骨の構造について

<骨の各部位>
骨は骨膜と骨質と骨髄からなる。

骨膜は繊維性結合組織で、骨の保護を行い、骨の栄養供給を栄養孔を通じてフォルクマン管より行っている。

骨質は緻密骨と海綿骨に分かれており、緻密骨はハバース系という円柱形の構造をしており、内部にハバース管という管が縦に通っていて、フォルクマン管と直行するような形で連絡している。海綿骨は多数の空洞をもった骨端部分である。

<骨の代謝と成長>
骨は細胞であるので、代謝と成長を行う。

代謝は主にホルモン、カルシウム、運動に寄る負荷で行われる。ホルモンは主にカルシトニン・副甲状腺ホルモン・ビタミンD3が関係している。骨は成人の場合、全体の3〜5%が吸収と再形成を繰り返しており、破骨細胞と骨芽細胞によりリモデリングしている。リモデリングが機能していない場合は、骨粗鬆症になる。

また、成長は軟骨内骨化と結合組織性骨化がある。軟骨内骨化は幼児期の硝子軟骨から徐々に軟骨内が石灰化し、海綿骨が形成されていくプロセスである。これは縦に成長し、骨膜が骨化することでだんだん骨が太くなっていく。子供の頃は骨端部に骨端軟骨の部分がX線撮影では濃度が低く出るため、骨と骨の間が離れているように見えるが、これは内骨化のプロセスの段階だからである。成熟した骨は骨端軟骨は消滅し、骨端線が残る。

一方、結合組織性(膜内骨化)骨化は、皮質骨が骨膜から形成され、横径成長を行う。


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