ざっくり社会保障制度

国家が貧困であったり低所得で一定以上の生活条件を維持出来ない人達の為に国民を救済する仕組みが、社会保障制度である。



社会保障とは、狭義でいうと、社会保険と公的扶助の二つの領域があるが、社会保険は自動車保険や生活保険と同じで毎月支払っている額に対する保障なので、お金を支払っている人を対象に救済措置を行う。一方で、公的扶助は、生活が本当に苦しくてこれ以上は無理だ、という人に対して、お金や様々なサービスを提供するというもの。

社会保険(しゃかいほけん)とは、事前に強制加入の保険に入ることで、国民の生活全般における事故(リスク)に備えて、事故(リスク)が起こった時に生活を保障する相互扶助の仕組みである。日本では、医療保険、年金保険、介護保険、雇用保険、労災保険の5種類の社会保険があり、現金または現物支給である。

保険とは、事故のリスクに備えて、財貨を拠出して共通の準備資金を作っておき、それにより、
日常生活を安定させるという仕組み。社会保険はそれを社会全体に範囲を広げ、様々な貧困のリスクを緩和し、国民が安心して生活出来るように設計されている。

日本の社会保険は、戦後の1961年の国民皆保険達成によって、制度が確立した。それから、時代の変遷に応じて、制度の改定が行われてきた。

日本の社会保険の対象は、法人、個人、事業主の種類に応じた保険集団によって分類されている。


公的扶助は、個人レベルでは貧困状態を抜け出すことが出来ない人達を対象に、公費をもとにして権利としての扶助を行う制度である。

ただし、条件としては、資産が本当に無いのか(貧困の事実認定を行う為のミーンズテスト)、きちんと手続きをしているのかどうかを行政の側は見ている。

生活保護は、お金が無い人の為に最低限度の社会的生活を行えるようにする為に存在している。

住む場所や衣服、食事などから、出産、教育、医療サービスなど様々なサービスを現金支給あるいは現物支給によって提供される。

但し、節制して、勤勉に勤める意欲があることが前提である。

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