蝶形骨と側頭骨は必ず覚えろ!!

(2014/9月2日追記)

蝶形骨のレイアウトと側頭骨のレイアウトは必ず覚えないといけないみたいです。


この動画YouTubeにあったんだけど、スゴい分かりやすいです。参考になります。

逆にそれを覚えてさえいれば、頭の中に脳のどの部分が入っていて
どんな風にレイアウトされているかが分かるからだ、と先生はおっしゃっておりました。。

入り組んでいますが、大脳があり、小脳があり、
トルコ鞍に下垂体がのっかる。下から横から支えているのが蝶形骨と側頭骨なのです。 下垂体の上に視床下部・視床がある。
ちょうどその近くで視神経の交叉部分がある。

解剖の教科書だと分かり辛いのですが、例えば、内頭蓋底って、脳が入っている頭蓋の
底の部分の骨だと、多分眼のちょっと下くらいで切ったら、あんな感じの面が見えるだろうと思います。

→今思うと眼のちょっと下くらいというのは眼窩下縁と外耳孔上縁を結ぶABL(人類学的基準線)や外眼角と外耳孔上縁を結ぶOMLineのことを言いたかったんだろうなと思います。CTの輪切りはOMLineを基準にしているらしいですね。

内耳はほぼ脳の一部といってもいいほど、脳の近くにレイアウトされている。
中耳・内耳は側頭骨に囲まれた錐体内部に位置します。三叉神経の上顎枝・下顎枝が走行する卵円孔・正円孔も錐体の近くにあります。

頭の中に包まれているのは、人間にとって重要な感覚や判断を司る部分で、それに関係する器官や神経が内部に入っています。MRIやCTの画像から外科治療の為の計画を立てる上で、神経の走行を知っておくことは必須です。脳神経科の先生は、特に意識されていました。

先日お邪魔したAZE展の中で最終選考に残った発表の中に、「内視鏡下副鼻腔手術(Endoscopic sinus surgery:ESS)ナビゲート動画」というものがありました。副鼻腔内の患部除去という外科治療をする為に、MRIの画像から作成したナビゲート動画により、どこに神経が走っていて、それをどう避けて治療するかといった筋道を患者に分かり易く説明することが出来る、と言っていました。そこでも蝶形骨は絡んできます。

因に鼻腔にも嗅細胞があり嗅神経でつながり篩板を通って嗅球へつながっていると。嗅球は細くなっていて一見すると末梢神経のように見えるけれど大脳の一部です。嗅神経が脳神経です。

蝶形骨は小翼と大翼に分かれており、その隙間から上眼窩裂(眼球が入る空間
へつながる場所)が広がっている。動眼神経・滑車神経など眼を司る運動神経は
眼球の後方から入るので、上眼窩裂から入る。

視神経は視神経管という別の通り道から入ります。

因みにどの神経がどの孔を通るかはこちらを参照下さい。

脳神経の走行する孔ガイド(2014/9/2更新)

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