電気に関する主な組み立て単位

物理では何らかの変化が観測出来たかどうかを調べている為、

それを客観的な形に直す為に数学を用いて、ある単位を基準に
変化の差とその因果関係を測定している。

基本的には別々の要素ならば、強め合うはかけ算、弱めるものは割り算、
同じ動線内では足し算引き算が原則である。

距離が遠ければ、お互いのエネルギーは弱めるし、
逆に磁気や電気が二つ存在していれば、お互いの磁気や電気を強めてくれる。


そしてそれぞれの性質のエネルギーが具体的な力をどこまで持ち合わせているかを
1kgの物体を1m/s2の加速度で加える力F(N)で表している。

また、時間単位や空間、長さ単位でこまぎれに変化を測定したいからこそ
C/m2とかV/mといった単位が出てくる。



<電気>

電荷・電気量:クーロン:C

Q[C]=I[A]・t[s]

電束密度:クーロン毎平方メートル:C/m2
…1平方メートル以内にどれだけの電荷が存在しているか。

電界の強さ:ボルト毎メートル:V/m

E[V/m]=V[V]/I[A]

電圧・電位:ボルト:V

V[V]=P[W]/I[A]

静電容量:ファラド:F

誘電率:ファラド毎メートル

<磁気>

磁界の強さ:アンペア毎メートル:A/m

磁束密度:テスラ:T
…1平方メートル以内にどれだけの磁気性質が存在しているか。
T=Wb/m^2

磁束:ウェーバー:Wb
…磁気性質の強さ
φ[Wb]=B[T]S[m^2]

超磁力:アンペア:A

インダクタンス(自己):ヘンリー:H
…電流の変化に対する磁気の変化量の比率

磁気モーメント:A・m^2 Wb・m

透磁率:ヘンリー毎メートル
…磁気が通っている媒質がどれだけ磁気を通し易いか。

磁気抵抗:アンペア毎ウェーバー、ヘンリーの逆数:A/Wb H^-1
…磁気の変化量に対する電流の変化(磁気があまり変化しないのに電気をすごい食っていれば、電気エネルギーから磁気エネルギーへの変換効率が悪いので磁気抵抗が強いことになる。

電気抵抗:オーム:Ω 
…電流の変化量に対する電位・電圧の変化(電流I(1秒ごとの電子の流れ)があまり強くならないのに電荷に対する仕事量Vが高ければ、電流を流す効率が悪いので電気抵抗が強いことになる。)

R[Ω]=V[V]/I[A] 

コンダクタンス(流れ易さ):ジーメンス:S

G[S]=1/R[Ω]

抵抗率:オームメートル:Ωm
…その媒質がどれだけ電荷の移動に対する仕事量が高いか。長い距離であるほど強くなり、断面積が広ければ電子も流れ易いので弱くなる。

R[Ω]=ρ・[m]/S[m^2] 抵抗×長さ÷断面積






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