撮影に利用されるX線とその撮影条件

まず、放射線とは物質を電離する能力を持つ電磁波または粒子線のことである。

このうち粒子線には、α線、β線、電子線、中性子線が存在する。

一方、電磁波には、γ線、X線が存在する。

これらのうち医療画像の撮影に特に用いられるのはX線である。

X線には、おおまかに特性X線(示性X線:線スペクトル)と、制動X線(阻止X線:連続スペクトル)というものに分類されるが、そのうち特に制動X線をよくつかう。

(X線管の中からX線が作り出されるプロセス)

1,交流を直流に整流し、直流電源から電流(電子の流れ)がX線管に流れ込む。
2,陰極から熱電子が発生
3,熱電子が加速.
4,陽極ターゲット(Wタングステンがメインだが、Moモリブテンの場合もある)への衝突
5,電子の運動エネルギーが変換されX線として放出される。

管電圧に比例してX線も増加する。

(撮影条件)

1 管電圧(kV)
2 管電流  (mA)
3 時間(s)
4 撮影距離(SID)
5 増感紙
6 フィルム
7 グリッドの有無

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