ホメオスタシスの乱れが全ての疾患の根本原因

内部環境とは生体を形成する細胞にとっての環境である細胞外液の状況を指す。

この内部環境は変動するものであり、ある範囲内に維持するメカニズムが働いている。このメカニズムのことをホメオスタシス(生体恒常性)と呼ぶ。

解剖学の先生が以前「病理の根本原因は、要はホメオスタシスの乱れなんだよ」とおっしゃっていた。実際つきつめて考えればそういうことになるのだろう。

学校で最初にもらう病理学の教科書に書かれていることから類推する。

総論でいうと、主な疾患はこの通り。

循環障害、代謝障害、老化、先天異常、炎症、免疫応答、感染症、腫瘍

これらは、内部環境が変化する理由が体の組織の機能異常なのか、免疫応答の機序によるものなのか、細胞の変性によるものなのか、いずれにせよ生体恒常性が維持出来なくなっている状態だと言える。

実際、このホメオスタシスで考えてみよう。

健康な人は血液やリンパ液が循環して、どこかで止まることが無いはずである。止まっていれば、それはうっ血や充血、あるいは浮腫という形で現れる。あるいは腫瘍という形で現れる。

そうなってしまうのは、循環をどこかで止めてしまう何かが存在するからだ。あるいは患者さんが何かが違うことを知覚しているかも知れない。(痛覚など)

消化管?消化器?泌尿器?呼吸器?循環器?脳神経系?様々な要因があるが、頻発する疾患は、特徴を掴み易いはずだ。。と思う。

各論をもっと勉強しよう汗

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