ポータブルでよくやってしまった再撮影パターン

ポータブルは入職1年目には必ずやるといってもよい撮影検査だと思います。

学生さんも実習行くと、1〜2年目の人と一緒にポータブル回ることもあると思います。僕も実習生と一緒にポータブル回ることもありました。

いくつか、こんなケースがあったなというのを思い出しながら書いてみます。

①枕のビーズがもろに写ってしまった

「あれ、なんだこれ」と思ってみると、つぶつぶがいっぱい目立つ時があり、見ると枕がおいてある場所でした。体の斜位を直すために枕を使ってしまうと、こういうトラップがあります。。

②ボタンが肺野の中に写ってしまった

実は重ね着していて、下着にもボタンがついていたというパターンもあります。

③姿勢維持が難しく、斜位になってしまう

背中が湾曲していたり、褥瘡があって背中に硬いものを入れるのが困難な方の場合、ポジショニングにかけられる時間が短いことが多いです。二人掛かりで撮影する場合もあります。

先輩技師がなかなか1人でポータブル撮れなくて、援助に入ったこともありました。

④身体が大きく、撮影部位が欠けてしまう

100kgを超える大きな方だったり、痩せ型で背が高い方の場合、肺野が全体的に大きい傾向にあります。カセッテぎりぎりいっぱいで、SID(撮影距離)をやや長めに取るのが良いのですが、体の大きな方だと、看護師さんと一緒に協力して、カセッテを挿入します。特に手術後のポータブルは一回チャンスのことが多いです。。

そういう時に、あてが外れないようにする空間認識のコツを見つけておく必要があります。

⑤患者名が間違っていることに気づく

一番やってはいけないことです。インシデントになります。実習先ではCRでしたが、CRのカセッテに検査票を挟めるクリップがついているので、撮影したものは検査票を裏向きに挟み込んで持ち歩いていました。

僕はCRでポータブル行ったら、どれがどれだか分かんなくなりそうで、怖いなと思っていたのですが、入職した現場はFPDだったので、CRで撮影するときの心配はなくなりました。

その代わり、FPDはパソコンとつないで患者データをリンクさせるので、その際に患者名をミスると悲惨なことになります。。

場所によっては、リストバンドのバーコードを読んで患者データを照合させるところもありますが、入院したばかりとか、すぐリストバンドを外してしまう患者さんだとちょっとめんどくさかったりします。

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