関節の機能

整形外科学は、運動器の治療を通して患者のQOLを保障する診療分野の一つである。

運動器には主に、骨格系と骨格筋があり、これらは立つ、座る、歩くといった運動を司っている。そして、これらを統御するのは脳や脊髄から伸びる神経系である。そして、これらの運動は、我々の日常生活を営む為にも欠かせない存在である。

病理の典型としては、痛みやしびれといったものがあり、様々な発生機序が考えられる。

関節には運動と支持の性質があり、関節運動が平滑に行われる為に関節軟骨の組成と滑液が存在する。

これら骨や関節が適切に描出される為にポジショニングや角度などは知っておかなければいけない。

分類としては以下の通り

①部位別:体幹・四肢の全て
②器官別:脊椎・脊髄末梢神経・関節・手足
③病態別:先天性疾患・変形・炎症・骨軟部腫瘍・加齢変性・骨折・脱臼などの外傷。

関節リウマチの治療、スポーツ医学、リハビリテーションなどは整形外科の範囲になる。

治療手技としては、四肢・体幹の解剖・運動機能を確認して、疾病や損傷における特有の症状や所見を確認する。X線写真や造影検査により骨格を確認。軟部をMRIで確認することが出来る。現在では三次元CTやMRIがよく用いられるようになっている。

また、同時に生化学検査を行って疑わしい疾患をみたり、電気生理学検査、核医学検査、歩行分析などを行う。

主目的としては、運動機能の回復であり、解剖学的復元ではない。つまり元通りの体に戻らなくてもまずは、歩いたり動いたり出来るような体にしようということが主目的になる。切った貼ったでなく、保存療法(理学療法)が求められることもある。

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