放射線取扱主任者試験1種:今年の速報
放射線取扱い主任者試験1種が終りました。合格通知ですが、10月に官報による公表か、原子力規制委員会のHPに実名が掲載されるとのこと。また、合格した人には合格証が送られてくるそうです。
いやー楽しみだなー(棒読み
ここで、これまでの勉強してきて分かったこと、今後一種を皆さんが受けるときにこれをやっておいた方がいいよということをまとめていこうと思います。
過去問や他の資格の情報についてこちらでまとめてみました。
そもそも放射線取扱主任者試験ってなんだっけ?
放射線取扱主任者とは、医療現場や工場などで、主に加速器や放射線核種を沢山取り扱う際に取得していなければいけない資格です。治療では、資格を持っていない人だと歯科医師さんや医師が主任者になることが出来ます。研究室でも必要になるそうですね。
何故かというと、放射線を発する物質は使用や廃棄に非常に厳格な取り決めがあり、素人に勝手にやらせてしまうと大変なことになるからです。
この資格は診療放射線技師を目指す人は取得しておくと、就職にも有利だし、将来現場で働く上でもメリットが大きいと思います。他にも放射線治療を行う上で線量計算をする医学物理士という資格が最近出来ました。
医学物理士を勉強する環境としては、首都大でカリキュラムを組んでいるそうです。
試験直前までの対策
さて、最初は、こちらの問題集を4月くらいに買いました。
ただ、その時は、まだパラパラと読んでみて、何となく過ごしていました。
私は専門学校で専門科目の勉強をしていたので、実際に本格的に勉強を始めたのは1ヶ月程前でした。
独学でやろうとしたら、まずは、どういう原理が絡んでいるのか、まとめながら文脈を掴むところから始めていくのがいいのかなと思います。
因みに、マスターノート、重要問題集トレーニングは買いませんでしたが、あくまで参考書としてやりこむ意味では買ってもいいと思います。
6月に概論と問題集を買う。
クラスで受ける知り合いが、読んでいる放射線概論と過去問題集を見たら、かなり細かいことまで書いてあるので、「これはちょっと覚える分量が全然違うんじゃないか?ww」と焦って、概論と問題集を買いました。
ただ、試験前というのと、医療系の記事を書くアルバイトなど他にもいくつかやっていることがあって、なかなか手につきませんでした。
1ヶ月前から始める
さて、放射線概論と過去問を片手に勉強を始めてみたものの、授業でもやっていない内容が沢山あって、正直最初はまるで分からない、、という状況でした。
ひとまず一番最近の2013年の過去問の一問一答を解きつつ、答えを見てチェックして、考え方を概論と過去問で確認するという作業を行っていました。
試験直前は、過去問を原子力安全技術センターのホームページからプリントアウトして、解いてみて、正しい箇所、間違っている箇所を確認して分からないところをまとめる、、を繰り返していました。
例えば、化学の問題で熱中性子を衝突させた時に生成する放射能の式は
nfρ[1-(1/2)^t/T]
(n:ターゲット核の原子数、f:照射粒子フルエンス、ρ:反応断面積、T:半減期 t:照射時間)
という式になります。初見なんじゃこりゃとなると思いますが、要は、粒子の束がどれだけの的(原子)に当たるのかをn×f×ρは示していて、それで生成した娘核種が壊変した分を引き算しているんだ、と理屈を分かると理解出来ます。
これは、その場その場で理屈を考えることが出来て、法則を見つける頭があれば一番いいですが、分からなかったら、問題を解いて慣れてしまった方がいいです。
問題集だと、一問一答式になっているため、紙で隠しながら解かなければならず、あんまり効率がよくないので、何度も本番形式でやってみて、問題の傾向を見ておくと良いと思います。
今年の問題は物化生が鬼門。他は、、例年通りかやや簡単だった?
さて、放射線取扱い主任者試験ですが、試験地は札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡にあります。東京は二つ試験地があって、今年は中央大学後楽園キャンパスか、帝京科学大学北千住キャンパスでした。ご飯はコンビ二で買っとくといいです。回りに食べるところ何も無いです。
科目としては、以下のような感じです。
1日目
10:00~11:45:物化生(105分)
11:45~13:20:休憩
13:30~14:45:物理学(75分)
14:45~15:20:休憩
15:30~16:45:化学(75分)
2日目
10:00~11:45:管理測定(105分)
11:45~13:20:休憩
13:30~14:45:生物学(75分)
14:45~15:20:休憩
15:30~16:45:一種法令(75分)
物化生とは、物理学・化学・生物学を混合した総合問題です。今年ですが、この最初の物化生が最も難しかったです。物理・化学は過去問でも基礎知識を応用して自分で式を導き出すような問題がとても多く、難しかったですが、後半の生物学の問題で巻き返せるな、と踏んでいました。
今年は、これまでの過去問には無かった形式で物理学も化学もかなり難しく、出題され、
生物学の問題も今迄に無かった問題で、挽回の余地が相当少ないというダブルパンチをもらいました。5割いってるかなあ〜
ただ、他の科目は例年並み、、か、むしろ簡単な科目もあったのではないかと感じました。
<参考>
いやー楽しみだなー(棒読み
ここで、これまでの勉強してきて分かったこと、今後一種を皆さんが受けるときにこれをやっておいた方がいいよということをまとめていこうと思います。
過去問や他の資格の情報についてこちらでまとめてみました。
そもそも放射線取扱主任者試験ってなんだっけ?
放射線取扱主任者とは、医療現場や工場などで、主に加速器や放射線核種を沢山取り扱う際に取得していなければいけない資格です。治療では、資格を持っていない人だと歯科医師さんや医師が主任者になることが出来ます。研究室でも必要になるそうですね。
亀田メディカルセンターより抜粋 |
何故かというと、放射線を発する物質は使用や廃棄に非常に厳格な取り決めがあり、素人に勝手にやらせてしまうと大変なことになるからです。
この資格は診療放射線技師を目指す人は取得しておくと、就職にも有利だし、将来現場で働く上でもメリットが大きいと思います。他にも放射線治療を行う上で線量計算をする医学物理士という資格が最近出来ました。
医学物理士を勉強する環境としては、首都大でカリキュラムを組んでいるそうです。
試験直前までの対策
さて、最初は、こちらの問題集を4月くらいに買いました。
ただ、その時は、まだパラパラと読んでみて、何となく過ごしていました。
私は専門学校で専門科目の勉強をしていたので、実際に本格的に勉強を始めたのは1ヶ月程前でした。
独学でやろうとしたら、まずは、どういう原理が絡んでいるのか、まとめながら文脈を掴むところから始めていくのがいいのかなと思います。
因みに、マスターノート、重要問題集トレーニングは買いませんでしたが、あくまで参考書としてやりこむ意味では買ってもいいと思います。
6月に概論と問題集を買う。
過去問題集:解説と概論が一対一で対応しているけど、やや難解 |
概論:試験や過去問のマニアックそうな問題は大抵ここに書いてある(書いてないのもあるw) |
クラスで受ける知り合いが、読んでいる放射線概論と過去問題集を見たら、かなり細かいことまで書いてあるので、「これはちょっと覚える分量が全然違うんじゃないか?ww」と焦って、概論と問題集を買いました。
ただ、試験前というのと、医療系の記事を書くアルバイトなど他にもいくつかやっていることがあって、なかなか手につきませんでした。
1ヶ月前から始める
さて、放射線概論と過去問を片手に勉強を始めてみたものの、授業でもやっていない内容が沢山あって、正直最初はまるで分からない、、という状況でした。
ひとまず一番最近の2013年の過去問の一問一答を解きつつ、答えを見てチェックして、考え方を概論と過去問で確認するという作業を行っていました。
試験直前は、過去問を原子力安全技術センターのホームページからプリントアウトして、解いてみて、正しい箇所、間違っている箇所を確認して分からないところをまとめる、、を繰り返していました。
4ページを1枚で印刷しようとすると向きが逆な時があるんで注意して下さいw |
一種 法令のまとめ |
例えば、化学の問題で熱中性子を衝突させた時に生成する放射能の式は
nfρ[1-(1/2)^t/T]
(n:ターゲット核の原子数、f:照射粒子フルエンス、ρ:反応断面積、T:半減期 t:照射時間)
という式になります。初見なんじゃこりゃとなると思いますが、要は、粒子の束がどれだけの的(原子)に当たるのかをn×f×ρは示していて、それで生成した娘核種が壊変した分を引き算しているんだ、と理屈を分かると理解出来ます。
これは、その場その場で理屈を考えることが出来て、法則を見つける頭があれば一番いいですが、分からなかったら、問題を解いて慣れてしまった方がいいです。
問題集だと、一問一答式になっているため、紙で隠しながら解かなければならず、あんまり効率がよくないので、何度も本番形式でやってみて、問題の傾向を見ておくと良いと思います。
今年の問題は物化生が鬼門。他は、、例年通りかやや簡単だった?
さて、放射線取扱い主任者試験ですが、試験地は札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡にあります。東京は二つ試験地があって、今年は中央大学後楽園キャンパスか、帝京科学大学北千住キャンパスでした。ご飯はコンビ二で買っとくといいです。回りに食べるところ何も無いです。
科目としては、以下のような感じです。
1日目
10:00~11:45:物化生(105分)
11:45~13:20:休憩
13:30~14:45:物理学(75分)
14:45~15:20:休憩
15:30~16:45:化学(75分)
2日目
10:00~11:45:管理測定(105分)
11:45~13:20:休憩
13:30~14:45:生物学(75分)
14:45~15:20:休憩
15:30~16:45:一種法令(75分)
物化生とは、物理学・化学・生物学を混合した総合問題です。今年ですが、この最初の物化生が最も難しかったです。物理・化学は過去問でも基礎知識を応用して自分で式を導き出すような問題がとても多く、難しかったですが、後半の生物学の問題で巻き返せるな、と踏んでいました。
今年は、これまでの過去問には無かった形式で物理学も化学もかなり難しく、出題され、
生物学の問題も今迄に無かった問題で、挽回の余地が相当少ないというダブルパンチをもらいました。5割いってるかなあ〜
ただ、他の科目は例年並み、、か、むしろ簡単な科目もあったのではないかと感じました。
<参考>
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