Image JでMIP画像を作る方法


3次元の画像は画面上ではXY平面しか見ることが出来ない。そこで、Z軸で何枚かのスライスに切り分けることが出来る。このスライスをまとめたものをスタック画像と呼ぶ。
xy方向だけでなくz方向の情報も追加される。z方向の値はスライス枚数順であり、下のバーをスクロールすることで、スライスを移動させることが出来る。



MRIやCTをLCDの画面上で観察する為には、臨床現場ではAZEやZIOSOFTなどのワークステーションを使っていると思うが、
ここでは個人PCでも使えるフリーソフトImage Jでスタック画像を見てみよう。

File->Open Samples->MRI Stack(528K)を表示してみる。



左上:何枚目/全体の枚数が記載されており、下のスクロールバーをスクロールすれば、MRIの画面が動いていく。
MRIの画像は人体を横に輪切りにしたような画像がいくつも並んでいてスクロールすることで、輪切りにしている部位が変化していく。



このような3次元の動的変化を観察することも画像解析には必要な要素である。



<スタック画像のコマンド>
Image->Stacks->Add Sliceによってスライスを増やすことが出来る。


Image->Stacks->Set Sliceで特定のスライスに移動することが出来る。

<MIP画像の作り方>
特定のスライスを選択して、そのスライスの中での最大値や最小値を画像として表示することが出来る。(MIPやminIPと呼ぶ)

こんな感じ。それぞれのスライスの中で最も輝度の高い値をXY平面上に表示しています。

どのスライスを切り取るかは、観察したい部位にもよります。

また、3Dで再構成するとこんな感じ。


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