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勉強しないと。

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最近はレポートが多いです。  うちの学校は二期制で、9月の前期末と12月の後期末試験でだいたい成績が決まります。その為、12月まで若干時間に余裕が出るといえば出る。一方で再試験を受けている人はいつまでたっても気が休まらないかも知れないです。勉強に慣れてない人は特に大変だと思います。技師さんは医師以外では一番勉強する資格らしいですが、まさにそうだなって思います。  大学と専門学校は基本カリキュラムが同じです。また就職出来るかどうかもその病院がどの学校出身の方を採用したいか?によって傾向があるというのも聞いたことがあります。ただ、ある程度の基礎学力を見たいので面接がそろそろ始まる最高学年の9月くらいまでにはだいたい仕上げておいた方がいいのだと思います。  病院だけでなく、企業就職や編入学といった別の進路方法もあります。各モダリティのメーカーさんに就職したり、国公立の大学に学士編入するという手もあります。聞く限りそれぞれに大変な点があります。 ただ、やっぱり、まずは基本的なことを学校で全部きちんと理解してそれを実践で応用出来るようになることです。頭で分かっていても、、では仕方ないです。もう少し頑張ろうと思います。

診療画像機器工学実験レポート(X線一般装置の解像力)

専門学校は職業訓練校です。なので、大学より1年短い3年という期間の間に様々なカリキュラムを詰め込んでいきます。実験も大変です。 実験の目的は、アナログとデジタルの違いを理解し、CRのシステムを理解することです。 例えば、アナログの場合は、階調度やコントラストを示す特性曲線はまいどまいどの撮影によって異なります。 (拡散光濃度計or平行光濃度計を用いる。平行光は平行な光しかキャッチしないが、拡散光は2π方向の光を検出するので、光の逆数である濃度で考えると平行光濃度の方が高い:キャリア係数>1) 一方、デジタルは、システム側によって感度(S値)を編集することが出来るため、撮影後に修正を加えることが出来るため、ほぼ同じような可視画像を得ることが出来ますが、アナログが持つ連続性をもったデータを離散データに変換するので、その際に読影に必要なわずかな差(コントラスト)を失っていないかどうかは気をつけなくては行けません。 夏休み前には、X線一般撮影装置の解像力を測る実験を行いました。スターパターン、スリットカメラなどを活用して、焦点サイズによって装置の解像力がどう変化していくのか調べます。 具体的にどんなことをするのか。。話すと長いんですが、詳しくはこちらです。。(早く考察書かないと。。!) <実験> 本実験は、3つの方法により焦点サイズを測定し、一般 X 線撮影装置の X 線分布と解像力について考察する。ここで、以下の仮説を立てる。 ①    X 線分布は、その発生装置の構造から一定の広がりを持つ為、ある周波成分において分解能が小さくなる。 ②    X 線撮影装置の性能規格において X 線の広がりが許容出来る範囲がある程度決まっており、焦点の大きさが決まっている。 2 .  実験原理 X 線発生装置は、陰極に熱電子を発生させ、高電圧をかけることにより、陰極から陽極へ加速させ、陽極ターゲット物質に衝突させることで制動 X 線を発生させる装置である。 この熱電子を衝突させる範囲により、発生する X 線の広がりも変化するが、お互いの熱電子が負の電荷によって広がりを持ってしまうと発生する X 線も広がってしまい、画像の空間分解能を下げること...

読書感想文:放射線と人間〜医学の立場から〜①

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読書感想文で読んでいる2冊目の本です。 放射線と人間〜医学の立場から〜 という本を、Amazonの中古で安く買って読んでいます。 この本自体はかなり古く、初版が1974年なので、書かれている現状もかなり古いですが、逆に参考になることも沢山ありました。 19世紀末にレントゲンがX線を発見し、ほどなくして医療へのX線利用が始まりましたが、放射線に関する正確な知識が無かった為に、直接高濃度のX線を照射しており、それによる急性障害を引き起こしていたそうです。 急性障害については恐ろしい表現が並べられています。皮膚の水泡が発生する、髪の毛が抜けるといった軽い症状から、放射線被爆による自律神経の障害による嘔吐、造血器官の障害に寄る血球の一時的な急減といった症状、果ては、腸内の繊毛細胞の死滅による消化吸収不全、細菌感染による死、中枢神経を侵されることによる死、が挙げられていました。 職場環境の劣悪さもあいまって、放射線関係者が身体を壊していた実情も紹介されていました。 こうした実情は徐々に改善されていったようです。 X線照射の距離を長く設定したり、X線を濾過する板、身体を透過したX線を検出する被写体を堅い乾板から感光度の高いフィルムに変えるといった工夫がだんだんとされていったことで、照射X線量を数十Rから1R以下に抑えることが出来るようになったと言われています。そして、戦後の早い時期にICRPの勧告で、「この線量以上は越えてはならない」基準 それでも、長期間微量のX線を浴び続けることでそれがだんだんと蓄積されることで、後々起こる弊害や、一度強烈なX線照射を浴びて長いスパンを経てから起こる癌などの晩発性障害を引き起こす例は沢山あったようで、対策をとってから10年かけてやっとおさまってくる、ということもありました。 これから、放射線関連の仕事に就くことになるので、密封線源を扱うなど、ある程度の被爆線量を浴びることになるだろうと思いますが、現在では機械の発達によりPCアプリケーションの操作によって、より非侵襲的な治療方法を見いだせるようになってきています。 それまでには様々な犠牲があり、それを経てやっとここまできたのだ、という先人の知恵を知っておかなければいけないな、と風立ちぬもみて余計そう思いました。