3Dプリンタによる臓器モデリングはCTやMRIの技術革新の賜物
出典:NEWS ZERO 公式Facebookページ |
Bio-Texture Modeling(生体質感造形)は、ファソテック社の3次元設計技術と神戸大学大学院医学研究科との医工連携で開発された生体モデル製作技術だそうです。
CTやMRIなどの医療診断装置から得られたDICOMデータから人体の各部位(骨・臓器など)の質感(可視化・感触・硬さ・柔らかさなど)を持った精密な3次元医療生体モデルを作ることが出来るのです。
CTのスライス厚が極限まで薄くなったり、MRIのSN比が向上したことで、精度の高いDICOMデータが得られるようになってこうしたことが出来るようになったんですね。
(そういえば、この前、CTとMRIの日常点検項目を書きなさい、という問題があって出来なかったな。。。復習せねば。。。)
出典:ファソテック |
内部の血管まで再現されていて、CTのアキシャル断層像では分からなかった全体像が手に取るように分かりますね。因みに、肝実質を担う肝細胞と門脈系は別々の物質でモデリングしています。すごすぎ。学校の授業でこれ見たら一発で肝細胞がんのこと分かるじゃんか。。!
一方で、CTやMRIは元々X線の線減弱係数の分布や核スピンの差を励起パルスを利用して可視化しているに過ぎないので、なんでもかんでも組織の構造を正確に識別して3D化できる訳ではないよね、、という話もあります。
アイソロピックでノイズの少ない画像を得る為には、高解像度のCTやMRIとかを使っていて、そう簡単に誰もが発注して使える代物でもないと思います。。が、それでも、インパクトとしては凄いですよね。
この3Dモデリングを開発している先生の本も面白いです。
Amazonより |
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