高齢者社会と高齢者医療

現代社会においては、都市社会化や高齢化社会への移行といった様々な変化が起こっており、それに伴い、社会福祉・社会保障の考え方も変わりつつある。

特に高齢者の割合の増加によって医療負担が増加している問題がある。衛生環境の発展や医療・医学の発展により高齢者の人口に占める割合が増える傾向は先進国特有であるが、日本では特に急激に進行している。

因に実はお隣の中国でも急速に高齢化が進行している。中国は経済は資本主義だが、ライフラインは社会主義の考えなので、基本的に教育と医療は無料である。日本の場合だと医療の負担は1割なので、状況は似ていると言えるかも知れない。

高齢化社会における医療福祉の問題は大きく3つある。認知症の増加、単身世帯高齢者の増加、慢性疾患の増加である。

まず認知症について

2012年の日経新聞の記事によると、認知症の65歳以上の方の人数が300万人以上を越えており、厚労省も新たな認知症対策を始めるそうだ。。

認知症(痴呆症)の要因としては、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症がある。
認知症のお年寄りはどこに行ってしまうか分からない。その為、病院に入院させたいが、入院させたくても収容スペースがない。その為に在宅介護をせざるを得なくなってしまう。

次に単身世帯高齢者の増加について

都市と農村とが二極分化しており、若年層が都市へ出て行く中、高齢層が農村に残っているケースが多い。その為、高齢者夫婦のどちらかが亡くなってしまうと単身世帯へ容易に移行することになってしまい、いかに生活をサポートするかが大切になってくる。

(この文を書いている筆者の父方の祖母も夫を亡くし、古い田舎の家に一人で暮らしていたが、肉体的衰えで一人では生活困難になった為、近くのケアハウスに入ることになった。その間、父はよく実家へ帰っていた。)

三つ目に慢性疾患の増加について

高齢者の病気は、今後完治せず一生つきあって行かなければいけない慢性疾患をわずらっているのが特徴である。その為、病気と生活を共存しながら、いかに普段の生活態度をサポートしていくかが必要になってくる。


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