放射線セシウムは風化黒雲母が固定(Huffington Postより)

出典:Huffington Postより

放射線セシウムは黒雲母が固定(Huffington Post 2014/11/19)

以前CNICさんにお邪魔した時、飯館村の土をNaIシンチレーションカウンタで調べたら20000Bq/kgで0.2~0.3μSv/hの線量率を計測しました。

福島原発の周囲は原発由来のCsが土壌に付着していて、その為に作物などが汚染されているのではないか?ということで風評被害が問題になりました。

ただ、実際には一核種のエネルギーだけで見れば、人間の身体に一定量含まれている40Kの方がエネルギーが高いし、Csも土壌内の電荷を持つ鉱物によって大部分が固定されている為、作物が吸い上げる割合はそれ程大きくはないのではないか、と言われています。

この記事はそれと同じ原理でCsを固定することで除染をすることが出来るのではないでしょうか?(以下、訂正追加)ただ、雲母だと、イオン化するように思えないので、何らかの形で吸着しているのかも知れません。

イメージングプレート(IP)オートラジオグラフィーと呼ばれる放射線検出の手法を改良して、阿武隈山地の福島県飯舘村から採取した土壌を微細に解析した。数十ミクロンメートルの土壌微粒子の中から、IPを感光させた放射性微粒子を特定し、放射性セシウムを固定している多くの微粒子の正体を初めて明らかにした。これらの微粒子を電子顕微鏡内に移動させ、その形態や化学組成を調べた。
一連の解析で、放射性セシウムは風化黒雲母に多く固定され、この鉱物中に均一に存在していることを確かめた。室内実験でも、風化黒雲母はセシウムをよく吸着することが報告されており、その結果を裏付けた。(Huffington Postより)

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