時、医療以外の施設で保管、利用する時、万一事故った時、どうするのかといったことについて書かれた法律なので、危険物を自分が仕事で使う時、どんな状況が起こりうるかを想定すると分かり易いと思います。~型輸送物とか、販売していいかどうかとか、事故ったら海上保安庁なのかどうかとか、下限数量より多いか少ないかとか、そういったことですね。 去年は物化生の傾向が変わって、「これは物化生で点がとれぬ。。。」という感じになって、焦りましたが、過去の傾向を劇的に変えるのって権威のある試験程作る側にとっては難しいのです。下手に変な問題は出せないから。なので、傾向が変わる可能性はあっても、基本は過去の問題集を極めるのがよいだろうと思います。 化学は、核種純度とか、放射化学純度とかの用語の意味の違い、溶媒の抽出法とかは全部真面目に理解するのがもちろんよいですが、間に合わない時は、過去問の傾向から何となく類推するのが良いです。 この言葉は過去問ではこれが正解だった!という記憶が大事だと思います。 生物学、物理学、管理技術は技師の勉強でも触れたことのある内容が多いので、取っ付き易いかも知れません。 自分の場合、狙い目は放射線生物学でした。 知識問題

iCircuitで再現してみた電子回路:AC-DCコンバータ・インバータ・共振回路

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まずは、みんな大好きAC-DCコンバータ。X線装置の中でもインバータ回路を用いた装置に用いられます。交流電源の場合は、交流を直流に変換する仕組みを持っています。 赤がダイオードの出力方向です。 交流電源5V(青)が、 平滑化されている(紫)のが分かります。若干電圧降下していますね。 続きまして、インバータ回路。 インバータのいいところは直流を交流に変えるところでした。(いいちこ) 回路全体の流れは一方向(直流)になっています。直流で入ってきたのに、帰りは交流でしたっていうのは、おかしいですからね汗 Vbe,Vce,Vbcについてみていきます。 入口のトランジスタは、2.5Vより低くなっています。 Vce=緑が入口(コレクタ)から出口(エミッタ)へ流れていく電圧です。 出口側のVce(緑)は、逆に2.5Vより高い値になっています。つまり、2.5Vを境目にして、上下の流れに分かれていることが分かります。 出典: Wikipedia 緑色(Vce)がコレクタからエミッタに流れていく電流の流れです。 続いて、RLC共振型回路。コイルのLの部分が変圧器につながっているタイプで、Rが変化すると共振した時に流れる電流の値も変化します。 また、周波数が高い程出力が安定するという性質も持っています。これが本当なのかどうか見てみましょう。 電源の周波数が10Hzの時の変圧器の1次側と2次側。変則的で誤差が酷いことになっています。 100Hzだと多少安定してきましたが、山がまだぎざぎざしています。 1kHzだとだいぶ安定してきました。 100kHzに上げてみると、ほぼ方形波になっていることが分かります。 ところで、 何故か2次側の電圧の方が低くなっています。 何故だ。。? 他にはリニアックの内部にあるパルス変調回路も再現してみました。が、これもいまいち原理がよく分かりません。右に向かう程、電圧と電流の下がり具合半端ないのです。何故なのか。。 また、色々作ってみます。

粒子のふるまいを調べるソフトウェアEGS5/PHITS

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http://rcwww.kek.jp/research/egs/egs5.html EGS5というのが、粒子の振る舞いを調べる為に用いられるようです。 もう終ってしまったようなのですが、講習会もあるようです。 http://rcwww.kek.jp/egsconf/index.html EGS5の紹介とEGS5の放射線治療への適用(川崎医会誌) 自分は 産総研のHP 経由でEGS5-MPIというのを発見しましたが、Macで導入する為に 色々ターミナルを叩いてみるけど、うまくいかないエラーが続き、ちょっと止まっています。 (出典: EGS5の概要(KEK) ) こんな感じで飛跡のシミュレーションが出来るようなのです。 これは熱くないですか? もう1つPHITSというものがあります。こちらも色々なプログラムが紹介されています。 こんな感じのシミュレーションプログラムが沢山あるのです。 講習会 も全国でやっているそうなので、良かったらいかがでしょうか? 昨年、名大へ編入された先輩がfortranを用いたモンテカルロシミュレーションのプログラム等を紹介していて、面白いなと思っていました。 コンピュータは本来1と0の信号の組み合わせでデータを記録したり、保存したり、送信したりなどの処理を行うのですが、1と0の信号を人の言葉に近い形に組み替えて、所定の書き方をすれば、コンピュータが1と0の信号に変換してくれるのがプログラム言語です。fortranはその中でも数式に特化した言語でC言語よりも前からあると言われる古い言語なのです。 そして、今は医療機器を維持したり、活用するのも全部コンピュータが絡まないことないですから、ソフトウェアの造り込みって大事だと思うんですよね。というか、前から言っているけど、放射線技師の長い目での生き残り方ってそういう感じになると思うんだよな。。 入社当初から、CTやMRIのような人気の高い検査が出来るとも限らないので、自分が1人でも入っていけるとしたら、そういうところかなと思うのです。