骨格筋について

骨格筋の最も小さな単位は、筋原線維から構成されており、筋原線維があつまり筋線維となり、筋線維が束となって筋束となる。

筋原線維の収縮はアクチンミオシンの相互作用によって行われる。筋原線維があつまって出来る骨格筋線維は酸素を用いてミトコンドリアが活性化する好気的代謝を行うⅠ型と嫌気的代謝を行うⅡ型とがある。

Ⅰ型が姿勢維持など、瞬間的な収縮速度を必要とせず(遅筋)、ミオグロビンやミトコンドリアを多く含む(赤筋)。

Ⅱ型は瞬間的な収縮速度が速く(速筋)、ミオグロビンの量が少ない(白筋)。

身体の様々な部位によって、これらⅠ型、Ⅱ型に別れていて、日常生活の機能を果たしている。スポーツなら、ラケットの素振りはⅡ型の白い筋肉、身体の体勢維持はⅠ型の赤い筋肉である。(人間にも赤身と白身があるのだろうか・・?)

神経線維には、運動神経線維知覚神経線維があり、割合は6割4割である。筋に収縮する命令を伝える遠心性線維が、運動神経線維であり、運動性神経線維とそこからでる胞体突起をあわせて運動ニューロンと呼ぶ。

1つの筋線維は、通常1個の神経終板をもつが、2個以上持つ場合もある。1つの運動神経線維とこれに支配される筋線維をあわせて運動単位と呼ぶ。

運動単位で考えると、身体の部位によって、運動単位の大きさが様々なである。手のように細かい動きが必要な場所の場合は、筋線維や神経が細かく入り組んでおり、必要な運動機能が沢山あるので、運動単位自体が小さいが、臀部など細かい動きが必要な場所では、1つのニューロンで200個以上の筋線維を支配している場合がある。

知覚神経線維は、知覚したインパルスを中枢神経に伝える働きを持つ。

痛覚や筋肉の収縮・伸展の感覚を脳や脊髄に信号として送る求心性線維である。深部感覚は特に、筋紡錘が終末構造になっている。

筋肉の痛みであるとか、筋肉を動かした時の感覚はこの神経線維によって中枢神経に伝わり、「痛い」とか「しっくりくる」といったような感覚になる。

こうした用途によって異なる筋肉や、その動きの指令を司る神経によって、人は姿勢を維持したり歩いたりなどの日常的な活動ひとつひとつを行うことが出来る。

では、これらの筋肉の機能は何でコントロールされるか??基本的には張力の大きさによる。つまりどれだけひっぱることが出来るか、(切れ易い=筋肉痛になり易い、そこまで激しい運動をしない)による。それは収縮に関与した筋線維数により。最大の張力は筋線維の太さに比例する


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