PETよりも非侵襲なDWIBS


最新の画像診断でがん治療がかわる(リクルートキャリア)より

PETよりも非侵襲的にがんの治療経過を観察出来るDWIBSという手法があるそうです。

PETはサイクロトロンによって陽子をターゲット核種にぶつけることで生成した放射性核種を用います。人体の代謝でよく使われる物質の放射性同位体を用いれば、より細かい体内情報を知ることが出来るだろうということです。(錯体を作るよりも、体内動態は近いからだと思います。)

DWIBSは、MRIのDiffusion Weighted Imaging (拡散強調画像)を用いて、身体の組織情報を極力削り、がんの進行部分だけに注目をあてた画像で、見た目はほとんとPETに近いです。

ただ、標識化合物を使っていないので、静脈注射する必要がなく、放射線被曝を受けることもありません。高い医薬品を使う必要も無いのです。

また、2週間に1回の頻度で観察することが出来るらしく、短い期間で経過を見ることが出来るのです。

つい最近、この手法を開発されている先生が海外で学会発表をされていたそうなので、今後MRI関連で手法が広がっていくかもしれませんね!

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