サーカディアンリズム

人間は内部環境を一定に保ち、出来る限りいつでも健康に活動出来る状態を維持しようとするが、様々な生理機能を維持させる為に、外の環境や自分の活動時間帯に応じて生理機能をコントロールしている。
こうした、人間が持っている24時間周期の日内リズムをサーカディアンリズムという。
12時間周期の半日リズムはサーカセミディアンリズムという。

例えば、朝明るくなれば、目が覚め、暗くなると夜眠るのも24時間周期の日内リズムの一つである。時差ぼけの場合は、海外では日の出ている時間帯がずれる為に、日内リズムが
崩れ、体調に影響することがある。

睡眠のサーカディアンリズムをコントロールしているのは、脳の松果体から分泌されるホルモン、メラトニンである。

サーカディアンリズムの例

体温の日内リズム
早朝の睡眠中に一番低く、その後徐々に上昇して夕方にピーク。だいたい1℃前後の差がある。

循環器系の日内リズム
心拍数や血圧は日中高まり、夜間睡眠時に低くなる。

自律神経系の日内リズム
一般には、日中に交感神経系の活動が高まり、夜間に副交感神経系の活動が高まる。

ホルモンの日内リズム

1副腎皮質ホルモン(血糖値上昇、ナトリウムイオン吸収)
早朝に高まり、深夜に最も低い。

因みに副腎皮質ホルモンは代謝の中で重要な役割を果たし、このホルモンが機能しないと
身体の脱力感などにつながる。

2カテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン・ドーパミンなど血圧調節のホルモンを分泌させる)
は高く、の睡眠中は低くなる。

3メラトニン(松果体から分泌、睡眠作用→睡眠と覚醒のリズム調整)
夜間に増えて、昼間低下する。

4成長ホルモンGH
:入眠直後の眠りが深い時間に急激に高まる。・・なので、夜更かししてちゃんと寝てないと背が伸びない!笑

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