1種は高校生でも受かる!

と豪語していた某先生がおり、受からなかったらその受験生よりもレベル低いことになると思って、焦っていました。

以前学会に来られていた若手先輩が病院に勤める傍らで一種の資格をとったそうです。その人は、学校にいた時にとっておけば良かったと言っていましたが、週末の時間をかけて資格の勉強をしたそうです。「過去問をやっておけ!過去問で傾向がつかめるから!」というその人の教えを胸に、試験直前は過去問を解いていました。

その後どうしたかというのはこちらに書きましたが、、

3年生になって振り返ると、放射線技師の学校で勉強する全科目の範囲を学んできていても1種は難しいし、今年受けたら落ちるかも知れない、、それくらいの難しさの試験だと感じました。あと、結構直前に詰め込んだから、ほとんど忘れていて、3年生で再び勉強して思い出したことも結構あります。

例えば、関係法規は授業でも触れますが、医療法などの方が技師としては直結するので、丁寧には授業をやらないかも知れません。

障害防止法は、放射線を出す物質を海外から輸入して、トラックで運ぶ時、医療以外の施設で保管、利用する時、万一事故った時、どうするのかといったことについて書かれた法律なので、危険物を自分が仕事で使う時、どんな状況が起こりうるかを想定すると分かり易いと思います。~型輸送物とか、販売していいかどうかとか、事故ったら海上保安庁なのかどうかとか、下限数量より多いか少ないかとか、そういったことですね。

去年は物化生の傾向が変わって、「これは物化生で点がとれぬ。。。」という感じになって、焦りましたが、過去の傾向を劇的に変えるのって権威のある試験程作る側にとっては難しいのです。下手に変な問題は出せないから。なので、傾向が変わる可能性はあっても、基本は過去の問題集を極めるのがよいだろうと思います。

化学は、核種純度とか、放射化学純度とかの用語の意味の違い、溶媒の抽出法とかは全部真面目に理解するのがもちろんよいですが、間に合わない時は、過去問の傾向から何となく類推するのが良いです。この言葉は過去問ではこれが正解だった!という記憶が大事だと思います。

生物学、物理学、管理技術は技師の勉強でも触れたことのある内容が多いので、取っ付き易いかも知れません。

自分の場合、狙い目は放射線生物学でした。知識問題が多く、その内容もしっかりやっていれば対応出来るからです。生物学などで7〜8割をとる気持ちで頑張り、苦手科目は5割でも、(7+5)/2=6割で全体として相殺される戦略をとると楽になりました。

化学やってねえ、関係法規イミフ、と思った場合は、生物学とか物理学などでとる。この科目は30問中15問ミスってもよいので、15問は正解を見つけよう。代わりに、極めてある生物学や物理学は5~6問しかミスらないようにする。物化生など混合科目は6割(ミスを10問くらいにする)とればよい、というスタンスでいくといいのかなあと。しかし、去年は7割とれそうな科目は生物学しかなかったので、他は気合いで答えを見つけられるように頑張るしかありませんでした。

この問題集は1問1答形式になっていて、何故間違えたのかを検証するには、とても良い教材です。放射線概論という別冊の参考本の参照先が書かれていたり、解説内容もかなり豊富で、1問ずつ答えを隠しながら勉強していましたが、だんだん面倒になっていきました。




直前になったら、過去問がHPに掲載されているので、それをプリントアウトし、時間内に解けるかどうかをやりこみました。直前でも14問正解とかで、「1問足らない、、、」みたいなことがあって、どの科目も全く安心出来ませんでした。よく受かったな。。。


試験会場でも、問題集とノートを開きながら、確認をしていました。休み時間は地味に長いので、見直す時間はあります。

また、参考書を一から勉強するのはやめたほうが良いと思います。知っているワードがどんな風に使われているかの文脈が大事なんです。本を読んでもよいですが、概論は辞書代わりにして、問題を解くのがベストです。

一般の方で、例えば研究所に1人は取扱い主任者が必要だからということで勉強している人はもっと大変だと思います。放射線の原理のところから一からやらないといかんからね。。


今年は医療情報系の資格をとるぞ〜



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