高齢者以外の福祉と医療問題

社会は健全者のみでなく全ての人で成り立っている。これがノーマライゼーションの考え方である。

その考えを前提にして、医療は人々にどこまで寄り添って行けるかは考えていかなければならない。高齢者以外の方々も何らかの原因で医療のお世話になる可能性があるからだ。

具体的には、植物状態患者のケア、リハビリテーション、社会的要因による疾病、ターミナルケアなどが挙げられる。

まず、植物状態患者や神経系難病を患う患者のケアは、24時間必要である。

また、リハビリテーション医学の発達により、社会復帰をいかに円滑に行うことが出来るかも医療現場で補完するようになった。そのため医療と福祉との連携の必要性も考えなければいけない。(参考:IL運動)

労働災害や職業病など社会的要因によって患う疾病に対処していく必要もある。社会的活動と疾病は密接に関係している。そして時代によっても変わっていく。

重産業が盛んだった高度経済成長期はプレス加工の町工場が多く、プレスの際に指を切断してしまうなどの災害が発生していた。下町には今でもそういう人が多いらしい。今では、サービス業が中心となり、コンピュータや対人関係で仕事をするようになってきた為に、精神疾患が職業病になってきた。患うのは身体より心である。

死期を病院で迎える人もいる。医療費の3割は治る見込みの無い人向けの医療に使われている。こうしたターミナルケアの必要性も考えていく必要がある。

ホームレス患者の治療も福祉対策として必要である。経済的貧者であるホームレスの方々は、結核や感染症などを患い易い環境にある。

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