診療放射線技師がブログを書いた方が良い理由

 2014年にこのブログを開設しました。その当時、僕は専門学校に通い始めた学生でしたが、「ブログでお金を稼げたら、自分の勉強にもなるし、バイト代わりにもなるな」くらいの感覚でやっていました。

それから、2016年3月に卒業して、2年ほどとある病院で診療放射線技師として働きました。

「ラジエーションハウス」が連載開始した頃で、テンション上がったのを覚えています。

以前ラジエーションハウスの監修をされている五月女先生にお話を伺ったところ、「二刀流」という話をされていました(前に書いたかな)

研究と臨床の両方を武器にすることで、道が開ける。ドラクエでいう、武器(やりたいこと)が研究で、守備(自分を守ってくれるもの)が臨床経験だと。

僕も少し年がいっていたので、「二刀流」を上手く構築したいなと思っていました。ちょうど、AIが流行りだした頃に、医療AIを日本でほぼ最初にやりはじめたベンチャーでインターンしていたので、臨床経験を積んだら、そこでAIの開発者に出戻りできたらと思いました。

ただ、技師の勉強していて、気づくと思いますが、CTやMRIの画像処理演算って数3以上の数学的知識がやまほど必要なんですよね。もちろんフーリエ級数とかは学校では勉強したけど、MRIで使われてるスパースモデリングとか、何回説明聞いても「なんのこっちゃ」なんですよね。

なので、その「二刀流」になるのは厳しかった。

技師をやめてから、3~4年経っていて、「もう診療放射線技師に関することは勉強しないかな」と思っていたのですが、ふいにこのタイミングでブログを開いてみたところ、昔の自分が、すごい真面目に記事をまとめていたことに今更ながら気づきました。

何かそれがすごい感激したというか、「俺、落ちこぼれだったけど頑張ってたな」と思いました。とってもいい財産だな、これ。。


ということで、お金がかせげるかせげないに関わらず、自分のこれまでの蓄積をみなさんぜひブログに書いてみましょう。秘匿情報でない限り、自分の中に残っている知見は、未来の自分を含めて誰かの財産になります。

コメント

このブログの人気の投稿

ポジトロン核種・サイクロトロン核種の覚え方

GM計数管のプラトー特性:スケーラーを使って

体表指標