写真の基礎

最近の病院の現場では、ハードディスクにレントゲン写真を取り込むケースが多くなっておりますが、銀塩写真のフィルムを使っている場所も残っているそうです。

その為、診療放射線技師となる為には、「そもそも写真とはどんな仕組みで作られるものなのか?」について知っておく必要があるそうです。

そもそも、写真の特徴にはどんなものがあるでしょうか??

これには、以下のことが挙げられます。

1被写体を構成する空間的な分布を正確に視覚的に認識可能
2誰でも見られる。
3記録・表現する時の時間設定が出来る。
4直接目視出来ない物体・内部構造を記録表現できる。

一見、写真というと、フォトブックやアルバムを連想しそうですが、4だけ見ると
放射線の画像診断のことかなーと思ってしまいますね笑

しかし、放射線画像も実は写真のカテゴリーの一つです。なぜなら眼に見えない光
(X線・γ線)を用いて、眼に見えない人体内の様子を画像にするからです。

人に見せられる写真(ポジ画像)を作るまでのプロセスとして
ネガ・ポジ法、直接反転法、現像反転法、拡散転写反転法などがあるが、基本的なところ
は原理は同じです。

(写真の基本プロセス)
①光やX線が照射され、被写体の姿を、放射エネルギーの分布によって映像として感光材料に投影する。(撮影・露光)

②感光材料が受け取った放射エネルギーを強度や波長の違いで化学変化を起こす。その際にできた眼に見えない像を潜像という(latent image)(感光・潜像形成)

③潜像が形成された感光材料に、化学的な処理(水洗・定着)を加えて眼で見える画像にする。(現像処理:画像形成・画像固定)

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